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よろしいでしょうかの例文|返答/確認/質問・使い方や注意点

更新日:2024年01月29日

ていねいにきこえるため、使う機会も耳にする機会も多い、「よろしいでしょうか」という敬語。しかし、意味や使い方をよく理解しなければ、場合によっては失礼になりかねません。今回は、「よろしいでしょうか」の場面別の使い方や注意点をご紹介します。

接客では、お客さまに確認をしたり、許可を求めたりする場面が多いため、「よろしいでしょうか」が頻繁に使われます。

「よろしいでしょうか」を過去形にした「よろしかったでしょうか」という言葉をよく耳にしますが、現在おこなっていることに対して過去形の質問をするのはまちがった表現であるため、「よろしいでしょうか」を使用するようにしましょう。

例文

・コーヒーですね。ホットでよろしいでしょうか。
・ご注文は以上でよろしいでしょうか。
・空いたお皿をおさげしてもよろしいでしょうか。

「よろしいでしょうか」の使い方や注意点

メール

「よろしいでしょうか」はビジネスメールにおいて、相手に確認を取りたいときによく使用します。

・打ち合わせの日時は〇月〇日の〇時からでよろしいでしょうか。
・社員総会で使用する資料は、以下の内容でよろしいでしょうか。

などのように、相手に確認を取りたい具体的な内容とあわせて使いましょう。ただし、初めて提案することに対して「よろしいでしょうか」と尋ねと、相手の都合を無視する意味合いになってしまうため、注意が必要です。「よろしいでしょうか」という言葉は、お互いがある程度納得している内容に対して確認するときに使用しましょう。

また、メール本文に「よろしいでしょうか」と書くだけでは、確認内容を見落とされてしまったり、返答を忘れられてしまったりする可能性があります。それらを防ぐためにも、件名の頭に「要返信」や「ご回答願います」などの文言を入れるなどの対策を取るようにしましょう。

電話

電話では、主に相手に許可を求める時に「よろしいでしょうか」を使用します。忙しい相手に突然電話をしてしまった場合は、「お時間2~3分ほどよろしいでしょうか」のように、時間をもらう許可を求めるとともに、どれぐらい時間が欲しいか具体的に提案するとなお好印象です。

問い合わせの電話を受け、すぐに回答することができない場合は、「折り返しお電話差し上げてもよろしいでしょうか」と相手に許可を求めます。ただし、折り返される理由が分からないと、相手は不安に感じてしまいます。そのため、「担当者に確認いたしますので、折り返しお電話差し上げてもよろしいでしょうか」など、理由を簡潔に述べると良いでしょう。

手紙

「よろしいでしょうか」は基本的には、相手に尋ね、すぐに回答をもらうための言葉です。そのため、手紙で使用することはほとんどありません。

あまり親密ではない相手に手紙を出すとき、返答をもらえる可能性を上げるために「ご迷惑とは存じますが、またお手紙を差し上げてもよろしいでしょうか」のように記入することもありますが、相手の性格や考え方によっては良い捉え方はしてもらえません。手紙で「よろしいでしょうか」を使用するのは避けた方が無難です。

二重敬語

二重敬語とは、ひとつの言葉に対して同じ種類の敬語をふたつ使うことです。たとえば、「お召し上がりになられますか」のように、「食べる」の尊敬語である「お召し上がりに」に対して「~れる」という尊敬語を重ねて使用することを二重敬語といいます。

「よろしいでしょうか」は、「よい」のていねい語である「よろしい」と、「だろうか」のていねい語である「でしょうか」のふたつの言葉が合わさってできているため、「よろしいでしょうか」という言葉自体は二重敬語にはあたりません。

これと同じ理由で、「頂いてもよろしいでしょうか」「伺ってもよろしいでしょうか」といった言葉も、敬語はそれぞれ別の単語にかかっているため、二重敬語ではありません。不安に感じたときは、一度すべての言葉をばらばらにして、敬語がひとつのことばにひとつ以下かどうか確認しましょう。

クレーム対応

「よろしいでしょうか」は相手にていねいに許可を求める言葉ですが、うっかりクレーム対応で使用してしまうと、火に油を注いでしまいかねません。

たとえば、注文していた商品が相手の手違いで届かずクレームを入れたときに、「納品は2日後になりますが、よろしいでしょうか」と言われたらモヤッとしませんか。それは、こちらの都合を押し付けたうえで、相手にそれを許可させようとしているように聞こえるからです。

「よろしいでしょうか」はていねいな言葉ですが、場面によっては相手に不快感を与えてしまいます。言われた相手がどんな気持ちになるのかを、しっかり考えながら使用しましょう。

「よろしいでしょうか」との使い方の違い

よろしいですか

「よろしいですか」は、「よい」のていねいな言い方である「よろしい」と、「だろうか」のていねい語である「ですか」が組み合わさった言葉です。言葉の構成は、「よろしいでしょうか」によく似ています。

しかし、「いいだろうか」と許可を求める言葉にしては、「よろしいですか」という表現は断定的なため、聞かれる側としてはあまり気持ちの良いものではありません。「よろしいですか」を使いたい場面では、よりていねいでやわらかい表現である「よろしいでしょうか」を使用するのが無難です。

よろしかったでしょうか

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初回公開日:2017年11月07日

記載されている内容は2017年11月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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