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砂漠の夜が寒い理由とは?特徴や昼と温度差が大きい理由を解説

更新日:2024年10月22日

砂漠といえば灼熱の暑さが1日中続くイメージがありませんか。実際には、昼間は猛暑でも夜はとても寒くなります。なぜこのような現象が起こるのか、その理由と砂漠の夜の特徴を詳しくご紹介します。これから砂漠への観光を考えている方は是非読んで参考にしてください。

砂漠には建物や家などがほとんどなく、もれる光もないため、太陽が姿を消してしまえば辺りは真っ暗になります。

人工的な光がない、月明かりや星空といった自然が生み出した光のみの砂漠の夜は真の暗闇に包まれていて、日本では経験することができない貴重な体験となるでしょう。

美しい星空が見える

砂漠は乾燥しているため空気が澄んでおり、星空がとても美しく見えることでも有名です。また、人工的な明かりもほとんどなく視界に邪魔になるものもないため、360度一面星空の中にいるような気分を体験することができます。

世界で最も美しい星空を見ることのできる場所、星空保護区の最高ランクの金賞「ゴールデンティア」を取っている地区は世界で3ヶ所しかないのですが、ナミビアにあるナミブ砂漠はその貴重な1ヶ所に登録されています。遮るものが何もない宝石のような星空を見ることができるのです。

砂漠の昼と夜の温度差が大きい3つの理由

砂漠では昼と夜の温度差が大きいことをご紹介しましたが、なぜそんなことが起こるのでしょうか。その理由を3つまとめましたのでご覧ください。

1:水分が少なく湿度が低い

1つ目の理由は、砂漠は降水量が少なく乾燥しており、地面にも空気中にも水分が少なく湿度が低いためです。

水は空気に比べて熱しにくく冷めにくいという性質を持っています。水分があれば、日中に太陽から得た熱をゆっくり吸収し、夜にゆっくり放出するということができますので昼夜の寒暖差は小さくなりますが、砂漠のように水がなく湿度も低いと昼間の温度を夜も保つことが難しくなってしまうのです。

2:石や砂は温度を保ちにくい

2つ目の理由は、砂漠にある石や砂は温度を保ちにくいからです。

砂漠を覆い尽くしている砂や石は、昼間太陽の熱を吸収し周囲の温度を一気に上げていきますが、石や砂は熱を保っておくことができないため夜になり太陽が隠れてしまうと温度を下げてしまいます。

この性質が砂漠の昼夜の温度差を大きくしています。

3:放射冷却しやすい環境

3つ目の理由は、放射冷却しやすい環境にあるからです。

放射冷却とは、高温の物体が熱を外に放射して冷える現象のことです。砂漠では砂と石だらけで建物もないので、昼間は太陽の熱を遮るものがなく熱しやすいですが、夜は逆に熱の放出を遮るものがないので地面はどんどん冷え、気温も下がってしまいます。

砂漠の気候は晴天が多く雲もあまり発生しないことや、湿度が低いという点からも放射冷却しやすい環境にあると言えます。

世界の砂漠を紹介

ここからは、世界でも有名な砂漠をご紹介します。砂漠によって気候や特徴もさまざまですので違いに注目してみてください。

サハラ砂漠

世界最大級の砂漠として知名度の高い、アフリカ大陸にあるサハラ砂漠です。

その面積はアフリカ大陸の三分の一にも及び、モロッコ、西サハラ、モーリタニア、アルジェリア、マリ共和国、ニジェール、チュニジア、リビア、チャド、エジプト、スーダンといった約11カ国にもまたがっていて、アメリカ合衆国と同じぐらいの大きさがあります。サハラ砂漠には現在2,500万人程の人口が住んでおり、主にオアシスでの農業や遊牧をして生活しています。

サハラ砂漠は世界で最も高温の地域の1つに挙げられていて、日中の平均気温は30度ですが、気温は50度以上になることもあるのです。しかし陽が落ちると冷え込みが厳しく、夜の気温は0度程になることも多いです。

ゴビ砂漠

世界で4番目の大きさを誇るモンゴルのゴビ砂漠は、砂だけではなく緑や町も点在する人気の観光地です。

草原や森にはさまざまな動植物を見ることができ、希少な野生フタコブラクダの生息地でもあります。ゴビ砂漠は夏場は最高気温45度を超えるほどの暑さとなりますが、冬場は寒風が吹き荒れ最低気温マイナス40度以上をたたき出す厳しい寒さとなります。

シャルキーヤ砂漠

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初回公開日:2022年08月17日

記載されている内容は2022年08月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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