嫌悪療法とは、飲酒やたばこ、薬物、過食などをやめさせるために不快な反応を生じさせるという方法のことで、古典的条件付けを応用したものです。例えば、アルコール依存症の方は飲酒しないと精神が安定せず、内臓機能を悪化させてしまう場合が多いですが、古典的条件付けを応用することによって治すことが可能です。
アルコール依存症の方の場合は抗酒剤か催吐剤を飲用し、その後でアルコールの臭いを嗅いでもらうことによって、吐き気とアルコールが古典的条件付けになり、アルコールに対して苦手なイメージを抱くようになります。すると、アルコールを飲用しなくなるため、アルコール依存症が治ります。
古典的条件付けは、教育上ではどのように扱われるの?
教育上の面においても、古典的条件付けを活用できる場面があります。主に、次のものが挙げられます。
子どもの好き嫌いを治す方法
小学生までの子どもは好き嫌いが激しい場合が少なくありません。嫌いなものを食べずに残して、栄養が偏るのは好ましくないものです。そのような場面に古典的条件付けを活用することができます。
例えば、牡蠣が苦手な子どもの場合、上述の日常に生じている例のように、牡蠣を食べると気持ち悪くなるというイメージが頭から離れません。そこで、その子どもに対して、牡蠣を食べると気持ちが悪くなる理由を説明してあげると、辛かったときのイメージを軽減することができます。
1度や2度の説明では効果がないため、牡蠣を食事に出すたびに説明する必要があります。その子どもが牡蠣を食べるまで継続します。繰り返すことが古典的条件付けの重要なポイントです。
古典的条件付けを取り入れて、生活を改善しよう!
ここまで古典的条件付けについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?古典的条件付けは、生理的刺激と生理的反応の関係から中性刺激と生理的反応の関係へ代わっていくという現象であることについてご理解いただけたことでしょう。
イワン・パブロフというロシアの生理学者が犬の唾液腺について研究していた中で古典的条件付けを発見し、現代においては教育や心理療法など様々な領域で活用されています。
もし、あなたの中に苦手にしているものがあったり、好ましくない行動をとり続けてしまっている場合は、まず古典的条件付けについて着目してみて気づくことが重要です。そして、上記の活用法を参考にして克服していきましょう。
このようにして、これまでの生活を見直して古典的条件付けの要素を取り入れてみると、生活を改善していくきっかけになるのではないでしょうか。