間違いも多い「わざわざ」の正しい意味・使い方・例文
ごくろうさまは、目上から目下に対してかけるねぎらいの言葉です。諸説あるようですが、一般的な認識はそのようになっています。会社の面接等で目上の人に使うことは絶対にさけたいところです。
「了解しました」
了解しましたも、同僚や目下の人に向かって使う言葉です。
正しくは、「承知しました」がいいでしょう。
「お世話様です」
敬意を表す表現にはなるのですが、目上の人に使うには、丁寧さに欠けます。
「お世話になっております。」を使うのが良いですね。
「〇〇なんで」
日常的に使われている話言葉ですが、比較的年配の方には好まれない傾向があります。「〇〇なので」という表現に変えると良いでしょう。
「ご覧になられる」
正しくは、「ご覧になる」ですね。「ご覧になる」は「見る」の尊敬語です。
「られる」という尊敬語を重ねて使うことは二重敬語になり、好ましくありません。
「拝見されましたか?」
「拝見」は「見る」の謙譲語です。尊敬語、と丁寧語、謙譲語の区別がついていない人が多く見られますので、気をつける必要があります。正しくは、「ご覧いただけましたか?」です。
この他にも気になる敬語表現は数多くあります。まずは、尊敬語、丁寧語、謙譲語の3つ。日本人として、小学生、中学生と義務教育の頃に習った知識をおさらいして、社会人として正しい敬語を使うようにしたいものです。
「わざわざ」という表現が気になってしまう原因
「わざわざ」という表現が気になってしまう原因はどうしてでしょうか。みなさんは、「わざわざ」を日常的に使う時、どのような場面で使うでしょうか。
「わざわざ〇〇しなくても良かったのに。」と、否定的な意味合いで使うことが多いのではないでしょうか。もちろん、人によって使い方はそれぞれ違うでしょうが、否定的な意味合いで使っている人は、捉える時も否定的な言葉として捉えるでしょう。
また、「わざわざ」という表現は、同じ音の繰り返しのため、より耳に印象づく表現です。耳に残りやすいですし、記憶をしやすい表現なのです。そのため、気になってしまうこともあるのでしゃないでしょうか。
就活において正しい敬語を使うことの重要性
正しい敬語を使えることは、すなわち義務教育、その後の教育をしっかりされてきていて、それらを身に着けているとみなされます。服装や髪型などは、その日1日でいくらでも取り繕うことが出来ます。いつもは明るい髪の人が黒く髪の毛を染めたり、いつもは派手な格好をしている人がきちっとしたスーツを着れば、ごまかすことができるのです。
しかし、言葉はどうでしょうか。いつも間違った言葉遣いや、汚い言葉遣いの人、間違った敬語を使っている人が、急にある場面で教養を身に着けた話し方をしようとしても、できるものではありません。その人の育ち、環境、学習意欲など、色々な側面が一気に見えてしまうのが、話し方、特に面接においては「敬語の使い方」なのです。