お寺で女性の出家者を募集しているの?僧侶になるメリットを解説
更新日:2024年06月20日
女性が僧侶になるメリット
女性が出家し、僧侶になるメリットは大きく3つあります。以下で詳しく解説します。
一生続けられる仕事である
厳密に言えば、寺院は就職先ではありません。出家して僧侶になるということは、あくまでも仏の教えを学び、それを人々にひろめる役割があるのみです。
とはいえ、僧侶は一生続けられる役割(仕事)と言えるでしょう。
大きな寺院であればいわゆる「正社員」として働くことも可能です。その場合、会社員と同じように有給休暇や、産前産後休暇、育児休暇を取得できます。
子育てしながら働ける
日本では僧侶の婚姻を可とする場合も多く、女性僧侶によっては結婚生活や育児を僧侶の役割と両立しています。育児休暇や産前産後休暇がある寺院はもちろん、幼稚園・保育園が併設している寺院もあります。
女性僧侶は結婚・出産・子育てを経ることで、同じ境遇の女性の苦しみや悩みに共感できるという強みにもなるでしょう。
女性僧侶は女性からの信頼が厚い
女性ならではの悩みに寄り添える女性僧侶は、同性からの信頼を集める存在です。女性僧侶によっては、寺院で女性を対象に悩み相談を受けるなどしています。
結婚・子育てはもちろん、離婚、死別などを経験しているのであれば、同じ立場の女性の苦しみに寄り添うことができるでしょう。仏の教えをひろめつつ、人々に寄り添う僧侶の役割はやりがいのある仕事と言えます。
女性が僧侶になる方法
女性が僧侶になる方法も、男性が僧侶になりたい場合と大差ありません。仏教系の大学に進学したり、寺院に出家したりして僧侶を目指します。
寺院によっては性別を問わず、出家希望者を募集している場合もあります。
ここでは女性が僧侶になる方法について、詳しく述べていきます。
仏教を学べる大学へ進学
僧侶を目指す場合、仏教系の大学で僧侶としての基本的な知識や教養を身につけてから寺院で修行を積むという流れがほとんどのようです。
大学を卒業してすぐに僧侶になれるわけではありませんが、大学の長期休暇期間を使って修行したり、指定の単位を取得することで得度(とくど)を受けるための試験が免除されたりします。
得度とは「僧侶になるための儀式」を指します。
また、宗派によっては通信制大学で学ぶこともできます。自身の状況に合わせて学びの方法を選びましょう。
浄土宗の僧侶になる場合
浄土宗の僧侶になる場合、先生=師僧となる浄土宗の僧侶を決めます。浄土宗教師の資格を持つ人であれば師僧になることができ、師僧には弟子を育成する責任があります。
得度は出家のこと、度牒(どちょう)は「得度したこと」を証明する証明書です。度牒を受ける際に、僧籍登録を申請します。
度牒を受け、僧籍登録を申請したら、教育養成機関(大正大学、佛教大学、または養成講座)にて3年ほど必要科目を学びます。その後、毎年12月に開かれる伝宗伝戒道場を成満(じょうまん)します。
ここでは成満=修了と捉えます。伝宗伝戒道場を成満すると、師僧が階僧を申請します。申請が通ると、浄土宗の僧侶として活動が可能になります。
初回公開日:2022年10月03日
記載されている内容は2022年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。