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【テーマ別】就職試験に出される作文の書き方と例文|私の家族/私の夢

更新日:2024年09月29日

就職試験に作文を書かせる企業が増えています。文章を書くのが苦手な人には難関と感じることでしょう。しかし、採用担当者が作文を書かせる目的は、文才を見るためでしょうか。この記事では、採用担当者の視点での作文対策を紹介します。目的は就職を勝ち取ることです。

作文のテーマ「私の家族」

就職試験の作文で「私の家族」というテーマを書かせる目的は何でしょうか。あなた自身が、家族という最小な社会の中で、どのように生き、どんな役割を果たしてきたのかを知ることで、会社という組織の中でいかに活躍できる人材か否かを判断します。

作文のテーマの意図を知り、そこを突くことが読み手の急所に入る文章です。家族との関わりを知れば、人に思いやりをもって接する人かどうかがわかります。また、家族のことを紹介する作文は、観察力や洞察力を見ることもできるのです。

職場では、仲良く団結できるかどうかが重要です。チームワークを重んじるタイプか、個人プレーになりがちな性格かも見られるでしょう。就職を勝ち取るための作文ということを念頭に置き、練習することが大切です。

作文のテーマ「私の夢」「将来の夢」

「私の夢について書きます。私の夢は○○です」と序論で夢が何かを語ることが大切です。就職試験の作文ですから、「私の夢はマイホームです」という個人的な内容はNGです。また、「私の夢は歌手になることです」というのも、就職試験ということを忘れた作文となります。

「私の夢は世界平和です」というスケールが大き過ぎる内容も、抽象的で、テーマの意図を把握していないと思われてしまうでしょう。理想的なのは、あなたが就職しようとする会社の目指すべきビジョンと、マッチしている夢や目標を語ることです。

「将来起業したい」「作家志望です」という夢も、「この会社に就職しても途中で辞めます」と言っているようなものです。その企業に就職することにより成し遂げられる夢や目標を語ることが、合格する作文の秘訣となります。

作文のテーマ「社会人になるにあたって」

「社会人になるにあたって、私の決意を語ります。社会人になったからには、責任と自覚を持ち、どのようなことに対しても自分に原因があると捉え、改善の道を探る心構えを忘れないでいきます」

就職試験の作文のテーマを前もって教えないのは、当意即妙に、どのようなテーマでも語れる人材になってほしいからです。即興で作文が書けるということは、ディスカッションもできる力を養えます。営業や顧客対応に台本はありません。

「社会人になるにあたって」というストレートなテーマは、そのまま会社に就職した時のあなたの姿勢が判断されます。「感謝の気持ちを忘れずに」「創意工夫を常に心がけ」と謙虚な中にも熱意と意欲が感じられる作文が好ましいでしょう。

就職試験の作文で判断されること

就職試験の作文では、基礎的な国語力も見られます。また、正しい敬語を使えるかどうかという、社会人としての基本的なマナーも、作文から判断することができます。業種によっては、句読点の使い方もチェックされるでしょう。

与えられたテーマをもとに、自分の考えや感じていることを書くのは容易ではありません。しかし、常日頃から社会の出来事に関心を持ち、自分の考え方をしっかり持っている人は、就職試験の作文でも強さを発揮します。

テレビの評論家の話を鵜呑みにしてしまう人と、肩書に惑わされることなく、反対意見を語れる青年らしい批判精神を持っている人では、作文にその差が如実に出てしまいます。就職試験の作文には、主体性と客観的視点の両方が求められるのです。

就職試験に出てくる業界別の作文問題

業種により就職試験の内容も多少異なります。ここでは、福祉関係、幼稚園、マスコミ、高校を取り上げて、詳しく就職試験の内容を見ていきましょう。どの業界でも、だいたい共通して出される就職試験の項目は、一般教養です。

多岐にわたる福祉の仕事

福祉関係の仕事は多岐にわたります。具体的には、公務員福祉職、児童福祉職、老人福祉関係、障害福祉関係、社会福祉協議会、MSW(医療ソーシャルワーカー)、PSW(精神保険福祉士)などです。あなたが福祉の仕事で何がしたいのか、その志望動機を書けるように明確にしておきましょう。

福祉関係の就職試験で問われることも幅広いです。また、「今職員に求められていることは」「介護について」「児童虐待への対処法」「孤独死をどう思うか」など、福祉の仕事をする「心」を見られる問いが連続する可能性が高いです。

さらには、「体力に自信があるか」「友人と意見が割れた時の解決法」「ストレス解消法」なども挙げられます。福祉の仕事は、特に介護などは体力勝負であり、ストレスは避けられません。チームワークも重要です。本当に総合力が判断される就職試験になるでしょう。

福祉関係は作文対策も大変なのか

福祉関係の就職試験で作文や小論文を書く場合、その準備も大変です。これほど適正を重要視する仕事もありません。特に介護など人と接する仕事に就く場合、相応しくない人間がいれば大勢の人が困ります。作文は文章力よりも適正や心構えが問われるでしょう。

さらに、福祉の仕事には幅広い知識が求められるので、対策も大変です。時事問題、法律、人権、制度、教養、専門用語など覚えることがたくさんあります。「福祉と行政の違い」など、あらゆるテーマを語れるように、書けるように、万全の準備が必要です。

制度に関しても、最近改正された制度について、なぜ改正したのかを明確に答えられるようにしましょう。普通の人であれば、とても難しそうで怯みますが、福祉に対しての志と意識が高い人は、「望むところ」と情熱を燃やし、熱い心で対策に取り組めるはずです。福祉は使命感が重要です。

子供に対する考え方を問われる幼稚園

幼稚園の就職試験では、子供に対する考え方や熱意、情熱が問われます。作文でも適正を判断します。幼稚園で働くのに適しているか否かは、何しろ子供相手なので重要な要素です。作文も子供への愛に溢れている文章が望ましいでしょう。子供が心底好きか否かはすぐにわかります。

準備としては、幼稚園への知識を深めておくことが大切です。幼稚園を見学させてもらったり、行事に参加したり、あるいは実習をさせてもらうのです。「どんな先生を目指しているのか」という問いの答えも用意しておきましょう。

幼稚園の就職試験では、作文のほかに保健体育やピアノの実技があるところもあります。ピアノはどれくらい弾けるのかを見られます。「犬のおまわりさん」や「とんぼのめがね」など、曲をその場で言われて弾くこともあります。

マスコミの就職試験は厳しいのか

新聞社やテレビ局、出版社など、マスコミ関係の就職試験は本当に厳しいです。採用人数が少ないうえ、受験者の9割が落とされるという難関です。マスコミでは筆記試験を重要視します。書く仕事なので作文や小論文を書かせて適性を判断します。

一般常識や一般教養もマスコミの仕事では必須です。さらには、英語、時事問題など幅広い知識や技能が求められます。実際に街に出て取材をするような実戦的な就職試験もあります。模擬記者会見を開き、その後に実際に記事を書くという、作文とは違った文章テストもあり、実に多種多様です。

また、「今朝の新聞で気になるニュースは」とダイレクトに聞かれることもあります。「今関心のあるニュースは」という問いには、そのニュースを挙げ、この事件についてどう思うか、自分の意見を自分の言葉で書けるようにしておきましょう。

『新聞ダイジェスト』で学ぶ

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初回公開日:2017年09月18日

記載されている内容は2017年09月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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