ヤマダ電機など修理先別にみる腕時計の電池交換の値段|どこに頼むべき?
更新日:2024年06月08日
「腕時計の電池を交換したいけど、ヤマダ電機のようなお店に頼むと値段が安く済むのかな」
「腕時計の電池って、自分で交換できれば値段が安く済むのかな」
「腕時計の電池を交換しないままにしておくと、何か問題があるのかな」
腕時計は毎日使うものなので、電池切れが起きると気になる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、腕時計の電池の交換について、メーカーや専門店に頼むべきものを腕時計の形式に分けて紹介しています。
また、修理先別に家電量販店各社やホームセンター、修理専門店、街の時計屋さんに分けて値段や特徴について紹介しています。
腕時計の電池交換が気になる方は、ぜひチェックしてください。
腕時計の電池交換はお店に依頼すべき?
腕時計の多くは、電池にボタン電池を採用しています。ヤマダ電機のような家電量販店や電気店、100円ショップ等で入手できる、直径20mmほどの平らな形状のものです。
一般的に腕時計の電池寿命は、2年から3年程度とされています。腕時計の電池の寿命が近くなった時は、秒針の動きがおかしかったり、しょっちゅう時刻がズレるようになってきたりして動作がおかしくなることから、気づくこととなるでしょう。
前に電池を交換してから2年から3年程度が経過すると上記のような症状がでて、電池交換を考えることとなりますが、電池の交換はヤマダ電機のようなお店に依頼すべきでしょうか。
実は、腕時計の種類によっては自分で電池の交換が可能なものもあります。しかし、防水機能などの特別なものは、ヤマダ電機のようなお店やメーカー、修理業者に依頼した方がいいでしょう。それでは、自分で電池交換が可能な腕時計はどのようなものでしょうか。
クォーツ時計は自分でも交換可能
自分で電池交換できる時計は、電池によって駆動しているクォーツ時計があてはまります。防水機能が高度なものは自分で分解しない方が良く、5気圧以下の生活防水の腕時計であれば、問題なく自分で電池交換ができるでしょう。
電池交換を行うには、工具を用意する必要があります。裏蓋の形式によって必要な工具が異なり、裏蓋の形状は「ネジ式」「スクリュー式」「こじ開け式」の3つのタイプです。
ネジ式は裏蓋がネジで固定されており、精密ドライバーを使って裏蓋を取り外します。スクリュー式は裏蓋に均一なくぼみがあり、側開器を使って開けることが可能です。
こじ開け式はこじ開け用の工具を使って裏蓋をこじ開けます。これらの道具はホームセンターでも入手可能です。
さらに、電池を取り出すためのピンセットや、分解したときに細部の汚れを取るための綿棒などがあると良いと考えられます。電池交換セットのような、必要な道具がまとめられて売られているものが便利でしょう。
電池の交換は裏蓋を取り外し、中枠を先の細いピンセット等で取り出します。中枠が外れたら、ピンセットで電池の側面を持って引き出しましょう。
このとき、側面を持たないと電池がショートする危険性があるため注意が必要です。電池が触れる端子部分を綿棒で掃除し、電池を入れ、中枠と裏蓋を戻して完成となります。
メーカーや専門店に頼むべき腕時計
腕時計の電池を自分で交換しない方がいいものとして、パーペチュアルカレンダー付の腕時計が挙げられます。パーペチュアルカレンダーは、特に高級タイプの腕時計に組み込まれているもので、永久カレンダーという意味です。
一般的な腕時計に組み込まれているカレンダー機能は、日付を手動で調整する必要があります。一カ月の日数は、2月は28日、4月、6月、9月、11月は30日しかありませんから、通常の月のように31日まで表示されると日がずれてしまうでしょう。
その点、パーペチュアルカレンダーが組み込まれている腕時計の場合は、電池が切れて完全に止まっている状態で電池交換をする場合は、内部の機構をリセットし、再度カレンダーをセットする必要があり、特殊な操作の知識が必要です。
パーペチュアルカレンダー付腕時計以外には、どのような腕時計がメーカーや専門店に電池交換を依頼する必要があるのでしょうか。光充電式腕時計、防水腕時計、裏蓋スクリュー開閉式モデルについて解説します。
光充電式腕時計
