掌は出さないようにする
挙手の敬礼をする際は、掌を相手側に見せないようにして左下方向に向けます。ただし、これは日本の敬礼のルールであり、掌を見せる敬礼をする国もあります。
軍の礼式は、その国の歴史や文化が大きく影響して作られてきているため、国によっても違いが見られるのでしょう。
左手は使わない
挙手の敬礼をする際、左手を使うことはありません。基本的には、右手で行うことを覚えておきましょう。
左利きの方は左手を使ってもいいのではと考える方もいるでしょうが、こういった考えは通用しません。挙手の敬礼では、左利きの方も右手を使います。
お辞儀と一緒にしない
挙手の敬礼をする際には、お辞儀はしません。敬礼と言うと、挙手の敬礼を思い浮かべる方が多いでしょうが、敬礼には種類があります。お辞儀も敬礼の一つです。
このため、同時に二つの敬礼をすることはありません。挙手の敬礼とお辞儀を同時に行うことはルール違反です。
敬礼された側は胸に手を当てる
警察官や自衛官から敬礼を受けたときには、一般の方の場合は左胸に手を当てるようにしましょう。この行動には意味があり、「私の命をあなたにお任せします。」ということを示しています。
しかし、一般の方の場合は公式の場でない限り、気負う必要はないでしょう。大切なのは、敬礼を受けた相手に、こちらからも「敬意」を伝えるという気持ちです。
どうして左手で敬礼をしてはならないのか?
挙手の敬礼は、右手でするものというルールがあることは紹介しましたが、どうして左手でしてはならないのでしょうか。
ここでは、左手で挙手の敬礼をしてはならない理由について3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
そもそも軍隊で左利きは認められないため
そもそも軍隊で左利きは認められていなかったそうです。軍隊で使う武器も、基本的には左手ではなく右手を利き手として使うことを想定して作られています。以前の日本軍でも、左利きの方は右利きに矯正されることがあったようです。
侮辱の意味になってしまうため