居留守を使うのは犯罪なのか・危険性・対策方法・心理|nhk
更新日:2024年07月20日
居留守を使う人の心理で最も多いのは、やはり知らない人に対する恐怖心からというものでしょう。
「居留守を使うことはありますか」というアンケートでは、一人暮らしをする女性の約半数が「居留守を使う」と答えています。人によって居留守を使う基準はさまざまで、「明らかにセールスだとわかるような風貌の人の場合は居留守を使う」という人や、「宅配便など事前に訪問が分かっている場合以外は居留守を使う」という人もいます。
女性が居留守を使う理由として、完全オフの状態でメイクもしていない時は居留守を使うという人が多いです。部屋でダラダラしているときに誰かが来ても、出るのが面倒になる気持ちはなんとなくわかります。また、一人暮らしをしている人は「尋ねてくる人などいないはずだから」とインターホンが鳴っても一切対応しないという人もいます。
内容証明の配達で居留守を使うと自分が損をする
内容証明とは、「〇〇さんが△△さんに対して、こういう内容の手紙を送りました」ということを日本郵便が証明するものです。法的にはそれ以上の効力はないとされていますが、手紙の内容が裁判所などからの重要な書類である場合が多く、受け取りを拒否することで不利益を被る可能性があります。
内容証明自体に法的効力がなくても、送られてくる内容によっては早急に対応しなければ訴えられてしまうケースもありますので、受け取りたくないからといって無視し続けると後から大変な事態に発展してしまうことがあります。
内容証明の記録は5年間分保存されており、無視したところで逃れることはできないと考えていいでしょう。内容証明が送付されてきたときは、素直に受け取って早急に対応することが問題を解決する唯一の方法と言えます。
居留守を使うのは犯罪ではないが使い方に注意が必要
結論から言うと、居留守を使うのは犯罪でもなんでもなく、インターホンが鳴って玄関を開け手対応するかどうかは本人の判断に委ねられています。
「なんとなく出たくない」という理由であっても、誰にも責められないということです。しかし、犯罪にはならなくても訪問者が困ることは事実です。怪しいセールスマンなら無視したほうがいいですが、郵便配達員や宅配便の人は二度手間となってしまうので少しかわいそうでしょう。
また、居留守を使うことで空き巣が家に侵入してくるというケースがゼロではないので、そういうリスクがあるということも覚えておいた方がいいでしょう。居留守を使う場合は、玄関の魚眼レンズにのぞき防止のカバーを付けるなど、家の様子をできるだけ知られないような工夫をしたほうがいいでしょう。
初回公開日:2018年04月16日
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