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2017年09月11日

三段論法とは|例/問題/書き方/証明とよくある間違いを説明します!

三段論法とは、どんな概念?ものごとを論理的に考えて結論を導く思考である三段論法。その具体例を示しながら、正しい使い方、よくある誤解、間違った使い方、文章作成への活かし方など、ビジネスキャリアアップに役立つ三段論法をわかりやすく解説します。

三段論法とは

三段論法とは|例/問題/書き方/証明とよくある間違いを説明します!

「三段論法」という言葉を聞いたことがありませんか。おそらく多くの方は、中学校で、数学の幾何(図形)を学ぶ際に、初めてこの言葉に出会っているのではないでしょうか。そして、また、高校の倫理社会か、世界史のギリシャ・ローマ時代を学ぶ際に、哲学者の名前と共に、この言葉に出会うのが二度目の経験なのではないでしょうか。

ただ、学校を卒業した時代が遠くなると、三段論法という名称は記憶にあるものの、内容は忘れてしまったという方も多く居られることと思います。ここでは、皆さんも、一度は勉強したはずの、三段論法について復習していただき、できれば、日々のビジネスに活用してみましょう。

三段論法の例

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三段論法を生み出した哲学者

三段論法は、哲学の一分野である論理学の概念であり、ギリシャ時代の哲学者にして、かの世界帝国を築いたアレクサンドロス大王の幼少期の家庭教師でもあったアリストテレスが始祖であると伝えられています。どうです、授業で習った記憶がおありでしょう。

三段論法は、とても簡単

さて、三段論法という、いかめしい名称ですが、内容はとても単純で、どなたでもすぐに理解できます。三段論法は、次の3行で説明がつく概念です。

(前提1)Aは、Bである。
(前提2)Cは、Aである。
(結論)Cは、Bである。

たった、これだけです。とても簡単でしょう。

例を挙げましょう。
(前提1)Aさんは、人間である。
(前提2)人間には、寿命がある。
(結論)Aさんには、寿命がある。

これなら、誰にでも例文を作ることができます。

三段論法の証明

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数学の三段論法

皆さんが、中学で学んだ幾何学(図形)の証明問題は、三段論法が使われていました。例えば、「(前提1)3辺の長さが、それぞれ等しい二つの三角形は合同である。」、「(前提2)三角形ABCと三角形DEFは、それぞれの3辺の長さが、AB=DE、BC=EF、CA=FDである。」、「(結論)三角形ABCと三角形DEFは、合同である。」。思い出しましたか。この場合の「(前提1)」を「定理」、「(前提2)」を「仮定」と呼んでいました。

法的三段論法

三段論法がもっとも使われるのは、法律の世界です。法律の条文には、「要件」と「効果」が記載されています。例えば、刑法の殺人罪では、「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する」(199条)と規定されています。

この「人を殺した者は」が、要件であり、「死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する」が効果です。つまり、「Aという条件」(要件)が満たされると、「Bという事態が発生する」(効果)ということです。この条文が、三段論法の(前提1)に該当します。次のとおりです。

(前提1)人を殺すと、死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役となる
(前提2)Aは、人を殺した
(結論)Aは、死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役となる

この前提1は、法律の条文ですが、ここでは、「人を殺す」とは、どういうことか、どんな場合が、「人を殺した」と言えるのかが問題となり得ます。こんな例はどうでしょう。ピストルで人を撃ったり、包丁で刺す場合は問題ありませんが、例えば、友人と登山をしていたところ、友人が急病となったけれど、二人で下山する余力がないので、病気の友人を置き去りにして下山してしまい、治療を受けられなかった友人は死亡した、という場合、これは「人を殺した」と言えるのかどうか。このように、前提1としての条文の内容自体を検討して確定することが、法律学の主たる任務です。

上の(前提2)の「Aは人を殺した」という部分は、事実認定と呼ばれる部分で、まさに刑事裁判で、Aが殺した事実があったのか否かを審判することになります。

どうでしょう。法的三段論法などといっても、別段、難しい内容ではないことがわかると思います。

三段論法の問題

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では、三段論法には具体的にどういった問題があるのでしょうか。詳しくみてみましょう。

帰納法と演繹法

三段論法は、論理学の範疇にあることは、先に述べました。論理学は、ものごとを論証する、説明する方法を探求し、体系化する学問と言われています。論理学における論証方法には大きく分けて、演繹法と帰納法という二つのアプローチがあります。

帰納法という言葉も、中学校で習ったことを覚えていますか?帰納法は、いくつかの個別具体的な事実を見て、これを前提に、一般論を推論する方法です。例えば、「この豚肉はうまい」「あの豚肉もうまい」、だから「およそ豚肉というものはうまい」という具合です。ただ、この帰納法は、あくまでも確率的な推論に過ぎません。あの豚肉もこの豚肉もおいしかった、けれども、今回買った豚肉はまずかったというケースがあり得るからです。

三段論法は演繹法

これに対し、三段論法が属する演繹法は、一般論から、個別具体的な場合を推論する方法です。帰納法とは、まさに逆の思考です。例えば、「およそ豚肉はうまい」「これは豚肉である」「豚肉であるから、この豚肉はうまい」ということです。

あれ、そんなはずはない。「豚肉だからとって、まずいものもあるではないか、おかしいぞ。帰納法と同じ間違いじゃないか。」と気付かれた方は多いでしょう。そのとおりです。では、上記の三段論法のどこが、おかしいのでしょうか。

そう「およそ豚肉はうまい」という前提1が間違っているのです。いいや、間違っていない、豚肉はうまいよと言われるかもしれませんが、ここで問題なのは、前提1として「およそ豚肉はうまい」と言ってしまうと、これは、「豚肉というものは、一切の例外なくうまい」という意味になってしまうことです。

三段論法は演繹法ですから、前提1となるのは、一般論です。ここでいう「一般」論は、言葉の意味としては、「一般」とか「ふつうは」という意味ではなく、「必ず」の意味と理解しなくてはなりません。そうではなく、三段論法の前提が、例外を許容する内容であった場合は、結論が出てこなくなってしまいます。つまり「およそ豚肉はうまいが、例外もがある」「これは豚肉である」「この豚肉は、うまいか、まずいかわからない」となってしまうわけです。

三段論法でよくある間違い

三段論法とは|例/問題/書き方/証明とよくある間違いを説明します!

