【科目別】ビジネスキャリア検定の難易度|2級/3級/経営戦略
更新日:2024年10月19日
ビジネスキャリア検定って何?
ビジネスキャリア検定とは、主にホワイトカラーを対象とした、職務に関わる知識や実務能力を検定する試験です。難易度別に、1級、2級、3級、BASIC級に分かれており、1級が一番レベルが高く、BASIC級が一番簡単です。
ビジネスキャリア検定の特徴としては、自分で受ける科目を選べることがあげられます。試験科目は、人事・人材開発・労務管理、営業・マーケティング、生産管理などに分かれており、自分で受ける科目を選んで申し込むことができます。
また、ビジネスキャリア検定は中央職業能力開発協会が実施しており、事務系職務の事務能力を示す公的資格です。なお、試験は1年間に前期と後期の2回実施され、1回の試験で2科目受けられます。
今回は、特に実務に役立ちながら独学でも合格可能な、2級と3級に焦点を当ててご説明します。
ビジネスキャリア検定の知名度は?
ビジネスキャリア検定は公的資格でありながら、非常にマイナーな存在でした。しかし、近年になって受験者数は増えています。
平成27年度前期試験の受験者数は、12706人でした。それに対し、平成29年度前期試験の受験者数は15632人と、20%近く上昇しています。
英検やトイック、日商簿記試験といった有名資格には及んでいませんが、ビジネスキャリア検定の知名度は確実に上昇しています。
ビジネスキャリア検定の難易度
ビジネスキャリア検定の難易度は低くなく、一番簡単なBASIC級でも、仕事の全体像を見渡す能力を求められます。また、2級や3級では、数年間の実務経験を持ったうえで、職務を果たすのに十分な知識を求められます。
ただ、マネジメント能力を測定される1級とは異なり、2級と3級はあなたの専門分野さえこなすことができれば合格します。
以下で、2級と3級の難易度について、さらに詳しく説明します。
そんなに難しくはない!3級
ビジネスキャリア検定の3級は、すべての科目でマークシート形式が採用されています。試験は4択で、40問出題されます。試験時間は110分であり、約60%以上正解すると合格します。
ビジネスキャリア検定3級の難易度はそれほど高くなく、ほとんどの科目において、合格者は全受験者の半分以上です。
ただ、まったく実務に関わっていない分野を受験する場合、試験勉強が必要です。3級の難易度は高くありませんが、試験対策をせずに合格できるほどには甘くありません。
格段に難しくなる!2級
ビジネスキャリア検定2級も3級と同じく、すべてマークシート形式で出題されます。しかし、3級が4択なのに対し、2級は5択になります。試験時間は110分で、合格に必要な正解率は約60%です。2級の試験時間や合格に必要な正解率は、3級とまったく同じです。
2級の試験形式は3級とほぼ同じですが、難易度は上昇します。ただ、ビジネスキャリア検定2級の各分野の合格率は、多くで40%を超えています。
ビジネスキャリア検定2級の難易度は、確実に3級よりも高いです。しかし、実務に長年関わっている人や、しっかりと試験勉強をした人であれば、難易度が高すぎて問題が解けないということはないでしょう。
科目別ビジネスキャリア検定の難易度
ビジネスキャリア検定は、8つの科目に分かれています。そして、各分野ごとに違う内容の試験があり、受験者は科目を自分で選んで試験を受けることができます。
各分野の難易度は、級ごとによって大きく変化します。例えば、平成28年度2級の企業法務(取引法務)の合格率は54%ですが、同じ回の2級経理の合格率は25%です。
以下では、ビジネスキャリア検定各科目別の難易度について、詳しく解説します。
受かりやすい!営業・マーケティング
ビジネスキャリア検定では、営業とマーケティングは1つの分野として扱われています。しかし、営業とマーケティングでは、違った試験内容になります。
ビジネスキャリア検定での営業とマーケティングの難易度は、2級と3級ともに低い状態が続いています。平成29年度前期の試験では、営業の合格率は2級が47%、3級が56%です。
マーケティングの合格率は2級よりさらに高く、2級が57%で3級が64%です。
ビジネスキャリア検定で営業とマーケティングの合格率が高い状態は、複数回続いています。特に、平成28年度後期の3級営業では、合格率が80%を超えています。
ビジネスキャリア検定の中でも、営業とマーケティングは特に難易度が低いです。
半分近くが合格!経営戦略
ビジネスキャリア検定では、経営戦略も難易度が低く、合格しやすい科目です。平成29年度の経営戦略の合格率は、2級が46%、3級が52%です。
ビジネスキャリア検定では、一般的なビジネスに関する知識があれば、解けてしまう問題が出題されることもあります。特に、3級ではその傾向が強いため、試験勉強にあまり時間をかけなくても、合格してしまう人もいます。
ただ、試験勉強なしに合格する人の多くは、受験した科目に業務で関わっていた経験がある人です。合格率が高くても、あなたが経験したことのない分野を受験する場合、試験勉強は綿密にやりましょう。
初回公開日:2018年01月10日
記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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