Search

検索したいワードを入力してください

2018年10月24日

ワーキングプアの平均年収・になる原因・実態・定義|雇用形態別

ワーキングプアから抜け出せずに困っている人は多いです。転職などで積極的にワーキングプアから抜け出そうと検討中の人もいるでしょう。この記事では、ワーキングプアに陥る理由や実態などを紹介します。収入をもっと増やして生活に余裕を持ちたい方は、ぜひ読んでみてください。

ワーキングプアの平均年収は?

日本だけではなく世界で増加傾向にあるワーキングプアは、深刻な社会問題になっています。各国でワーキングプアに対する定義は若干異なりますが、働いていても生活するのがやっとの収入しか得られないという点はどの国でも共通しています。

日本では、ワーキングプアの平均年収は200万円に満たないこととされています。一般的な平均年収(ワーキングプアから富裕層まですべての平均)は400万円程度ですので、底辺のワーキングプアと富裕層の間では年収の大きな格差があります。

雇用形態別ワーキングプアになる原因は?

雇用形態別にワーキングプアになる原因について説明します。正社員以外の非正規雇用の割合が多いことが、ワーキングプアの増加に影響しています。

正社員

正社員でもワーキングプアに陥ることがあります。給料自体が低く設定されているにも関わらず、ボーナスが支給されない会社に就職してしまうとワーキングプアになる可能性が高いです。

個人の実績によって給料が左右される歩合制を取り入れていたり、残業代が出ない会社なども危険です。20代は気にならなかった給料の低さが、30代、40代となって身に染みてくる場合もあります。昇進しても給料にほとんど影響せず、責任ばかりのしかかることもあります。

非正規社員

正規雇用で働ける人が減っている中で派遣など非正規雇用の人が増えています。派遣やパートで働いている人は、勤続年数が増えても年収が300万円代どまりで、正社員と比較すると大幅に少ないです。派遣やパートの収入の計算方法は、時給計算になります。体調不良などで休むと収入が大きく減ります。夏休みなど休暇が多くても収入が減ってしまいます。

派遣やパートという雇用形態を選んだ理由としては、ほかにやりたいことがある場合や、正社員になりたかったが無理だったという理由があります。

ワーキングプアの定義とは?

一般的なワーキングプアの定義について紹介します。ワーキングプアとは働いているのにもかかわらず、生活するだけで精いっぱいで、娯楽や趣味を楽しんだり、将来に備えて貯蓄することが難しいレベルの人をいいます。

年収200万円の手取り額は?

ワーキングプアの年収は一般的に200万円以下です。200万円といっても年収なので、実際に手元に入るお金、実質所得は160万円程度です。ひと月では13万円程度なので、家賃と食費など生活費を払うだけで精いっぱいという人もいます。

実家で生活する独身者ならばまだ良いですが、物価が高い都会で一人暮らしをしていくとかなり厳しい金額です。収入が少ないために恋愛や結婚をあきらめている人もいます。

ワーキングプアの割合

ワーキングプアの割合は、年々大きくなっています。労働者全体では約10%ですが、男性よりも女性のワーキングプアの割合が高く、女性では全体の約40%のに人がワーキングプアと呼ばれる状態になっています。

男女別のワーキングプアの年収を詳しく調べてみると、
年収200万円未満の男性は、全体の約10%、女性は全体約40%が200万円未満となっております。

出典: https://heikinnenshu.jp/tokushu/workpoor.html |

ワーキングプアと相対的貧困

絶対的貧困という状態と、相対的貧困という状態があります。絶対的貧困というのは、家や食べるものがないなど、衣食住がままならない状態です。一方、相対的貧困とは衣食住は問題なくても、子どもを塾や予備校へ通わせるお金がなかったり、部活動費などを準備できない状態です。ワーキングプアは主にこの「相対的貧困」にあたります。

相対的貧困は絶対的貧困と比較して周囲から見えにくく、社会のセイフティネットの網の目からこぼれてしまいがちな状態です。相対的貧困のために子どもが十分な教育を受けられず将来貧困に陥るといった、「貧困の連鎖」の恐れが指摘されています。

ワーキングプアの実態とは?

