卒論の謝辞の書き方と例文|文系/理系の場合の書き方・書かないケース
更新日:2024年06月30日
卒論の謝辞とは?
一般的に、謝辞はお礼やお詫びの言葉のことを言いますが、卒論における謝辞とは、卒業論文を書くにあたり、論文作成に協力を頂いた方やお世話になった方へ綴る、感謝の言葉を言います。
例えば、卒論の指導を担当してくださった先生、アドバイスなどをしていただいた他のゼミや研究室の先生、先輩・後輩・同期など研究や実験に協力していただいた方々に謝辞を述べます。
卒論謝辞の内容は、特にこれという決まりはありません。謝辞は多くても1ページ以内に収まる程度に書きます。卒論の完成に携わって下さったたくさんの方へ感謝の気持ちが伝わるよう気持ちを込め、この謝辞で卒論の最後を締めくくりましょう。
卒論の謝辞を書く際の注意点
卒論の謝辞を書く際は、以下の2点に注意しましょう。
1.感謝の気持ちを伝える順番
まず1つは、感謝の気持ちを伝える順番です。最もお世話になった順、地位や学年の高い順に書いていきます。具体的には、一番初めに指導教授、次にその他にお世話になった先生、他ゼミ・研究室の先生や他大学の先生、先輩、同期、後輩…となります。
2.指導教授や共同研究先などの名前を書く際は正確に
2つ目は、指導教授や共同研究先などの名前を書く際です。所属名や肩書などは間違いのないよう正確に書きましょう。
先生の場合、「○○△△教授」のように、フルネームの後ろに役職名を敬称として明記します。他の研究室や専攻の先生の場合は、「経済学部●● 研究室 〇〇△△教授」のように、所属等も明記します。先輩への敬称は「先輩」・「氏」、同期・後輩への敬称は「氏」・「君」・「さん」を用います。ゼミや研究室のみんなへは、「●●研究室の皆様」とするとよいでしょう。
文系と理系、謝辞に違いはあるのか?
文系と理系とでは、結果的に出来上がった文は同じだとしても、その文の作り方は基本的に異なっています。
論文を作成することは、かつて論じられてきた理論やその背景というものを根底に、その解釈や問題点を指摘し、新しい考えを生み出すという作業です。
そうした論文の書き方を念頭に置くと、卒論の作成方法が文系と理系では以下のような違いがあります。
文系の謝辞の特徴
文系の卒論では、まず問題を提起し、それがそのままタイトルとして展開されていきます。問題を展開するなかで、物事をさまざまに考えたり、あらゆる視点を増やしていったりして、新たな問題を導き出していきます。
ある背景が作られた目的を追求するための方法を考え、その結果を考察して結論を述べるというのが文系の論文構造となるわけです。
文系の卒論は、もともと存在する論文を元にして自分の考えを展開したり、ある疑問に対してアンケートを実施し、グラフ化やデータ化した結果を分析したりすることが多い傾向にあります。
文系の卒論における謝辞は、文章校正などの指導を行った担当教授をはじめ、問題の背景に関する知識や考えに携わっている先生や研究生、また、アンケートに協力してくれた人たちへの感謝が綴られることになります。
理系の謝辞の特徴
理系の卒論では、すでに行われている実験結果を元に、他者と議論を繰り広げ、そうしたディスカッションを通して結果の考察を導き出していきます。
ある結論からその結果に至った方法を導き出し、その問題点を追求しながら背景へとさかのぼっていくのが理系の論文構造となるわけです。つまり、文系とは違い、その結果と考察からタイトルや概要が考えられていきます。
理系の卒論は、科学的根拠をベースに実験を行うことが多いです。また、専門用語や計算も多いため、論文が完成するまでには多くの人と関わることになります。
理系の卒論における謝辞は、実験などの指導を行った担当教授をはじめ、問題指摘や論文に対する評価に携わっている先生、実験を行う際に協力してくれた人たちへの感謝が綴られることになります。
謝辞サンプルをご紹介
対象者別
初回公開日:2017年07月27日
記載されている内容は2017年07月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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