光充電式腕時計、つまりソーラー腕時計は、電池交換の必要がないように思われます。充電不足の場合は腕時計が動かなくなりますが、しばらく明るい窓辺等、太陽電池が電気を発生し、充電ができた場合は問題なく再び動き出すでしょう。
特に引き出しに入れっぱなしだったなど、しばらく使わない状態で光充電式腕時計を放置していた場合は、充電に時間がかかりますので注意が必要です。
光充電式腕時計は通常の電池式腕時計のような、頻繁な電池交換の必要がないというメリットがあるものの、充電と放電を繰り返す二次電池は永久に使えるものではありません。
長く使っていることにより、二次電池の容量低下や充電効率のダウンが起こります。10年以上も電池交換が不要な場合がほとんどですが、必要に応じて二次電池を交換しましょう。その場合は、自分では二次電池の交換はできません。
メーカーやヤマダ電機などの家電量販店、修理専門店等にオーバーホールという形で依頼することとなります。
防水腕時計
生活防水レベルで5気圧までの防水性能ならともかく、10気圧を超える防水時計の場合、ヤマダ電機などの量販店でもすぐ電池交換をしてもらえる、というものではありません。
防水性能の表記は「20BAR」で20気圧防水を表す、何気圧まで防水するかという表記のものと、「200m」のように潜水用防水の表記のものがあります。潜水用防水の時計では特に、潜水時に時間を確認するという命に係わる使い方となります。
そのため、電池交換の際に防水テストも行い、確実に作動することを確認する必要が生じるでしょう。ヤマダ電機のような家電量販店や町の時計屋さんでは防水試験機を置いていないため、メーカーや修理専門店への修理依頼となります。
電池の交換のみでなく、パッキンの交換や防水試験も行うことから、2週間以上の時間とそれに対応する料金が必要となるでしょう。
但し、防水性能の保証を要求しない場合は、時計修理専門店によっては即日の電池交換サービスに応じる場合もあるため、急ぐ場合は一考の余地があります。
裏蓋スクリュー開閉式モデル
裏蓋の開閉がスクリュー開閉式のモデルは、一見どうやって裏蓋を開けていいかわからない外観をしています。
裏蓋を開閉するための道具があれば自分でも電池交換できそうですが、専用工具はヤマダ電機のような家電量販店ではなく、ネットなどで探す必要があるでしょう。
専用工具に加えて、腕時計が動かないようにするための固定台も必要です。専用工具とセットで売られているケースもあります。しかしながら、工具でスクリュー開閉式の裏蓋を開けるときに、傷がついてしまうリスクがあります。
さらに、スクリュー開閉式の裏蓋にはゴムでできているパッキンが入っており、パッキンが劣化して油分が抜けていると、開閉の作業時に伸びてしまうという問題もあります。
パッキンが伸びてしまった状態で元に戻したとしても、本来の性能が発揮できません。そのため、裏蓋スクリュー開閉式の腕時計の場合は、傷をつけずに作業ができ、パッキンが伸びても交換できるメーカーや修理専門店に任せた方がいいでしょう。
もしも電池交換をしないまま放置すると
腕時計の電池が切れた状態のまま放置すると、電池が液漏れを起こして腕時計を壊してしまうでしょう。
腕時計の中に入っているボタン電池が液漏れを起こすのは、過放電が原因です。電池が切れた状態で腕時計の中にボタン電池を入れたままにしておくと、わずかな電流が放電されることで水素ガスが発生します。
そのため、電池の内圧が上昇し、電池が破裂しそうになるでしょう。そこで、電池の中に組み込まれている安全弁から水素ガスが放出されるとともに、電池の電解液が放出されて液漏れとなります。
液漏れは電池の破裂を防ぐために起こることですが、放出される電解液の中には水酸化カリウムや水酸化ナトリウムが含まれるため、金属に触れると金属が錆びてしまうでしょう。
内部の電池が液漏れを起こした腕時計は、内部のムーブメント部分に電解液が入ると分解修理が必要となります。そのため、電池で動く腕時計は動かなくなったら早めに電池交換をした方がいいでしょう。
修理先別の電池交換にかかる値段と特徴
初回公開日:2022年09月21日
記載されている内容は2022年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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