ワーキングプアの実態について紹介します。大学や大学院を出てもワーキングプアになってしまう人もいます。女性は男性にくらべてワーキングプアになる割合が高いですが、その理由も紹介します。

高学歴ワーキングプア

すぐれた学歴をもっていてもワーキングプアになる場合があります。

高学歴の人に対して、企業側からの期待は高いです。期待に応えられないとパワハラを受けるなどして、精神的においこまれ退職せざるを得ないこともあります。大学を出て専門職に就いた人は、退職するなどいったんレールを外れると一般的な仕事にはつきにくくなるのが現状です。

また、大学や大学院進学に奨学金を申請した人は、ワーキングプアになると返済が重い負担になります。

女性のワーキングプアが多い

今は女性の3人中1人以上、40%の人がワーキングプアと言われています。女性のワーキングプアは男性よりも割合が多いにも関わらず、男性よりも気がつかれにくいです。制服がある職場なら服装にもそれほど注意がいきません。毎日お弁当を作るなどしてギリギリの生活をしていても、女性なら違和感をもたれにくいです。

女性のワーキングプアは、誰にも相談できないうちに精神や体調がむしばまれることが多いです。特に、シングルマザーとなって子どもを育てることになれば、子どもが小さいうちは働ける環境も制限されます。小さな子どもを育てるために、正社員といて勤めていた会社を辞めざるを得ない場合もあります。

ワーキングプアの対策とは?

自分がワーキングプアだと気がついたら、収入を増やすように活動しましょう。おもいきって転職活動を始めるのもいいですが、環境を変えたくない場合は、副業や資産運用という手もあります。

若いうちは収入の格差がわずかでも、年齢を重ねるにつれて収入の格差が大きくなってきます。正社員と非正規雇用では、働き盛りの年代で比較すると200万円以上も年収に差がつきます。もし転職を検討しているのなら、早めに行動に移しましょう。

転職

新卒での就職活動が就職氷河期に当たった人は、厳しい面接や不採用通知に悩まされたことでしょう。就職氷河期の就職活動は長期化し、長い場合は1年程度かかったという人もいます。

一方で、転職活動は短期決戦です。新卒での就職活動で辛い思いをした人も、勇気を出して転職活動してみましょう。転職活動期間は、長くて半年、早い人で3ヶ月程度で終わります。少しの勇気であっさり転職が決まる可能性があります。

収入をあげるための転職なので、基本給がアップすることを第一に考えましょう。基本給があがれば、残業代やボーナスも上がります。キャリアアップややりたい仕事なども考えたいところですが、本来の目的を忘れてはいけません。

残業代がきちんと払われない企業はNG

残業代が出ないと一口でいっても、色々なパターンがあります。例えば、固定残業制度です。残業が出ることが予想がつくため、最初から基本給に残業代が組み込まれているというものです。そのほかにも、役職手当などをつけ、残業代のかわりに支給する制度もあります。

残業代のルールは会社によって決まっていますが、週40時間を超えての就労には残業代を支払うことが法律で定められています。役職手当がついていても、一般社員と同じくらいの収入では、残業代として十分ではありません。転職する際には、残業代がきちんと支払われる企業かどうか調べましょう。

福利厚生がしっかりしている企業

残業代が支払われる企業も大切ですが、福利厚生にも注目してみましょう。福利厚生が利用できれば、生活費を節約することができます。住宅費の補助や、社員寮がある企業に入社すれば生活費を大きく削減できます。ほかにも社員食堂や運動できる体育館などの施設、保養所などの施設を使うことでお金を節約しつつ、生活を楽しむことができます。

現在ワーキングプアで十分な貯蓄がなければ、急な体調不良の際にお金がまかなえない危険があります。福利厚生がしっかりしていれば、万が一のときにも安心です。このように福利厚生が充実していれば、年収が多少少なくても結果的に手元に残るお金が多くなることになります。

副業

副業を認める会社も増えてきました。インターネットでできる副業も増えています。会社が終わってからの時間を利用して、月に数万円程度の額を稼いでいる人も大勢います。あくまでも本業に差しさわりのない程度の時間で、できれば仕事や家事などの気分転換にできるものが理想です。

副業を認めない会社もあるので、社内ルールを確認してから副業に取り組む方が無難です。会社に黙って副業していても、税金関連で会社に副業が発覚することもあります。

資産運用

貯蓄が少ない人にはおすすめできませんが、ある程度まとまった貯蓄があれば、資産運用もおすすめです。ただ、株やFX、ビットコインなどはどうも不安という人もいるでしょう。

