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淋し見舞いの封筒の書き方・金額・渡し方・品物

更新日:2024年07月29日

愛知県西部や岐阜県の一部に今も残る「淋し見舞い」。いきなり聞いてどうしたらいいかわからないと困っていませんか?お香典とはどう違うのか?ほかにどのようなしきたりや習慣があるのか、また淋し見舞いは何をお渡しするのかををまとめました。

淋し見舞いに果物を持って行かれる方もいます。一般的な果物カゴですが、これも小分けにできるものを選びます。缶ジュースや缶コーヒーやお酒などを持っていくケースもあります。淋し見舞いは遺族の方たちが長い夜を過ごすお通夜の席で淋しくないように、という意味で差し上げるため、故人のことを語りながら飲むお酒もお勧めです。

どのような品物を淋し見舞いに持っていくとしても、お香典と混同しないようにのしにはきちんと淋し見舞いと薄墨で書くようにしましょう。

淋し見舞いに品物;お線香

淋し見舞いの品として、お線香を持って行かれる方も多いです。お線香だと余って困ることもありませんし、良い香りのする少し高級なお線香を持って行くと喜ばれることが多いです。四十九日や一周忌まで弔問客が途絶えないようなお家では、お線香はいくらあっても困ることはありません。

お線香を淋し見舞いとして差し上げる場合も、お香典と混ざらないようにのしには淋し見舞いと薄墨で書くようにしましょう。

愛知県のお葬式のしきたり

淋し見舞いは愛知や岐阜の風習ですが、愛知県には淋し見舞い以外にも数多くのしきたりがあります。

愛知県での火葬の順番は、中心部で「前火葬」と「後火葬」が混在します。山間部や海沿いの地域では「前火葬」が多く、南知多町では骨葬で通夜や告別式を行うことが多いです。お通夜に故人のお顔をと考えてもお骨になっている場合があるので、最後にもう一度お顔をと考えた場合は、すぐご遺族に連絡をとり確認しておくと良いでしょう。

南知多町のしきたり

自宅に遺体を安置しても線香や灯明はあげません。僧侶が枕経をあげるまでは生きているように扱う風習があり、僧侶が帰ってから遺族は始めてお線香をあげます。また、自宅から出棺の際には「もう帰ってはこない」という意味を込めてわらを燃やすこともあります。

西三河のしきたり

大小2つの白木の位牌(いはい)を準備し、大きい方を遺体の胸元に入れて一緒に火葬します。
法要は小さい位牌で行い、これは忌み明けまで使われます。

そのほかのしきたり

精進落しの会食で、「出立ちの膳」といって近親者が簡素な精進料理を食べます。この料理に「涙汁(なみだじる)」というとても辛い胡椒汁や唐辛子汁が出されるケースがあります。辛い汁を出すということについては「大変な辛さから涙を流す」「辛さによってお葬式の疲れをとる」という、2つの意味があるといわれています。

苦手と考えても、遠慮することはせずいただきましょう。辛い物がだめなお子様や病気などで禁止されている以外は故人を偲ぶ意味でいただきます。

また、柩の下にござを敷き、出棺の際ござを竹と木の棒でたたくというものもあります。そのわらを外に敷き、霊柩車はその上をとおり火葬場へ行きます。

このほかにも柩にお菓子を入れるという風習もあり、これには冥土の途中で邪魔をする餓鬼にお菓子をあげて道をゆずってもらうという意味があるそうです。

お通夜にいけない場合の対処法

遠距離や仕事の都合上どうしてもお通夜には行けないというケースは珍しくはありません。その場合にはお葬式のみ参列となるでしょうが、お葬式では淋し見舞いは不要で、お香典のみ持っていきます。

淋し見舞いは「長いお通夜のおともにどうぞ」という意味でお渡しするので、お通夜が終わった後のお葬式ではお渡ししません。また、お通夜にしか参列できない場合もあるでしょう。本来はお通夜には淋し見舞いを、お葬式にはお香典を持っていきますが、お通夜にしか参列できない場合は両方持っていきます。

参列するときのマナー

愛知県では、通夜の前に火葬をして、その後通夜、葬儀を行う「前火葬」と、通夜、葬儀が終わった後に火葬を行う「後火葬」の地域が混在しています。故人のお顔を見るため参列してもお目にかかれない場合があるので、事前に確認することをします。

また、知多半島の半田市から南では、通夜・葬儀の席に着くのは遺族・親族のみの場合が多いです。碧南市や高浜市では、通夜・葬儀ともに焼香鉢に100円玉をお供えする風習があります。知多半島の半田市以南では、通夜・葬儀の席に着くのは遺族・親族のみです。一般の参列者は開式の少し前から集まり、読経中に焼香を行ってすぐに帰ります。

淋し見舞いについておぼえましょう

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初回公開日:2018年05月21日

記載されている内容は2018年05月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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