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淋し見舞いの封筒の書き方・金額・渡し方・品物

更新日:2024年07月29日

愛知県西部や岐阜県の一部に今も残る「淋し見舞い」。いきなり聞いてどうしたらいいかわからないと困っていませんか?お香典とはどう違うのか?ほかにどのようなしきたりや習慣があるのか、また淋し見舞いは何をお渡しするのかををまとめました。

淋し見舞いの封筒の書き方

「淋し見舞い」という言葉を知っていますか。「淋し見舞い」とは「お淋し見舞い」とも言って、愛知県西部や岐阜県の一部の習慣である風習です。そのため、「淋し見舞い」という言葉を聞いたことがない方は多いです。

「淋し見舞い」とはその文字が意味するとおり、「残された遺族が、故人をおもい長い夜を過ごす席で淋しいことがないように」という意味で差し上げるもので、香典が故人に対して差し上げるものであるのに対して、「淋し見舞い」は遺族宛に差し上げるということになります。

淋し見舞いとは何か

「淋し見舞い」とは前述しましたようにご遺族に対して差し上げるものですが、淋し見舞いとして遺族に差し上げるものは、お供えや現金になります。差し上げるものにはのしをつけますが、その際には薄墨で書くようにします。

淋し見舞いは通夜のときのみ差し上げることになっていますので、葬儀には持っていかないようにしましょう。また、誰に渡せば良いかですがお通夜のときは遺族はなにかと忙しい状態ですので、受付の方に渡しておくと良いです。

なぜ薄墨で書くのか

不祝儀や淋し見舞いは薄墨で表も裏も書きます。筆ペンにも薄墨タイプがあるのでそれで書き、灰色だからと言って万年筆やボールペンは使いません。真っ黒な墨で書くお祝儀とは違い、「悲しみの涙で墨が薄くなってしまいました」という意味で薄墨を使います。逆に、お祝儀に薄墨は使いません。

お祝儀も不祝儀や淋し見舞いのどちらも、ボールペンや万年筆は使いません。筆ペンやフェルトペンを使います。

淋し見舞いに最適な水引

淋し見舞いののしには、弔事と同じように「不幸が二度とないように」という意味でほどけない結びきりの水引を使います。色は白黒と双銀と白黄色などがあります。このうち双銀が格が高いとされています。水引が封筒に印刷されている簡易なものもありますが、これはごく少額をお包みするときに使います。

淋し見舞いの封筒の書き方;金額

淋し見舞いは専用の袋がありますが、もし手に入らなかった場合には仏事用の何も書かれていない封筒の通常は「御霊前」など書くところに「御淋見舞」と書き、その下にフルネームを書いて持参することができます。このとき、マジックペンやボールペンで書くのはマナー違反です。必ず薄墨で書くようにします。

このような袋にはだいたい中袋がつきますが住所や名前や金額を書く欄がありますので、きちんと住所や名前や包んだ金額も書くようにしましょう。夫婦で参列した場合は、表面で右に夫の名前を書き左に妻の名前を書きます。サークルや会社の課で合名で出す場合は「OO課一同」のように書きます。

淋し見舞いの封筒の書き方;裏

淋し見舞いの場合は現金を包むことがありますが、お札はお祝い事ではないことからできるだけボロボロのものを入れて、向きとしては裏になるように入れます。

金額に合わせた水引を使う

淋し見舞いもお香典も、お包みする金額に合わせた水引を選びます。印刷された水引なら3,000円から5,000円ほどが相場です。黒白の水引では5,000円から1万円、双銀の水引では1万円から5万円ほど、双銀でも大きな水引になると5万円から10万円ほど包むのが相場です。さらに双銀で特大の豪華な水引になると、包む金額は10万円を超えることになります。

淋し見舞いだからこの金額と決まっているわけではなく、遺族との関係性によって包む金額は変わります。またお祝儀袋と同じく水引の種類や大きさにより包む金額の相場があり、それぞれの水引に合った金額が購入した袋の裏面などに書かれていることがあります。その場合はその金額を参考にしてみましょう。

次のページ:淋し見舞いの相場はいくらくらい?

初回公開日:2018年05月21日

記載されている内容は2018年05月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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