まずは、個人型確定拠出年金に申し込んでみましょう。ただし、務めている会社がすでに企業型確定拠出年金を採用していれば、個人で加入できない場合もあります。

個人型確定拠出年金を始めれば、老後のための資産形成に役立ちます。毎月の積み立て額や運用プランは個人で設定することができ、随時変更可能です。

ファイナンシャルプランナーに相談

すでに生活が困窮しているという人は、ファイナンシャルプランナーなどに相談しましょう。生活費に困ってつい借金に手を出してしまう人もいます。

正社員やパートで、ある程度の収入があればカードローンに申し込むことができます。最初は借入額が少なくても、何回か借りていくうちに借金が膨らんでいく人もいます。早めにファイナンシャルプランナーなどに相談することで、無理な借金のリスクを回避できます。

職業別ワーキングプアになる原因

ワーキングプアになりやすい職業があります。一見高収入がみこめそうな歯科医でも、安定していそうな公務員でもワーキングプアになる人はいます。それぞれの職業について注意点を紹介します。

歯科医

歯科医など専門職でもワーキングプアになる恐れがあります。歯科医院は町に多くみられるので、場合によっては患者を集められない場合もあります。開業するときには、どういう人が利用するのか考えて経営方針を考えねばいけません。例えば、子どもが多い住宅街では、キッズスペースがあると小さい子のいる母親でも利用しやすいです。

公務員

公務員は収入や労働環境が安定しているように思われがちですが、正規雇用と非正規雇用では大きく待遇に差があります。人件費の削減に伴い、非正規雇用で臨時職員として働いている公務員もいます。臨時職員は、雇用期間が決まっているものの、実際は法律で定められている期間を超えて、数年にわたって同じ職場で勤務している臨時職員もいます。

介護

体力も精神的にも負担が大きく、常に人手不足な介護業界でもワーキングプアになる人が多いです。介護職のなかには手取りが10万円程度という人もいます。介護職は給料が少ないのにくらべてボーナスは出やすい傾向にあります。ボーナスも少ないようなら雇用環境を見直した方がよいでしょう。

介護業界は人材が不足しているにもかかわらず、求められている人材のハードルが高めです。サービス業なので礼儀正しいことや、介護のマニュアルを吸収してくれる柔軟さや、臨機応変さなどが求められます。また、人が相手となる職場なので仕事の効率や優先順位をつけにくい問題もありませす。

過酷な労働環境と慢性的な人材不足により、働いても適性な収入が得られないのが介護業界の現状です。

保育士

保育士も人が相手となる仕事であるため、適性がないと難しい職場です。子どもから大人まで、対応する相手の年齢の幅が大きく、女性が多い職場内の人間関係も大変です。保育所の行事があると土曜・日曜でもサービス残業が発生する場合もあります。

大変な仕事にもかかわらず収入は手取りで10万円台という人もいます。保育士の給料体制は、保育所によって異なります。社宅など福利厚生が充実している保育所も増えてきたので、保育士が働きやすい場所を選んで就職活動をしましょう。

研究者

大学関係で深い専門知識を身に着けた人でもワーキングプアになる場合があります。ほかの企業と同じように、大学でもポストが開かないと昇進できません。本当は研究に没頭したくても、不安定な立場で学生の指導や雑用をすることが多い人もいます。当然収入も低いです。

一般企業に転職したくても、高年齢になってからは企業が採用したがらないことが多いです。いったん専門に関する内容を外れると、なかなか仕事にはつきにくいのが研究者がワーキングプアに陥る理由です。

ワーキングプアからは抜け出せる!

ワーキングプアにならないように、まず自分のやりたい仕事がワーキングプアになる可能性がどのくらいか考えましょう。どうしてもその仕事を選びたいなら、少しでも勤務環境や福利厚生がすぐれた職場を選ぶか、副業による収入アップも考えるようにしましょう。個人型確定拠出年金など資産運用を検討するのも良いでしょう。

転職することでワーキングプアを抜け出すことも可能です。新卒時代の就職活動がトラウマになっている人もいるでしょう。転職活動は新卒のときよりもスピーディーに終わることが多く、現在の仕事をつづけながらも活動することができます。

Related