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高等専門学校と専門学校の違いは?卒業後の進路や就職についても解説

更新日:2024年05月01日

高等専門学校と専門学校の違いをご存知ですか。いずれも「専門学校」と付いていますが、入学資格などさまざまな違いがあります。本記事は、それぞれの特色や分野についてまとめました。併せて、取得できる称号や就職についても紹介しています。ぜひ、本記事を確認してください。

高等専門学校には、どのような分野があるのでしょうか。高等専門学校の分野は、大きく「工業」「商船」「工業・商船以外」に分かれています。

「工業」は、さらに「機械、材料系」「電気、電子系」「情報系」「化学・生物系」「建設、建築系」「その他工業(総合、複合等)」に分けることが可能です。「商船」は、鳥羽商船高等専門学校や広島商船高等専門学校などがあります。

また、「工業・商船以外」とは、「ビジネスコミュニケーション学科」「国際ビジネス学科」「経営情報学科」といった学科が該当しています。

高等専門学校は、学校ごとに学べる分野が異なります。進学を希望する人は、高等専門学校にどのような分野・学科があるのか必ず調べましょう。

専門学校で学べる分野

専門学校で学べる分野は、大きく8つに分かれています。8つの分野とは「工業分野」「農業分野」「医療分野」「衛生分野」「教育・社会福祉分野」「商業実務分野」「服飾・家政分野」「文化・教養分野」を指します。

「工業分野」に該当する学科として、情報処理や土木・建築、自動車整備やゲーム・CGなどが挙げられるでしょう。基幹産業である「ものづくり」を支える人材を育成します。

「農業分野」の主な学科としては、園芸や畜産、農業やバイオテクノロジーなどが該当します。「医療分野」は、看護や臨床検査、歯科衛生や理学療法などが挙げられるでしょう。「衛生分野」は、栄養や調理、美容や理容などが含まれます。

専門学校進学を希望する人は、専門学校にはどのような分野・学科があるのか調べた上で、進学先を検討しましょう。

卒業後の就職・進路はどうなる?

高等専門学校と専門学校、それぞれの就職や進路はどうなっているのでしょうか。進路先を決める前に、卒業後の就職状況や進路先について確認することは大切です。本章では、高等専門学校と専門学校、それぞれの就職や進路の状況について解説しています。

ぜひ、参考にして、今後の進路選択に役立ててください。

就職先の違いについて

高等専門学校と専門学校、それぞれの就職先について説明しましょう。いずれも、卒業生の多くは学んだ分野に関連した仕事に就職しています。

たとえば、高等専門学校の場合、製造業に就職する割合が一番高く、次いで情報通信業、建設業となっています。高等専門学校生は、大学卒の技術者と同じレベルで、研究開発や生産現場、生産管理等の各部門に携わっています。

専門学校の場合、学んだ分野に関連した仕事に就職しています。専門学校は、職業に直結した知識や技能、資格取得を目指す教育機関のため、学んだ分野に関連した企業や機関などに就職しているのです。

就職率について

高等専門学校と専門学校、それぞれの就職率について紹介しましょう。

2021年度文部科学省・厚生労働省の就職状況調査(4月1日現在)によれば、高等専門学校の就職率は99.1%、専門学校の就職率は94.7%となっています。尚、就職率とは就職希望者に対する現時点での就職者の割合です。

たとえば、多くの専門学校では就職ガイダンスや個別面談、業界セミナーや企業説明会を実施しています。また、インターンシップ実習や模擬面接・模擬試験、キャリアカウンセリングなども行っています。

出典:令和3年度大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業者の就職状況調査(4月1日現在)について|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/content/20220517-mxt_gakushi01-000022676_1.pdf

さらに進学したい場合の選択肢は?

高等専門学校と専門学校から進学した場合はどのような違いや選択肢があるのでしょうか。それぞれのケースについて解説しましょう。

高等専門学校の場合、大学に編入するか専攻科に進学するか2つの選択肢が挙げられます。高等専門学校の卒業者は、大学への編入資格が与えられます。また、2年間の「専攻科」に進学した場合、修了後に「学士」を与えられ、大学院への入学資格を得ることが可能です。

一方、専門学校は、2つの要件を満たした場合に大学への編入学の資格を得られます。2つの要件とは「修業年限が2年以上で、総授業時数が1,700時間以上」「高卒者など大学入学資格を有する者」のことです。因みに、専門学校卒業者は短大卒と同じ扱いとなります。

また、専門学校も一定の要件をクリアすれば大学院へ進学することが可能です。主な要件として「修業年限が4年以上」「総授業時数が3,400時間以上」などが挙げられるでしょう。

高等専門学校と専門学校の違いについて知り進路を考えよう

高等専門学校と専門学校の違いについて解説しました。いずれも「専門学校」という名称は付いていますが、入学資格や難易度などさまざまな違いがあります。

高等専門学校は、大学とほぼ同程度の専門的な知識や技術が身につけられるような授業を実施しています。一方、専門学校は職業に就くための指導が行われています。

高等専門学校と専門学校の違いをよく理解した上で、進路を考えましょう。

初回公開日:2022年07月28日

記載されている内容は2022年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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