Search

検索したいワードを入力してください

2017年11月12日

ブレーズ・パスカルの名言・格言|功績/生涯/生い立ち

「人は考える葦である」という名言で有名なブレーズ・パスカル。彼の生い立ちや他の分野での功績、さらには彼の著書「パンセ」の内容まで、これを読めばブレーズ・パスカルが分かるような記事になっています。また、「人は考える葦である」という言葉の意味も明らかにしています。

ブレーズ・パスカルの名言・格言

「人間は考える葦である」

誰が言ったかは知らなかったけど、この言葉自体は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。そのフレーズだけでは意味が分かりにくいですが、全体を見ると理解しやすくなります。

「人間は一本の葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」

これが、ブレーズ・パスカルのあの有名な名言の実際の形です。彼は人間は自然界において最も弱い生き物であるとしながらも、考える力を持っていることに着目しました。物体としての人間でなく、精神を持つ存在としての人間の偉大さを述べる哲学者らしい名言です。

ブレーズ・パスカルのパンセとは

パンセは、フランス語で考えるという意味の動詞penserの受動態であり、「思考・考え」という意味を持ちます。1670年に初版が発行され、日本では「瞑想録」という訳が当てられて紹介されました。

この本は、ブレーズ・パスカル自身が執筆したのではなく、彼が本の出版のために残した断片的なメモを、彼の死後に遺族がまとめたものだと言われています。ブレーズ・パスカル自身はキリスト教擁護のためにの本を出版しようとしていたようですが、パンセは神学だけにとどまらず、さまざまなジャンルに属しています。

ブレーズ・パスカルの仕事についての名言

ブレーズ・パスカルの名言・格言|功績/生涯/生い立ち

「一生のうちで一番大事なことは、職業の選択である。ところが、偶然がそれを左右するのだ。」

「人間は、あらゆる職業に自然に向いている。向かないのは部屋の中にじっとしていることだけだ。」

私たちは、自分はこの仕事に向いていないのではないか、どの仕事が向いているのだろうか、としばしば思い悩みます。しかし、ブレーズ・パスカルの言うとおり、職業の選択の多くは必然的なものでなく、偶然が重なり合って起こっています。職業の選択の際は、もちろん自分の得意なことなどを考慮するのは必要でしょうが、深刻であるかのように考え込まなくて良いのでしょう。

いざ仕事を選んで職についたら、この仕事は自分には合っていないと感じる人が多いでしょうが、ブレーズ・パスカルは「あらゆる仕事」に向いていると言っています。合わない、できないと思い悩んで立ち止まるのではなく、自分にできることを探してみることが大切です。

ブレーズ・パスカルの生涯・生い立ち

生年月日は?

ブレーズ・パスカルが生まれたのは1623年6月19日だと言われています。ほかに同じ6月19日に生まれた歴史上の偉人には、イングランド王ジェームズ1世・フィリピン独立の英雄ホセ・リサールがいます。また、日本の文豪太宰治も6月19日生まれです。

1623年のフランスといえば、ルイ13世の治世で会議による政治が行われていました。翌年からは名宰相リシュリューの執政が始まります。しかし、1618年からの30年戦争に加えて、国内での蜂起もあり、穏やかな時代ではありませんでした。

ブレーズ・パスカルの子ども時代

フランス、クレルモンの貴族の家で生まれたブレーズ・パスカルは、幼い頃から図形が大好きで天才ぶりを発揮していたそうです。ブレーズ・パスカルは10歳になる前に、三角形の内角の和が180度になることや1からnまでの和の公式を証明していたといいます。

ブレーズ・パスカルの残した功績

ブレーズ・パスカルは早熟の天才と言われるとおり、16歳で円錐曲線試論を発表し、19歳では歯車式計算機「パスカリーヌ」を完成させました。彼はパンセなどにより哲学者として有名ではありますが、自然科学の分野においても傑出した才能があり、多くの功績を残しました。

ブレーズ・パスカルは自然科学の功績は、「パスカルの定理」「パスカルの三角形」「パスカルの原理」などと彼の名前のついたものからもわかるように非常に大きなものがあります。「パスカルの定理」と「パスカルの三角形」は数学であり、「パスカルの原理」は力学の分野に含まれることからもわかるように、彼は自然科学でも幅広い分野に精通していました。