少しややこしく感じてしまう三段論法ですが、そのなかでもよくある間違いをいくつかみてみましょう。

前提が間違っている場合

このように、三段論法の前提は、必ず成り立つ一般論、言い換えれば、普遍的な内容でなくてはなりません。そうでない場合は、論理が成立しないことになります。先にも述べたとおり、例外を許すものではダメです。

それでは、次の例は、どうでしょうか。
(前提1)牛乳は、絶対に、ガンに効く
(前提2)この飲料には、牛乳が入っている
(結論)この飲料は、絶対に、ガンに効く

前提1は、例外を許さない言葉になっています。しかし、結論が間違いなのは明白です。これは、前提1の内容自体が間違っているからです。これでは、どのような論理を用いても、正しい結論には至りません。

先ほどの、「およそ豚肉はうまい」の話も、例外なく豚肉はうまいという前提1自体が、真実と異なるために、間違ってしまったのです。三段論法は、各前提が真実であることを条件として、結論の真実性が担保されています。各前提が真実でなければ、結論も間違ったものにしかならないのです。

使い方の間違い

では、次の例は、どうでしょうか。

(前提1)海は、青い
(前提2)この水たまりは青い
(結論)この水たまりは海である

当然、間違いです。どこが間違っているのでしょうか。これは、三段論法の使い方自体を間違えているのです。前提1は、「海が青い」ことを述べていますが、その逆である「青いものは海である」とは述べていません。にもかかわらず、結論で、水たまりが青いから海だと言ってしまっています。前提1を、曲解しているのです。少し、掘り下げましょう。

(前提1)AはBである
(前提2)CはBである
(結論)BはAである

これを見ると、なんとなく成立しているように読めます。しかし、指摘したとおり、(前提1)は、「AはBである」とは言っていても、「BはAである」とは言っていないのです。勝手に、前提1の内容を書き換えてしまっていることが、誤りの原因です。

この誤解を避けるためには、前述した法的三段論法の「要件」と「効果」という考え方を導入することが有効です。前提を、要件と効果に分ければ、「海である」ことが要件であり、「青い」が効果です。「海である」という要件が満たされれば、「青い」という効果が生じると理解すれば、その逆、「青い」から、「海である」という誤解した発想には至りません。効果から要件は生じないからです。

書き方

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では三段論法の書き方について解説していきます。

三段論法の流れに沿った構成

三段論法の内容は理解していただけたと思います。では、この論法に則って文章を書く場合、留意するべきことはなんでしょうか。

もう皆さんは、(前提1)、(前提2)、(結論)という三段論法の流れを、把握できています。文章にする場合、素直に、その流れに沿って筆を走らせれば良いのです。奇をてらった構成にする必要はありません。

たいていは失敗しますから。これまでで、お解りのように、三段論法は、大きな前提1をたてて、それに前提2をあてはめて、結論を出します。前へ、前へと議論が進んでゆく論法です。ですから、三段論法どおりの、話の流れは、読み手にとって、もっとも理解しやすい進行です。

三段論法に従った段落分、章立て

文章が長文になる場合は、文章自体を、三段論法の前提1・前提2・結論という分類で分けてしまうことが、わかりやすい文章とするコツです。

そして、先ほど述べたとおり、三段論法は、各前提の内容が真実であることが大切です。そこで、各前提を記述する部分で、その前提が真実であることを議論することが、書くべき内容となります。

例えば、「肌がツルツルの男は、必ず女性にもてる」、「芸能人○○さんの肌はツルツルだ」、「芸能人○○さんは、女性にもてる」という話の場合、第1章は、「肌がツルツルの男は、必ず女性にもてるのか?」と章立てし、その中で、この前提1が正しいか間違っているか、例外があるのかないのか、議論を展開することで、文章を作ることができます。

次に、第2章として、「芸能人○○さんの肌はツルツル」という事実の真偽を検討することで、それ自体が文章のひとつのテーマとなります。

最後に、第3章として、「芸能人○○さんは、女性にもてる」という結論を導き、総括や感想を盛り込み、完結させます。

長い文章を構成するコツは、今、執筆している部分が、全体の中で、どのような位置を占めるかを常に意識することにあります。三段論法の考え方は、この観点から、文章作成にとても有用なメソッドと言うこともできるでしょう。

あなたも三段論法の実践を!

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いかがでしたか。三段論法は決して難しくないこと、ものごとの考え方、文章の作成方法などにも有用であることをお分かりいただけたことでしょう。忘れていたことと思いますが、皆さん、学校で一度は習ったものです。

三段論法を思い出したこの機会に、これをビジネスの書類に、あるいは業務のメールや手紙に活かすことにチャレンジしてみて下さい。この記事が、あなたのキャリアアップに、少しでも役にたつよう活用してみましょう!

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