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高等専門学校と専門学校の違いは?卒業後の進路や就職についても解説

更新日:2024年05月01日

高等専門学校と専門学校の違いをご存知ですか。いずれも「専門学校」と付いていますが、入学資格などさまざまな違いがあります。本記事は、それぞれの特色や分野についてまとめました。併せて、取得できる称号や就職についても紹介しています。ぜひ、本記事を確認してください。

高等専修学校とは、専修学校の内「高等課程」を設置している教育機関のことで、中学卒業者が入学対象です。

高等専修学校には4つの特色があります。4つとは「仕事に活かせる資格を取得できる」「不登校経験者の自立を支える」「多様な個性のある生徒の自立を支える」「夢の実現をサポートする」の以上です。

たとえば「仕事に活かせる資格を取得できる」高等専修学校では、社会で役立つ資格や国家資格を取得できる学校もあります。

また、「夢の実現をサポートする」高等専修学校では、ミュージシャンやダンサー、デザイナーやゲームクリエイターなどを目指す生徒のための授業をしています。

卒業後は大学に進学できる?

高等専門学校や専門学校を卒業後、大学へ進学できるのでしょうか。一定の条件をクリアすれば、高等専門学校や専門学校から大学へ編入することが可能です。

大学への編入とは、編入学試験を受験し合格することで、2年次あるいは3年次など途中から大学へ編入できる制度を指します。

高等専門学校と専門学校、それぞれに違いはあるのでしょうか。高等専門学校の場合、卒業と同時に編入学試験の資格を与えられます。一方、専門学校の場合は「修業年限が2年以上、総授業時数が1700時間以上または62単位以上であるものに限る」とされています。

本章では、高等専門学校と専門学校から大学編入についてそれぞれ解説しています。ぜひ、参考にしてください。

高等専門学校の場合

高等専門学校から大学へ進学する方法について解説しましょう。高等専門学校の場合、卒業すると大学に編入学する資格を得られます。大学の編入学試験に合格すれば、大学3年次へ編入することが可能です。

ただし、高等専門学校の場合、大学と同じ学位の「学士」を得る方法があります。高等専門学校には、より高度な技術教育を受けられる「専攻科」が設置されています。

「専攻科」を卒業すると、大学と同じ「学士」の学位を得ることが可能です。「専攻科」は大学に比べて学費が安く、少人数教育を実践しているため、学生にとってメリットがあります。

専門学校の場合

専門学校は大学へ進学できるのでしょうか。専門学校も大学へ編入することが可能です。ただし、編入するための条件をクリアする必要があります。

専門学校から大学へ編入するためには、「修業年限が2年以上」「総授業時間数が1,700時間以上」といった要件をクリアした課程を修了しなければなりません。

上記の条件をクリアした上で、編入制度のある大学に編入することが可能です。ただし、専門学校で取得した単位が認定されるかどうかは、各大学によって違いがあるので注意してください。

希望する大学に編入学の制度があるか、専門学校の単位が認定されるかどうか、事前の確認が必要です。

取得できる称号や資格は?

高等専門学校や専門学校を卒業すると学位を授与されます。学位とは、学術上、一定の能力や業績を上げたことを証明するために授与される称号です。代表的な学位としては、大学卒業者に与えられる「学士」が挙げられるでしょう。

高等専門学校と専門学校も、大学と同じように卒業後、称号を授与されます。ただし、名称は大学と違いがあるため注意してください。

本章では、高等専門学校と専門学校、それぞれの学位について解説します。併せて、取得できる資格にはどのような種類があるのかについても説明しましょう。ぜひ、今後の進路選択の参考にしてください。

高等専門学校の場合

高等専門学校卒業後、どのような称号を授与されるのでしょうか。高等専門学校卒業生は「準学士」という称号が与えられます。さらに「専攻科」を修了した学生は、大学改革支援・学位授与機構の審査を受けた上で「学士」を授与されます。

高等専門学校の多くの学科でさまざまな資格を取得することが可能です。たとえば、機械工学科の場合、機械設計技術者(3種)・情報処理技術者・情報処理能力検定・危険物取扱者(乙種)などの資格を取得できます。

高等専門学校への進学を検討するとき、進学希望先でどのような資格を取得できるのか確認しておきましょう。

専門学校の場合

専門学校では、「専門士」あるいは「高度専門士」という称号を得ることが可能です。いずれも一定の要件を満たして、文部科学大臣が認めている専門学校を修了した人に対して与えられます。

「専門士」の場合、「修業年限が2年以上」「総授業時数が1,700単位時間以上」「試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っている」といった要件を満たさなければなりません。

一方、「高度専門士」は「修業年限が4年以上」「総授業時数が3400単位時間以上」「体系的に教育課程が編成されている」「試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っている」といった要件になります。

また、専門学校には卒業と同時に取得できる資格、卒業後に受験資格が得られる資格試験などがあるので確認しておきましょう。

たとえば、「測量士補」や「栄養士」などは、関連分野の専門学校を修了すれば資格を取得できます。また、「建築士(2級・木造)」や「自動車整備士」などは卒業と同時に受験資格の取得が可能です。

出典:専門士・高度専門士の称号とは|文部科学省
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1382378.htm

学べる分野は?

高等専門学校と専門学校では、何を学べるのでしょうか。本章では、高等専門学校と専門学校で学べる分野や違いについて、それぞれ解説しています。

高等専門学校や専門学校に進学するときは、何を学ぶのか明確にする必要があります。いずれも、入学後は専門的な分野を学ぶため、曖昧な気持ちで進学するとミスマッチを起こす可能性があるでしょう。

進路先を決定する前に、高等専門学校と専門学校にはどのような分野や学科があり、どのような違いがあるか調べておきましょう。その上で、何を学び、どのような技術を身につけたいのか、しっかりと目標を決める必要があります。

高等専門学校で学べる分野

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初回公開日:2022年07月28日

記載されている内容は2022年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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