ブレーズ・パスカルの確率論とは

ブレーズ・パスカルの名言・格言|功績/生涯/生い立ち

確率論の起源はをさかのぼると、2人の天才に行き着きます。その1人がブレーズ・パスカル、そしてもう1人がフェルマーです。彼らのギャンブルに関する往復書簡が確率論を生み、現在までに多くの研究者によって発展させられてきました。

確率論とは、偶然の事象に対して数学的な解析をする分野のことです。一般的には確率の計算を問題として取り扱わず、確率が満たすべき性質を定め、それを応用させる学問です。現在は、統計学を表すときの言語や道具としてや保険と投資の基礎論として使われています。

ブレーズ・パスカルの数学においての功績

パスカルの三角形

ブレーズ・パスカルの数学における功績といえば、やはりなんといってもパスカルの三角形を発表したことでしょう。パスカルの三角形と言われるけれど、実際には10世紀ごろから研究者によって明らかにされていたとも言われています。

パスカルの三角形とは、二項展開における係数を三角形状に並べたものであり、さまざまな性質を持っています。この三角形は、一番上の頂点を1と設定し、2段目以降はその位置の右上の数と左上の数の和を配置するという単純な決まりから成り立っています。

パスカルの三角形の性質

この記事では3つの基本的な性質をご紹介します。
・どの段でも両端の数は1である。
例えば左端の場合、左上の数字がなく右上の数字が1なので、ずっと1が続くことになります。これは直感的にでも理解できる人が多いのではないでしょうか。

・2行目には自然数の列があらわれる。
1,2,3,4,5…というふうになっていきます。1+1の結果が2で、その2を端の1と足すので3になり…という仕組みになっています。ここまでは見つけやすく、聞いたらなるほどと思える性質です。

・3行目には三角数の列があらわれる。
これはほとんどの人は気づくことがないでしょう。知っていると物知りだという印象をもってもらえるはずです。三角数とは、正三角形の形に点を並べたときにそこに並ぶ点の総数のことで、n番目の三角数は1からnまでの自然数の和になります。そこで3列目を見ていくと、1(1+1),3(1+2),6(1+2+3),10(1+2+3+4)…となっており、この性質が確認できます。

ここにあげたのはあくまでも単純な性質の一部であり、実際はもっとたくさんの複雑な性質を含んでいるのがパスカルの三角形のすごいところです。

ブレーズ・パスカルに関するおすすめの本

「パンセ」を読み込みたい人向け

パンセ (塩川徹也 訳)
これは、岩波文庫から上中下の3巻構成で出版されている本です。パンセ自体がブレーズ・パスカルのメモの断片なので、比較的読みやすいということで、挑戦してみることをお勧めします。この本の特徴は、ブレーズ・パスカルの死後すぐに作成されたものを元にしている点です。また、丁寧な訳注も入っているので読みやすいほんになっています。

「パンセ」を読むのはハードルが高いと感じる人向け

パスカル パンセ抄 (鹿島茂 翻訳)
この本は、「パンセ」から宗教的側面を削って翻訳されているため、キリスト教の世界観が分からなくても読むことができます。ブレーズ・パスカルの考えることを偉大だとする思想を読み取ることのできる一冊です。この本を読み切ることができたら、上で紹介した岩波文庫の本にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

偉大なる天才ブレーズ・パスカルの思考から学ぼう

これまで述べてきたように、ブレーズ・パスカルは哲学者・神学者・数学者・物理学者などさまざまな顔を持ち、それぞれの分野できわだった能力を発揮しています。そんなブレーズ・パスカルが残した本「パンセ」には彼の思考がぞんぶんに詰め込まれています。

ブレーズ・パスカルの核となる考え方は、現代を生きる私たちにも通じる部分が多くあります。また、パンセには考えさせられるような名言がたくさん含まれています。「パンセ」を読むことで、天才ブレーズ・パスカルの思考の跡をたどってみましょう。

Latests