「担当行」の宛名をどう書き換える?書き方やマナーを解説
更新日:2024年04月29日
「返信用封筒の敬称には決まりがあるの?」
「御中と様の使い方がよくわからない」
「担当行と書かれていた場合にはどうすれば良い?」
このように宛名の書き方に関して正確に理解できていない方は、意外と多いのではないでしょうか。
受け取った相手は最初に宛先が間違っていないか、誰から送られたのかを確かめます。表書きの書き方が間違っていると、目に付いてしまうでしょう。
本記事では返信用封筒に書く敬称の書き換え方や御中と様の使い分け方、担当行となっている場合の対応方法について解説しています。そのほか、マナー違反防止のために、縦型及び横型封筒へ書き直す際の文字の消し方や、敬称を書く場所についての説明も加えています。
記事を読んでおくと、宛名書きに関するマナーを確認でき、敬称を間違える心配がなくなるでしょう。
封筒の宛名書きマナーを身に付けたい、自分のやり方が正しいかチェックしたい方は、ぜひ記事を役立ててください。
封筒の宛名書きのマナー
封筒を送る場合はマナーに沿って宛名の敬称を書く必要があります。敬称を間違えてしまうと、受け取った相手から社会人としての常識が備わっていないと判断されかねません。
特に気をつけておきたいのが、同封された返信用の封筒を送り返す場合です。返信用封筒の宛先は相手側が礼儀をわきまえ、贈る相手に対して謙遜した書き方をしています。行や宛と書かれた部分は正しい敬称へ書き直して投函するのが、返信におけるマナーです。
書類を入れて封をしたら投函前に宛名をよく見直し、失礼がないかチェックしましょう。以下では書き換え時に迷いやすい敬称を取り上げています。相手に不快な思いをさせないよう、返信用封筒に関するマナーをしっかり身に付けましょう。
「〇〇行」は「御中」や「様」へ書き換える
返信用の封筒に、相手先の企業や団体及び個人名の後で〇〇行と書かれている時は「御中」もしくは「様」へ書き換えてから投函するのがマナーです。
通常の会話では、他社やお客様などに対して自分の会社を表現する時に、弊社や当社を使います。このように、自分の側をへりくだって表現するのはビジネス上のマナーです。返信用の封筒に書かれている「行」もビジネスマナーに沿っています。
返信の宛先は、個人名になっているかどうかにより書き直す敬称が変わります。企業や団体または部署宛ての場合は「御中」を、特定の個人名が書かれていた時は「様」を用いましょう。
「行」の字の消し方や敬称を書き込む場所を間違えてしまうと、受け取った相手は良い印象を持てません。消し方や敬称を書く場所などの細かい点も意識して書きましょう。
「〇〇行」と「〇〇宛」の違い
「行」と「宛」はどちらも返信用封筒の謙称として使用しますが、返信先により使い方が違います。自分で返信用封筒を準備する時、企業や団体宛や部署宛に返信してもらう封筒には「行」を使い、返信先が個人の時は「宛」か「行」を使用しましょう。
個人名の後に入れる謙称の使い方については厳密に決まっておらず、氏名の後へ組織に使う「行」と入れてもマナー違反や間違いではないとされています。
「宛」は口頭での説明や文書の中で返信に関して明示する場合に使われることから、個人へ返信してもらう場合も宛名部分の謙称には「行」がふさわしいとも言われます。
「〇〇宛」は「〇〇様」へ書き換える
返信用の宛先が個人名になっており「〇〇宛」と書かれている場合は、「宛」を「〇〇様」へ書き換えるのがマナーです。個人名の敬称に御中は使わないため、間違えないよう注意します。
必ずしも封筒の宛先が1人であるとは限りません。2人以上の氏名が書かれている場合には、最後にまとめて「様」を書くのではなく、それぞれの氏名の後に敬称を入れましょう。
相手はビジネスマナーに沿って氏名の後へ「宛」と入れているため、書き換えずに返信してしまうと相手に対し敬意を示していないことになります。
「宛」を修正用の文具を使って完全に文字を消す必要はありません。「宛」も「行」を消すのと同じようにペンで消してから書き換えましょう。
「御中」と「様」の使い分け
返信用の封筒に企業や団体名と個人名が書かれている時、「御中」と「様」の両方を書く必要はありません。組織名の後に「御中」は入れず、個人名の謙称を消して「様」だけ書きましょう。
封筒の宛名の書き方は様々ですので、返信先の宛名を見て、「御中」と「様」のどちらへ書き換えるべきか迷うケースは多々あります。
なぜ「御中」は集団に対して使われ、「様」が個人に使われるのか理解しておくと使い分けに役立ちます。理由を知るには言葉の意味を把握しておくことが大切です。意味が分かれば、どちらがふさわしいか判断しやすくなります。
ここからは、「御中」と「様」をスムーズに使い分けられるように、意味と使い方について紹介します。
「御中」の使い方
「御中」は組織に対する尊敬の気持ちを含んだ言葉です。宛名に「御中」と書くのは組織、団体、機関または部署名といった集団に限られます。つまり使用するのは、会社や官公庁、各種団体、教育機関などへ宛てた封筒や葉書のみです。具体的な例を挙げてみましょう。
・〇〇株式会社 御中
・株式会社〇〇 第一営業部 御中
・〇〇市役所 環境課 御中
このように特定の個人名が入らない場合には「御中」を使用します。自分で宛名を書く場合も、謙称を書き直す時も同様です。
「御中」に似た敬称に、組織内向けの文書でよく見られる各位があります。各位は、組織へ所属する全員が含まれる御中とは使い方が異なり、個人名を記載せず、同じ文書を個々へ送る際に使用します。
「様」の使い方
初回公開日:2022年07月25日
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