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姉妹都市と友好都市の違い・姉妹都市になるメリットと提携の条件

更新日:2024年07月31日

姉妹都市とは、互いが特別な関係になることで交流を深めるだけでなく、それによって地域が活性化するメリットがあります。しかしメリットだけでなく、デメリットがあることも知らなければいけません。今回は、友好都市や親善都市との違いも併せて解説していきます。

姉妹都市とは?

姉妹都市とは、「親善や文化の交流などを目的として特別な関係で結ばれた都市」のことを言います。これはビジネス的な外交を含まず、あくまで文化的な交流を主とした関係であることが特徴です。

姉妹都市の原形となったのは中世の836年で、当時のドイツであるパーダーボルンと当時のフランスであるル・マンが挙げられます。しかし当時はまだ現在の形として定着していたわけではありませんでした。

昨今の姉妹都市運動として始まったのは、1950年代と言われています。アメリカやフランスにおいて活動が始まり、やがて日本にも普及していきました。初めて日本が姉妹都市の関係を結んだのは、「長崎県」と「アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール」と言われています。

そして現在は大阪府とサンフランシスコ、東京都とニューヨークをはじめ多くの都市が姉妹都市の関係を結んでいます。

姉妹都市が兄弟都市と呼ばれない理由は?

実は姉妹都市には明確な定義がなく、あくまで日本における一般的な呼び方となっています。しかしこれには由来があり、元々アメリカで姉妹都市のことを「Sister city」と表現したため、それを直訳する形で現在の名称となった経緯があります。

そのため、イギリスでは「Twin City」、ドイツでは「Partnerstadt」など国々によって呼び方は異なります。しかしどの国も「双子」や「パートナー」、「兄弟」に相当する表現を用いた呼び方をしており、このことから特別な関係という認識は統一されていることがわかります。

姉妹都市と友好都市の違いは?

姉妹都市に関する話題のなかに、時おり「友好都市」の文字をみかけることがあります。似たような意味を持っているように見えますが、実は違いがあるので、しっかり理解しておきましょう。

友好都市とは

友好都市とは、姉妹都市と同じ意味を持つ言葉です。この名称が生まれた理由としては、「姉妹」という言葉に対して「上下関係」を感じるためです。そのため、「どちらが上か下か」といった話題を避けることを目的に作られました。

姉妹都市との違いは

先にも触れたとおり、基本的には双方の意味が大きく異なることはありません。しかし場合によっては、提携している範囲や交流の深さの違いを区別するために使用することがあります。

具体例として、分野を限定しない交流関係を「姉妹都市」と呼び、反対に限定した分野のみの交流関係を「友好都市」と呼ぶことがあります。また、行政や自治体主導で活動している関係を「姉妹都市」、市民が主導で交流している関係を「友好都市」と呼びます。

このように、基本的に意味は同じでも範囲が限定されている交流においては、「友好都市」の名称が採用されることがあります。

姉妹都市と親善都市の違いは?

親善都市は、友好都市と同じで「姉妹」からくる「上下」の印象を避けるためにつくられた類義語です。主に日本で用いられる単語で、友好都市のように使い分けすることなく、姉妹都市とほぼ同じ意味として使用されます。

そのため、姉妹都市との違いは基本的にありません。しかし先にも触れたとおり、姉妹の「上下」の印象を避けるとともに、「特別な関係にある」ことを表現するために用いられる言葉です。

姉妹都市になるメリット・デメリットは?

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初回公開日:2018年03月28日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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