左手で敬礼の意味とは?正しいルールやマナーを確認しておこう
更新日:2024年09月04日
敬礼は、相手に対して敬意を示すもので、挙手の敬礼は右手で行うことがルールということは、ここまでに紹介してきました。その挙手の敬礼を右手ではなく左手で行うということは、本来、敬礼が意味することと反対のことを相手に伝えることになります。
つまり、挙手の敬礼を左手で行うことは相手を侮辱する意味になってしまうのです。
右手に武器を持っていない証明にならないため
ここまでに紹介したように、武器は基本的に右手で使うことを想定して作られています。このことから、挙手の敬礼は、右手で行うことで武器を持っていないことを証明し、敵意がないことを表します。
したがって、武器を扱わない左手を挙げても、武器を持っていないことや敵意がないことを表すことにはならないのです。左手を挙げることは、返って敵意を示すことになってしまうでしょう。
敬礼にも種類がある
ここまで、挙手の敬礼を中心に紹介してきましたが、敬礼には違う形もあります。場面や状況によって、求められる敬礼の形は決まっています。
ここでは、5つのパターンについて紹介します。敬礼の種類について、しっかり確認しておきましょう。
室内での敬礼
基本的に、警察官も自衛官も室内では帽子は被りません。このため、脱帽時の敬礼をすることになるのです。
警察官の場合は、室内での敬礼は相手に対して姿勢を正し注目した後、上半身を15度倒した敬礼をします。また、自衛官の場合は、状況に応じて姿勢を正す敬礼、45度の敬礼、10度の敬礼をします。
出典:警察礼式|e-GOV法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=329M50400000013/
出典:自衛隊の礼式に関する訓令|防衛省・自衛隊
参照:http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_web/
出典:陸上自衛官服装細則|防衛省・自衛隊
参照:http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_web/
警戒棒を持った敬礼
警察官が警棒を持っていることを知っている方は多いでしょう。警棒を持っているときに行う敬礼もあるのです。
まず、相手に対して姿勢を正します。そして、警棒を握った右手のこぶしを前方に向け、右手の親指があごの前10センチ程度になる位置まで動かします。警棒は身体との角度が15度程度になるように前に傾けます。このとき、つばの一方をあごに向けて相手に注目して行います。
出典:警察礼式|e-GOV法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=329M50400000013/
殉職者への敬礼
初回公開日:2022年06月27日
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