居留守を使うのは犯罪なのか・危険性・対策方法・心理|nhk
更新日:2024年07月20日
訪問者が訪問先の在宅を確認する最もわかりやすいポイントは、夜の灯りです。特に一人暮らしの場合は昼間働いている人が多いので、家の住人が帰宅する時間を狙って訪問してくるケースも多いです。
夜家に灯りがついていれば、家に人がいると言っているようなものです。カーテン越しに人が動く姿が見えれば決定的です。つまり、訪問者はインターホンを鳴らす前から家に人がいるということをわかっています。
つまり、夜に訪問してきた人に対して居留守を使ってもほぼバレていると言っていいでしょう。インターホンが鳴って焦って部屋の電気を消してしまったという経験がある人もいるでしょうが、これももちろん家にいることをアピールする行動になってしまいます。
電気メーターの動きで居留守がバレる?
訪問者が訪問先の在宅をチェックする項目として、電気メーターの動きがあります。アパートやマンションなどでは電気メーターが共用部にある場合が多く、誰でも見ることができるようになっています。この電気メーターの動きを見て、部屋に人がいるかどうかを確認している訪問者もいます。
留守の時は、電気を使用するとしても冷蔵庫など決まったものしか使いません。しかし、家にいればクーラーを使うこともありますし、テレビをつけたり、パソコンを使ったりして電気の使用量が増えます。
電気の使用量が増えると、電気メーターの回りが早くなります。プロの訪問販売や、新聞の勧誘業者などはこれを見て在宅を確信した家に訪問するというケースもよくあります。
玄関ののぞき穴は外から見ても中の様子が分かる
カメラ付きのインターホンなら問題ないのですが、そうでない家に住んでいる場合はインターホンが鳴ったとき、玄関の扉についているのぞき穴を見て相手を確認します。本来こののぞき穴は、家の中にいる人が外の様子をうかがうものですが、実は外からのぞいてもぼんやりと家の中の様子が分かってしまいます。
人が動いているのが見えることもありますし、のぞき穴が真っ暗であれば家の中の住人がのぞき穴をのぞいていることが予想できます。電気がついているかどうかの判断をすることもできるでしょう。防犯のためについているはずののぞき穴が、得体のしれない訪問者にとって居留守かどうかの判断基準になっているというのは少し怖い気がします。
居留守がバレないための対策方法3つ!
居留守を使うということは、訪問者に対応したくない何らかの理由があるということです。居留守がバレると相手がなかなか帰らなかったり、しつこくドアをたたいたり呼び掛けたりしてくるなど非常に面倒なことになる可能性がありますから、できるだけ居留守がバレないようにしたいと考えるのが普通でしょう。
居留守をしていることがバレないようにするためには、訪問者がチェックする箇所を理解して気を付ければいいということになります。しかし、訪問販売やNHKの職員などはさまざまな居留守を経験してきており、居留守を見抜く力を持っています。
そのため、自分では「完璧に気配を消している」とおもっても、実は居留守がバレているということも多いです。そのようなプロに対して 居留守がバレないようにするには、一体どのような点に気を付ければいいのでしょうか。
カーテンを遮光カーテンに変える
特に夜は、家の灯りがついているかどうかで在宅か留守かを判断する訪問者は多いです。カーテンを付けていないという人は少ないでしょうが、使っているカーテンが遮光カーテンではないという人は結構多いのではないでしょうか。
遮光カーテンは普通のカーテンに比べて値段が高いですし、昼間働いている人にとって遮光カーテンは必要に迫られるものではないので、持っていなくても不思議ではありません。
しかし普通のカーテンでは、夜部屋の明かりをつけると中の人影が動く様子がなんとなく透けて見えてしまう場合があります。これを見て訪問してくる人もいるので、カーテンを遮光カーテンにして中の様子を探られないようにすると、居留守がバレにくくなります。
遮光カーテンには3級~1級までの等級に分けられており、1級が最も光を通しにくくなっています。ただ、等級が上がると値段も高くなるので、お財布と相談ということになるでしょう。
玄関の魚眼レンズにのぞき防止カバーを付ける
玄関のドアについているのぞき穴は魚眼レンズと言います。これを外からのぞくことで中の様子をうかがう訪問者もいます。
玄関の魚眼レンズに「リバースドアスコープ」というものを使って中の様子をうかがうケースもあります。このリバースドアスコープはもともと防犯のために作られたもので、「帰宅した時に部屋に不審者が入り込んでいないか部屋の外から確認するため」です。しかし、これを悪用して空き巣に入る家を物色する犯罪者も多いです。
リバースドアスコープを使えば、部屋の中の様子が丸見えになってしまいます。これを防ぐためには、玄関の魚眼レンズにのぞき防止のカバーをつけるといいでしょう。100円ショップなどでも売っているので、費用も掛かりません。どうしてもお金をかけたくないのであれば、ガムテープで覆ってしまうのも一つの方法です。
使用電力を制限するか電気を常に付けっぱなしにする
訪問者によっては、電気メーターの上がり方を見ることで部屋に人がいるかどうか判断している場合もあります。部屋にいれば電気を付けたり、クーラーを付けたり、テレビやパソコンを使うことで使用電力は多くなります。これで居留守がバレてしまうケースも多いの。
訪問販売のセールスなど、突発的な訪問には対応しにくいですが、NHKの営業マンなどは定期的に訪問してくることが多いです。訪問してきそうな日にちを予測して、あらかじめ使用電力を制限しておけば居留守がバレるリスクは減るでしょう。
しかし、相手の訪問してくる日を予測するのはなかなか難しい場合が多いです。それよりは、使用電力を制限するよりは、家にいない時も電気を付けっぱなしにするなど、家にいる時といない時の電力消費の差を少なくする方が現実的でしょう。ただ、電気代が高くなるのが難点です。
居留守がバレてしまったときの対策方法
訪問者が訪問販売のセールスマンなどの場合、居留守を使って上手く気配を消したとおもっていても、訪問のプロには居留守がバレてしまうケースが良くあります。居留守がバレてしまったサインは、訪問者がなかなか帰らない、インターホンを何度も鳴らす、「すいませーん」などと声をかけてくるなどが挙げられます。
居留守がバレてしまうとドキッとしますが、一度居留守を使ったのであれば最後までいないふりを貫くのが一番です。例えば鍵を閉めていない場合でも、勝手に人の家に入るのは犯罪であることは訪問者もわかっているので、ドアを開けて入ってくる心配はないでしょう。
相手が宅配便の業者だった場合は、必ず不在票を残していきますので、後から連絡すればいいだけです。トラブルに巻き込まれないためにも、居留守を使ったなら訪問者がしつこくても居留守を押し通したほうがいいでしょう。
なぜ出ないの?居留守を使う人の心理とは
初回公開日:2018年04月16日
記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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