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2018年04月06日

婚姻関係終了届のメリット・デメリット・子供への影響・提出先

急に配偶者が亡くなったらどうしますか。あまり考えたくない事ではありますが、いつ自分の身に起こるかわかりません。婚姻関係終了届とはそんな時に役立つ制度です。婚姻関係終了届を知っておけば残された子供や自分の助けに必ずなってくれます。

婚姻関係終了届のメリット・デメリット

婚姻関係終了届とは、結婚によって結ばれた血のつながらない配偶者の親兄弟との姻族関係を終了させるモノです。手続きには、「姻族関係終了届」が必要になります。

離婚をすれば自動的に、婚姻関係終了届を出さなくても姻族関係は終了しますが、しかし、配偶者のどちらかが先に死亡した場合、配偶者亡き後も配偶者の親兄弟との姻族関係はそのまま一生続きます。そこで、亡き配偶者の親兄弟との関係を断ち切りたければ、婚姻関係終了届が必要に待ってきます。

近年は、婚姻関係終了届を提出する方が多くなっていますが、後で後悔しないためにも、メリットとデメリットがどんなところにあるか、しっかり把握してから提出するようにしましょう。

姻族関係とは

法律上では、結婚すると配偶者と婚姻関係が結ばれます。それとともに、配偶者の両親や兄弟、親戚などの血族と血のつながらない親戚関係が自動的に結ばれます。これが姻族関係です。

離婚した場合は、姻族関係は自動的に終了しますが、配偶者が死亡した場合には、亡くなった後でもそのまま姻族関係は続きます。

姻族関係を終了させるには

婚姻関係終了届を出すことによって、亡き配偶者の親兄弟、その他の親戚とも縁を切ることができます。配偶者の死後、「姻族関係終了届」を提出することで、縁を切ることができます。

いろいろな理由で、これ以上、亡き配偶者の親兄弟との姻族関係を続けたくなければ、本人の意思のみで書類を提出し解消することができます。配偶者の血族の了承を得る必要がないので、配偶者の死亡届が出されて後であれば、いつでも好きな時に手続きすることができます。姻族関係は、届け出をしたその日から終了となります。

相続

婚姻関係終了届を提出しても、相続権に影響するものではないので、亡き配偶者の遺産は相続することができます。遺産とは、亡くなった時の婚姻関係によって決められます。婚姻関係終了届とは、亡くなった後に提出するものですから、相続人や相続割合などは、通常の相続権と同じです。借金などの負債があったときは、相続を放棄することもできます。

配偶者の親兄弟からは、婚姻関係終了届を出しているのに相続することに非難の声が上がるでしょう。しかし、法律で定められていることなので、権利として財産を受け取るのは問題ありません。

婚姻中の夫婦間や子供に対する当然の権利ですから、堂々としましょう。いらぬ揉め事を起こさないためには、必要でなければ婚姻関係終了届を提出したことは、話さない方が良いでしょう。

遺族年金

遺族年金も婚姻関係終了届の提出と関係なく、受給要件を満たしていれば、受給することができます。遺族年金やの受給資格や内容についても通常と変わりありませんので、再婚したらもらえなくなります。婚姻関係終了届を提出しても通常の遺族と何も変わらないということです。

お墓

知らない先祖や親族と、一緒のお墓に入りたくない、自分が亡くなってまで配偶者の面倒を見たくない、といった問題も婚姻関係終了届を出せば、同じお墓に入ることはありません。

しかし、お墓の名義人が誰なのか、はっきりする必要があります。もし自分の名義になっているならば、これからも檀家としての務めやお寺さんとの関係を引き継ぐことになります。もし、配偶者のご先祖様も一緒のお墓だと、お墓参りの時にややこしくなったりするので、はっきり話し合いをして決める必要があるでしょう。

そもそも離婚していないとかしているとかに関わらず、夫婦は必ず一緒のお墓に入らなければいけないという決まりは、ありません。配偶者と同じお墓に入りたいのであれば、分骨をしてもらい自分のお墓に一緒に入ることもできます。お墓の名義を決める時に一緒に話し合っておくと良いでしょう。

苗字

婚姻関係終了届を出しただけでは、戸籍には何も反映されず、苗字と戸籍はそのままで変わりません。もし、結婚前の戸籍や旧姓に戻したい場合は、「復氏届(ふくうじとどけ)」を別に提出する必要があります。

名義

亡くなった配偶者名義の不動産に関しては、たとえ親兄弟と同居していても相続人は、残された配偶者と子供になります。前に述べたように婚姻関係終了届を提出しても、問題はありません。名義を残された配偶者にすることも、子供にすることも可能です。

ただ、婚姻関係終了届を出しても、子供は亡くなった配偶者の親兄弟と姻族関係が続くので、残された配偶者の方の名義にするのが良いでしょう。また、同居しているのであれば、追い出すことになりトラブルになる可能性があります。お金で解決する方法もあるので、揉めことを少なくするには、話し合いも必要でしょう。

法事

婚姻関係終了届を提出した後、これから、亡くなった後の配偶者の年忌法要の際に、姻族とトラブルになる可能性があります。婚姻関係終了届を提出していなくても、方法や場所、費用負担などについて揉めたという話も聞きます。婚姻関係終了届を提出するくらい関わりたくないのならば、葬儀の時に分骨しておいて、別々に好きなよう行うと取り決めをした方がいいでしょう。

