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地鎮祭の近所への挨拶回りのマナー|例文/品物/挨拶の範囲

更新日:2024年08月10日

地鎮祭の後に行うご近所への挨拶回りは、ご近所づきあいの第一歩です。新しいご近所に良い印象を残せるよう、挨拶に伺う範囲、想定会話、留守の場合に置いてくる手紙の文例、手土産の目安(内容・のし・予算・おすすめの商品)、などのマナーをまとめてご紹介します。

地鎮祭とは

地鎮祭とは、基礎工事を始めるにあたって敷地を清め、土地の神様を鎮めて、建築中の安全を祈る儀式です。当日は神社の神主を招き、建築主とその家族、工事関係者などが集まって行います。古くは「十二直」という暦に記された建、満、成などの吉日に行いましたが、現在は大安、先勝、友引のうちから都合のよい日の午前中を選んで行うのが通常です。

地鎮祭では、建築現場中央の四方に吉竹を立て、しめ縄をぐるりと張り巡らします。その中央に清砂を盛り、祭壇を設けて、お神酒と洗米1合、塩1合、海の幸、山の幸などを備えます。式は神主のお祓い、祝詞奏上、玉串奉奠の順にすすめられ、最後に全員でお神酒をいただいて終わります。

儀式に用いる祭具、供え物などは、ふつう神主や工事関係者側が用意してくれます。ただ、建築主側が供え物などを準備する場合や、地方による決まり事もあるので、事前に確認しておきましょう。

地鎮祭の後、周りの住民の方に、手土産を持ってご挨拶に回ります。できれば施工会社の人と一緒に回ると良いでしょう。

地鎮祭の挨拶回りのマナー

家を新築・改築する場合は、工事の騒音や、人や車の出入りなどでご近所にご迷惑をおかけすることになります。工事が始まる前にご近所へのご挨拶回りを済ませておきましょう。地鎮祭後に手土産を持参し、工事期間をお伝えするとともに騒音などで迷惑をかけることをお詫びしておきます。

この時にメモ用紙を持参することをおすすめします。同じような家が並んでいた場合どの家が留守だったか忘れやすく、留守宅を記録しておくと便利です。また挨拶の際に「あちらの〇〇さんのお宅にも顔を出した方が良い」といった情報が得られた場合にも役立ちます。

のし

挨拶回りに持参する手土産には「御挨拶」または「粗品」の表書き、紅白の蝶結びの水引のついたのしを用います。水引の下の名入れは通常名字だけですが、たまたまお隣が同じ名字の場合などはフルネームとしても良いでしょう。

不在時の対応

地鎮祭は平日の午前中に行うことが多いため、地鎮祭後に挨拶まわりをしようとしても、不在のお宅が多くあります。その場合は別の日にもう一度御挨拶に伺います。引っ越し時の挨拶と合わせて1回で済ませようという方もいらっしゃいますが、これはマナー違反です。

工事前のご挨拶は、工事中に騒音や工事車両の通行などでご迷惑をかける可能性があることをあらかじめお伝えするのが目的です。その後のご近所付き合いのトラブルを回避するためにも、早めに再訪します。

しかし施主側とご近所側のそれぞれで、仕事の都合や各家庭の生活リズムの問題からどうしてもご挨拶ができない場合があります。そのようなときは現場を取り仕切る施工会社の人に代理で挨拶をして頂けないか相談してみましょう。

あるいはご挨拶の一筆を添えた挨拶品をドアノブにかけておいたりポストに投函することとなりますが、引越し時に再度挨拶に伺う旨を書き添えておくようにします。なお、長期不在の可能性がある場合の手土産は食品以外のものにします。

挨拶の範囲

ご挨拶をするのは、「向こう三軒両隣+真裏」が基本です。引っ越し後生活音が届きそうな距離にあるお宅、庭木の葉が敷地に入ってしまいそうなお宅など、周りへの配慮を考えてご挨拶へまわる軒数を決めます。あわせて工事車両の出入りでご迷惑をかけそうなお宅や、住む地域の町内会長などにも挨拶しておくといいでしょう。

できれば施工主も同行して連絡先なども伝えておくと、工事に関するトラブルや問い合わせにもスムーズに対応できます。

地鎮祭後の挨拶の例

施主と施工主が地鎮祭後に一緒に挨拶回りに行った場合の想定会話です。

施工主「(インターホン越しに)こんにちは、建築会社【企業名】の【名前】と申します。このたび近くで住宅の新築をすることになりましたので、ご挨拶に参りました。実際に住まわれる【施主】さんと一緒に伺いましたので、よろしければ直接ご挨拶させていただけますでしょうか」

ご近所の方「はい、少々お待ちください」

施工主「(直接)お忙しい所申し訳ございません。【企業名】の【名前】でございます。こちらは実際にお住まいになります【施主】さんです」

施主「はじめまして、〇〇頃越してくる予定の【名前】と申します。よろしくお願いいたします」

ご近所の方「こちらこそ、よろしくお願いします」

施工主「私から簡単に工事の予定をお話させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。(工事着工の挨拶状を見せながら)【工事の概要】【工程】となっております。工事期間中騒音や車の通行など、なにかとご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。何かございましたら、こちらに記載しております【連絡先】にお問合せください」

施主「工事期間中はご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。それから、小さな子どもがおりまして、いろいろとお騒がせすることもあるかと思いますが、重ねてお願いいたします。(手土産を差し出して)つまらないものですが、ご挨拶の印にお受け取りください」

施主が伝えなければならないこと

地鎮祭後の挨拶で、施主が必ず伝えなければならないことは、自分の名字、いつ頃越してくる予定か、工事期間中にご迷惑をおかけすることの3点です。工事期間中だけでなく、その後のご近所づきあいのトラブルの要因とないように、丁重に誠意をもってお話ししましょう。

施工主が伝えなければならないこと

地鎮祭後の挨拶で、施工主が必ず伝えなければならないことは、企業名、工程、連絡先です。連絡先は工事着工の挨拶状に記載するとともに、できれば名刺を添えてお伝えします。また、工事期間中、休憩中のたばこや空き缶のポイ捨てなど、工事そのもの以外の事柄でクレームが入る可能性もありますので、お住まいの方の特徴・感触を把握しておくと安心です。

留守の手紙

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初回公開日:2017年10月28日

記載されている内容は2017年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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