様方の正しい書き方と使い方|住所/宛て名/封筒/横書き
更新日:2024年07月03日
横書きの「様方」の書き方は、住所、世帯主、宛名の順に右下がりで書く方法、または住所と世帯主を同程度の位置に書き、そこから右下がりの位置に宛名を書く方法などがあります。また、住所のすぐ後に世帯主を書く場合は、住所と宛名の順に右下がりとなります。
住所と宛名の間に世帯主を書く場合を例に考えてみましょう。この場合、宛名より少し左の位置から、世帯主の名字を書き始めることが好ましいです。縦書きと同様に、宛名と世帯主があまりに離れすぎるとバランスが悪くなる場合があります。右下がりにしつつ、宛名より少し左の位置から書き始めることを意識してみましょう。
横書き封筒の「様方」の正しい使い方は?
横書き封筒での「様方」の使い方には、上記で挙げた横書きの「様方」の書き方に加え、注意すべきポイントがあります。
横書き封筒の場合、住所と宛名が右下がりになるのではなく、住所と宛名が同程度の位置で書かれる場合があります。縦書き封筒では、ほとんどの場合で住所から宛名にかけて左下がりになりますが、横書き封筒では住所と宛名をそろえて書く例もたまに見られます。
このようなことから、「様方」を含めた世帯主も、住所と宛名と同程度の位置に並べて書くケースも見られます。一方で、バランスを考えるのであれば、やはり住所、世帯主、宛名で右下がりにした方が好ましいでしょう。右下がりで書くことや、宛名より少し左の位置から世帯主を書き始めることなど、横書きでの「様方」の書き方をもとに考えてみましょう。
年賀状の「様方」の正しい使い方は?
年賀状で「様方」を使用する場合も、先ほど例に挙げた書き方をもとに考えることができます。例えば、
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
の書き方で考えると、佐藤さんという個人宅にいる鈴木さんに対し、年賀状を送ることになります。一方で、年賀状の場合は連名になることもあります。「様方」を使用しつつ、連名で出す場合を考えると、
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
佐藤様方
鈴木〇〇様
△△様
□□様
といった書き方が例として挙げられます。
弔電での「様方」の正しい使い方は?
弔電は、お悔やみの電報のことをいいます。お通夜や葬儀などに参列できないときに使用され、葬儀場を経由して喪主に弔電を送るといった例があります。弔電は緊急の場合での使用が一般的となるので、後日お悔やみを述べる場合には使用されません。この場合、直接伺うことや手紙を送るといった方法で、お悔やみを述べることになります。
この弔電について、「様方」が使用されることがあります。例えば、喪主以外の人に電報を送りたい場合、喪主名を「○○様方」とし、受取人を「△△様」などとします。そうすれば、喪主以外の人に向けて弔電を送ることができます。
履歴書で「様方」は使われる?
履歴書の場合、会社に宛てて送ることになります。この場合には、個人宅を経由する「様方」は使用しません。会社に宛てるのであれば、宛先を会社にするのみで、個人宅を経由することはありません。
一方で、履歴書に現住所以外の連絡先として、現在住んでいない実家の住所を書く場合を考えてみましょう。ここで、実家の名字と応募者の現在の名字が異なるとします。そして、会社が応募者の実家を経由して応募者に何かを送付したい場合、応募者の実家が個人宅となるので、「様方」を使用することができます。
このように、履歴書に関連して「様方」が使用されるケースは、会社に対しての使用ではなく、会社から応募者個人に向けて、履歴書に関係する書類などを送付するといった場合が考えられます。
「様方」と「気付」の違いは?
「様方」と似た仕組みとして、「気付」というものがあります。これも宛先に書く言葉の一つですが、「様方」と「気付」の違いについて、詳しく見ていきましょう。
「気付」とは?
「気付」は、相手が立ち寄っている場所に向けて送付する場合に使用します。相手の住所に送るものではありません。例えば、〇〇ホテルに宿泊している△△さん(個人)に対して送付するなどの例が見られます。この場合、以下のような書き方になります。
〒123-4567
A県B市C町1丁目2番3号
〇〇ホテル気付
△△様
この書き方は個人に宛てたものとなり、「△△」という個人名の後には「様」という敬称がついています。そして、「気付」は経由した団体の後につけます。上記の例でも、「〇〇ホテル」という団体名の後に「気付」が書かれています。
「気付」の仕組みは?
初回公開日:2018年03月17日
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