「対策を講じる」の意味と使い方・敬語・同義語|講ずる
更新日:2024年06月27日
対策を立てる
一番分かりやすい文章です。子供に対して話をする際は、「対策を講じる」よりも「対策を立てる」と伝えた方が理解してもらいやすいでしょう。また、同僚の中でも同期や部下に対して話す場合も「対策を立てる」と伝えた方が、気取った感じや嫌味がなく、親しみやすい印象をもってもらえます。
対策を取る
「対策を取る」というこちらの言葉も、とても伝わりやすく分かりやすい言い方です。「講じる」が何かに対して備えるという意味が強いのに対して、「取る」では、対策をせざるを得ない雰囲気があります。いづれにしても、分かりやすい言葉ですので、「対策を立てる」と同じく、仲間内や子供に対して使うことが多いでしょう。
方策を練る
言い回しを変えると印象も大きく変わります。「対策」を「方策」に言い換え、「講じる」を「練る」に言い換えています。「対策を講じる」よりも一段と熟考し、策を考え抜いて一番良い方法を考え出すという際に用いられやすいでしょう。
先手を打つ
先手を打つとは、まさに相手に先を越されないように先に手(対策)を打つという、まさに「対策を講じる」と同じ意味ですが、言い方を変えると印象が大きく変わります。
「対策を講じる」よりも、より対する相手(人や物)を意識しており、何がなんでも先を越されぬようにとの意味合いが感じ取れます。
PDCA
PDCAという言葉は一度は耳にしたことがあるでしょう。Pはplan(計画)、Dはdo(実行)、Cはcheck(評価)、Aはaction(改善)の意味で、この4つを行うことでビジネスを円滑に進めるための手法と言われています。この4つの項目を行い、トラブルにならないよう事前に「対策を講じる」ことができます。
企業ではすでに多くの企業で取り入れられていますが、日常生活に取り入れることで自分自身の目標を達成できる可能性があります。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
「対策」と「対処」の違い
「対策」と「対処」は一見すると同じ意味であるかのように思えますが、実は大きな違いがあります。
「対策」は、策を講じておくという意味や策を講じるという事前と事後に対する意味があるのに対して、「対処」は、事が起きてから、策を講じるという意味となります。事前に備えておくか、事後に慌てて処置するか、とても大きな意味の違いがあります。
日頃から「対策」を講じて、「対処」しなければならない状況に陥らないよう、リスクには備えておきましょう。
「先見の明」とは?「対策を講じる」に似ている?
「先見の明」という言葉はご存知ですか。「対策を講じる」と通ずる部分がありそうですが、根本の意味が異なります。
「先見の明」とは、『将来のことを見通す力のあること。先の先まで見抜くこと』という意味があります。「対策を講じる」の意味である、『事前に対応方法を考えて実行に移すこと』と内容が似ているように見えますが、「先見の明」は、対応方法を考えなくても自然と先を見抜く力があるため、対策をわざわざ立てていないという大きな違いがあります。
「先見の明」を持っている人は、見抜くということが自然と身に付いています。しかし、自分には疎遠か、と考えるのはまだ早いです。「対策を講じる」うちに、あなたもいつの間にか「先見の明」を持てるようになるでしょう。
「対策を講じる」を英語にすると?
「対策を講じる」を英文ではどのように表現するのでしょうか。
measure(名詞)は、対策、対処という意味ですので、『take measures』となります。また、step(名詞)は、処置、手段という意味ですので、『take steps』とも言えます。
もしあなたの周りに外国人がいたら、ぜひ『take measures, Everything's Gonna Be Alright』(対策を講じれば、全てうまくいくよ)と伝えてみましょう。頼りがいのある日本人だな、と尊敬の眼差しでみてもらえること間違いなしです。
「対策を講じる」の意味を理解して分かること
初回公開日:2018年05月25日
記載されている内容は2018年05月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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