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高等専門学校と専門学校の違いは?卒業後の進路や就職についても解説

更新日:2023年11月18日

高等専門学校と専門学校の違いをご存知ですか。いずれも「専門学校」と付いていますが、入学資格などさまざまな違いがあります。本記事は、それぞれの特色や分野についてまとめました。併せて、取得できる称号や就職についても紹介しています。ぜひ、本記事を確認してください。

「高等専門学校と専門学校の違いを教えてほしい」
「専門学校を卒業したら、大学へ進学できるのかしら」
「高等専門学校では何を学べるのか知りたい」
高等専門学校と専門学校の違いがわからなくて、進路について不安や疑問を感じている人もいるでしょう。

進路選択をスムーズに進めるためには、各教育機関の特徴や違いを知ることが大切です。

本記事では、高等専門学校と専門学校の特色、その他の学校との違い、大学進学の状況や取得できる称号についてまとめました。併せて、学べる分野や就職先、就職率についても紹介しています。

本記事を読むことで、高等専門学校と専門学校の違いを理解できるため、納得のいく進路を選択できるでしょう。本記事を参考にして、スムーズな進路選択を実現してください。

高等専門学校と専門学校の違いは?

高等専門学校と専門学校の違いをご存知でしょうか。いずれも「専門学校」と付いているため、混同している方もいるかもしれません。高等専門学校と専門学校は、修業年限や入学対象、学びの内容など、さまざまな違いがあります。

高等専門学校は、工業技術の高度化に対応できる技術者育成を目的に制度化された教育機関です。一方、専門学校は職業に直結した技能教育を行う職業教育機関で、希望する職業に必要な資格取得や就職のサポートを行っています。

本章では、高等専門学校と専門学校の概要についてまとめました。それぞれの違いについてしっかり理解しましょう。

高等専門学校とは?

高等専門学校とは、実践的で創造的な技術者の育成を目的とした教育機関で昭和37年4月に制度化されました。一般的には「高専」と呼ばれています。現在、全国に国公私立合わせて57校(国立51校・公立3校・私立3校)あり、約6万人が学んでいます。

高等専門学校の修業年限は5年(商船科は5年6カ月)で、中学校を卒業した人が受験対象者です。高等専門学校では、一般科目と専門科目をバランスよく学べるため、技術者に必要な教養や専門教育を身につけることが可能です。

学科は大きく工業系と商船系に分かれています。工業系には、機械工学科や電気工学科、情報工学科や建築学科などがあり、商船系には商船学科があります。

出典:高等専門学校とは・・・|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm

専門学校とは?

専門学校は、職業に就くために必要な知識やスキルを修得するための職業教育機関です。因みに、専修学校の中で専門課程のある学校だけが「専門学校」という名称を使用してよいとされています。

専門学校の修業年限の多くは2年制ですが、1年制から4年制までさまざまな学科があります。専門学校の入学資格は高等学校卒業程度のため、高等学校卒業者や3年制の高等専修学校卒業者が対象です。

専門学校の分野は、工業分野、農業分野、医療分野、衛生分野、教育・社会福祉分野、商業実務分野、服飾・家政分野、文化・教養分野の8つに分かれています。

各分野の中は、さまざまな学科で成り立っています。たとえば、工業分野は情報処理や自動車整備、土木・建築分野に分類できるでしょう。

その他の学校との違い

本章では、高等専門学校や専門学校以外の教育機関として、普通高校、専修学校、高等専修学校の特徴や違いについて紹介しましょう。

各学校は、入学資格者や学びの内容、修業年限などにそれぞれ違いがあります。それぞれの学校の特徴や違いを知ることで、高等専門学校や専門学校と何が違うのかしっかりと理解することが大切です。

たとえば、入学資格の場合、普通高校は中学校を卒業した人が対象です。一方、専修学校は、入学資格の違いによって「高等課程」「専門課程」「一般課程」に分けられます。

「高等課程」は中学校卒業程度が対象で、「専門課程」は高校卒業程度が対象です。「一般課程」の場合、入学資格は特に問われません。因みに、専修学校の中で「高等課程」のある学校が、高等専修学校と呼ばれています。

普通の高校との違いは?

普通の高校とは、どのような高校を指すのでしょうか。普通の高校について理解する前に、高校の制度について確認しておきましょう。

高等学校は、1947年学校教育法に基づいて設置された後期中等教育機関です。入学者は、中学校もしくは特別支援学校の中等部を卒業した人など中学校卒業程度の人が対象です。

入学資格については、高等専門学校とは一致しますが、専門学校とは違いがあるため注意してください。

日本の高等学校は、授業の時間・スタイルによって「全日制」「定時制」「通信制」に分かれています。また、学科については「普通科」「専門学科」「総合学科」の3つで構成されています。

一般的に、普通の高校とは「全日制の普通科の高等学校」を指すので知っておきましょう。高等学校の進学率は98.8%(2020年度 文部科学省「学校基本調査」より)にのぼっており、多くの高校生は「全日制の普通科」に所属しています。

出典:高等学校等への進学率[推移]|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/20210315-mxt_kouhou02-1.pdf

出典:学校教育法 | e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000026

専修学校との違いは?

専修学校とは、どのような教育機関でしょうか。専修学校は、1976年に職業教育・専門的な技術教育を行う教育機関として創設されました。

専修学校は入学資格によって「高等課程」「専門課程」「一般課程」という3つの課程に分かれています。

「高等課程」の入学資格は中学校卒業者が対象で、「高等専修学校」と呼ばれています。「専門課程」は、高等学校卒業者もしくは3年制の高等専修学校卒業者が対象で、「専門学校」と言われています。そして「一般課程」では、入学資格を特に問いません。


出典:高等学校等への進学率[推移]|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1280727.htm

高等専修学校もある?

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初回公開日:2022年07月28日

記載されている内容は2022年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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