ピンクノイズでエージングする効果とは?やり方や注意点なども解説
更新日:2024年10月22日
スピーカーやヘッドホンを購入した時、そのまま使うよりエージングをした方が音が良くなり性能が向上するという話をよく聞きます。
そんな時、
「エージングって何、よく分からない?」
「エージングって本当に必要なの?」
「エージングってどうやるの?」
など疑問を感じられた方も多いのではないでしょうか。
長時間使っていると多少変化はするけど、わざわざエージングするほどではないという否定派の方、そのままでは音が硬いからするべきだという肯定派の方、と色々いらっしゃいます。
この記事ではエージングによる効果や、エージング方法そしてエージングのためのアプリや注意点を紹介しています。それらを知ることで、エージングをするべきかどうか判断できるようになるでしょう。
エージングをしっかりと理解し、良い音のある生活を楽しんでいきましょう。
そもそもエージングって?
スピーカーやイヤホンは音声信号を振動板で音に変えていますが、新しい振動板ですと、まだ振動に慣れていないため、固くて本来の音を出せないという説を述べる人もいます。
本来の音を出すためには時間をかけて慣らし振動をする必要があると言います。このように振動板を振動に馴染ませるために時間をかけて音を鳴らすことをエージングと呼びます。
しかし、この説にははっきりした科学的根拠がないと否定的な見解を述べる方もいます。
エージングの効果
エージング肯定派の人は、新品のヘッドホンは性能を十分に発揮するのは困難で、スペック性能を出すにはエージングが必要と主張しています。しかし、否定派の人は、音の変化はあるが、変化は僅かなもので聴覚的にはその差を気づくのは非常に難しいと主張しています。
ヘッドホンメーカーは否定的なところが多く、肯定的なことを言う人は耳が慣れただけではないかと考えているようです。
しかし、細かく音質にこだわる人は、新品の音響製品が性能を十分に出すためにはエージングは必須のものであると言っています。
製品も個別音域までの出荷検査はしておらず、様々な音全てにバランスをとるのは困難であるため、こもった音になると主張しています。長時間振動板を振動に馴染ませることで、全体のバランスをよくできるエージングが、音質の改善に必要と言っているのです。
音にメリハリが出る
イコライザーで音質調整をする時、メリハリを付けてパワフルな音にするためには、高音域と低音域を上げ、中音域を下げますが、シャリ感を減らすため、高音域を下げるとノッペリした音になってしまうという人もいます。
エージングは高音域の硬さをなくすだけでなく、中音域にもよい影響を与え、そして重低音が強化されるため、全体のバランスが良くなります。バランスが良くなることにより、エージング後、ヘッドホンやイヤホンはメリハリの効いた音質になる可能性が大きくなります。
音が柔らかくなる
エージングにより音は少しずつ変化して行くものと言われています。しかし、エージング前と印象が全く変わるような、大きな変化を伴うようなものではありません。
まだ音を出したことのない振動板は、音に馴染んでいないため、柔らかく振動することができず、高音域が硬い感じとなります。高音域の硬さのために音割れも生じやすく、少し硬く、出し切れていない音があるような印象を受けるようです。
エージングにより高音域の硬さが取れることにより、音が柔らかくマイルドになり、音割れも起こしづらくなります。そのため、滑らかで優しく聞きやすい音質になると言われることが多いようです。
本来の音質を出せるようになる
イヤホンは出荷時に調整されていないことも多く、音質や性能がスペック通りの性能を出せていないことがあります。振動板が本体に馴染んでいないため、性能を発揮できない可能性が高いのです。
イヤホンも安価なものから高級品まで色々ありますが、機能が充実している高級品ほどエージングにより受ける影響は大きいようです。
エージングはアスリートにとってのストレッチと一緒で、パフォーマンス引き出すために非常に重要です。
振動板はエージングにより振動を与えられることにより少しずつ本体と馴染んでいきます。本体と十分に馴染んだ振動板は、本来の性能を十分に発揮し高い音質の音楽生活を楽しませてくれるでしょう。
エージングの方法
エージングはよく分からなくて難しそうと、躊躇して手を出せずにいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。しかし、基本的に新品のイヤホン等で音楽を再生するだけなため、簡単に試すことができます。
エージングの効果は科学的に証明されたものではないため、その方法は人様々で決まったものはありません。しかしやってみれば音が変わったと実感できることも多いようです。
方法は簡単で音源を決め、決めた時間、普段聞いているより少し大きめの音量で、日に何回かに分け流し続けるだけです。音が変わったと感じれば成功です。
成功したら、こだわりを持って、エージング専用の音源を使用したり、ジャンルに特化して振動板を育てたりすることもできます。試せばより高音質な音楽を楽しめる可能性があるでしょう。
イヤホン・ヘッドホンの場合
初回公開日:2022年08月12日
記載されている内容は2022年08月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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