メリット・デメリットまとめ

婚姻関係終了届を提出するメリットは、法律上完全に亡くなった配偶者の血族との縁を断ち切ることができることです。扶養義務がなくなるので、生活援助や介護の必要もなくなります。煩わしい親族との交流もしなくて済みます。もちろん法律上も有効なので金銭などのトラブルに巻き込まれることも一切ありません。死亡した後も同じお墓に入らなくて済みます。

デメリットとしては、近所同士だと気まずいことも多々起こるでしょう。薄情者と周りから非難されることもあるでしょう。また、将来において、援助や手助けなど頼れる人間関係を失うことになります。子供は、一生姻族関係にあるので、気まずかったりトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

後々、揉め事が少しでも起きないよう、できるだけ決められることは解決しておきましょう。なんでもはっきりと書類に残せるものは残してしておくのが良いでしょう。

婚姻関係終了届の子供への影響

婚姻関係終了届は、本人と亡くなった配偶者、そして亡くなった配偶者の親族の姻族関係がなくなる制度です。通常の離婚と同じように、子供の戸籍はそのままで、親子関係や配偶者の親族関係は残ります。婚姻関係終了届を提出したことで、子供が姻族と逢いにくくなるといった関係に多少影響が出てきます。

子供は孫として、義理の両親の扶養義務が発生します。もしも義理の両親が、生活保護受給者になったり、介護が必要な状態になった場合、子供に負担がかかることになります。ただし、これも通常の扶養義務と同じなので、子供に余裕がなければ負担しなくても良くなります。また、過去の親子関係いよっても異なってきますので、問題が起きた時は一度行政に相談しましょう。

子供は一生姻族関係が続くので、いろいろなトラブルに巻き込まれる可能性があります。もし、子供が成人しているのであれば、胸の内を話し相談してみるのも良いでしょう。

子供と同じ戸籍になれる⁉

婚姻関係終了届を出したからといって、自動的に亡くなった配偶者と戸籍が別々になるわけではありません。ましてや子供は、別になれません。確かに婚姻関係終了届と復氏届を提出して旧姓に戻り、戸籍を別にすることができます。しかし、「復氏届」を出して戸籍が別になれるのはあくまでも本人だけです。

亡くなった配偶者との子供を自分の戸籍に入れる場合には、ちょっと面倒な手続きが必要になってきます。家庭裁判所に子の氏の変更許可申立書を提出します。家庭裁判所から許可がおりたら、入籍届をします。親族の状況などによっては必要になる可能性も出てきますから、覚えておきましょう。

婚姻関係終了届の提出先

姻族関係終了届は、配偶者が亡くなった後ならいつでも出すことができます。いつからいつまでといった期間などに制限はありません。書類に不備がなければ必ず受理され、後から取り消すことはできません。慎重に考えてから提出するようにしましょう。ちなみに、自分から言わない限り、姻族には一切知られることもありません。

婚姻関係終了届に本人の自筆で記入し、届出人の本籍地または、居住地の市区町村役場に提出します。直接窓口に提出しても郵送でも受け付け可能です。提出時に費用は、かかりません。また、窓口によっては24時間受け付けてもらえるところもあります。確認してみましょう。

婚姻関係終了届の必要書類

どこで書類がもらえるのか、不安な方は、役所の総合窓口に声をかけてください。戸籍係りか、戸籍関係を扱っている部署でもらうことができます。婚姻関係終了届を他の人の居る前で、話しづらい方は、提出予定の役所のホームぺージをチェックしてみてください。自治体のホームページからダウンロードが可能なところもあります。

必要な書類

「姻族関係終了届 1通」「本人の戸籍謄本(全部事項証明)1通」「死亡した配偶者の戸籍謄本(死亡が確認できること) 1通」の3通ですが、役所によっては戸籍謄本がいらないところもありますから確認してから取り寄せましょう。

また、届出人は、故人の配偶者本人で「印鑑」「運転免許証」などの身分を証明できるものが必要です。代理届の場合は、使者扱いになるので、委任状は必要ありません。

書類の内容と書き方

婚姻関係終了届を提出する場合、必ず故人の配偶者本人の自筆で、書類に記入と捺印をしましょう。書類の内容としては、氏名、生年月日、住所、世帯主名、本籍、戸籍筆頭者、死亡した配偶者の氏名、死亡日、などを記入します。

自分の未来の為に婚姻関係終了届を提出しよう

婚姻関係終了届のメリット・デメリット・子供への影響・提出先

婚姻関係終了届を提出する一番のメリットは、亡くなった配偶者の親兄弟の扶養義務がなくなることです。以前から折り合いが悪く、悩みを抱えているのならば婚姻関係終了届の提出をおすすめします。子供がいないのなら、デメリットはほとんどないので、新しい人生を踏み出す選択肢にもなるでしょう。

メリットやデメリットといったところだけでなく、感情的な部分が大きく反映されます。何が良くて何が悪いかは人それぞれ事情が異なり考えが違ってきます。自分自身の事をよく考えて結論を出し、後悔しないようにしましょう。

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