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降雨量の計算方法・降水量との違い・分析方法・平均|mm

更新日:2024年07月23日

降雨量という言葉を聞いたことがありますか?降水量と似たような言葉ですが、れっきとした違いがあります。今回はこの降雨量にスポットを当てて、降水量との違いや計算方法などだけでなく、過去のデータで降水量が一番多い都道府県などもご紹介していきます。

降雨量からは実は地球温暖化の影響があることが見えてきます。温暖化の影響で気温だけは年々高くなっていく傾向があるので、水不足などの心配も高くなっています。

都道府県別の降水量の平均は?目安はある?

降雨量の分析の仕方や影響などについて見てきましたが、次は降雨量に対する目安や都道県別の降水量の平均などについて見ていきます。天気予報などで「大雨注意報」や「大雨警報」などの注意報・警報が発令される目安は、地域差はあるものの1時間あたり20~40㎜で大雨注意報、40~60㎜で大雨警報が発令されるとされています。

また平成25年から「気象に関する特別警報」が発令されるようになったのは記憶に新しいことでしょう。この特別警報は大雨の場合、警報が発令された後もさらに大雨が継続して降り続き、数十年に一度の大雨となるおそれが高まった時に発令されるもので、これが発令された際は非難情報に従うなどの行動が望まれます。

この大雨に対する特別警報は2018年3月現在、過去台風や集中豪雨など8度にわたって16の地域に発令されたことがあり、死者が出てしまっているほどの大雨でした。

都道府県の降水量一覧! 1は意外な場所?

2014年に計測された都道府県ごとの降水量を一覧形式で調べると、1は高知県で3,659㎜、2は鹿児島県で2,834㎜、3は宮崎県で2,732㎜という3になっています。あまり大雨と言うイメージがない人もいますが、2017年の統計データでも順位は変わるものの3の形成は変わっていないので、やはり雨が多いのでしょう。10は以下の表になります。

順位都道府県年間降水量
1位高知県3,659㎜
2位鹿児島県2,834㎜
3位宮崎県2,732㎜
4位石川県2,635㎜
5位沖縄県2,585㎜
6位富山県2,535㎜
7位徳島県2,534㎜
8位福井県2,464㎜
9位静岡県2,374㎜
10位佐賀県2,253㎜

降水量一覧10はこの県

9の静岡県を除けば九州・四国・北陸の海側に位置する県であることがわかります。しかし10は年によって変動することも多くなっていて、2017年データでは沖縄県や徳島県、佐賀県が外れ、長崎県、熊本県、岐阜県が入ります。

この時のデータではここから18の栃木県(1,764㎜)までが全都道府県の平均である1,757㎜より降水量が多い地域になり、残りの29道府県はこの年は平均よりも降水量が少なくなっていました。

その中でもワースト5は兵庫県の1,222㎜、北海道の1,204㎜、山梨県の1,190㎜、岡山県の1,143㎜、長野県の902㎜となっています。北海道は面積も広いし雪も多いようなイメージがありますが、雪は降る季節が限られてしまうので年間降水量としては決して多くはならないとされています。

平均的に降水量が多い地域はどこ?

ここまでは降水量の多い都道府県を見てきましたが、今度はさらに細かい地域で降水量が多い場所がどこかご紹介していきます。なおこのデータは1981~1982年から2010年までの約30年の合計として出されているデータです。

日本全国でいちばん降水量が多いのは鹿児島県屋久島で、30年の合計が4,477.2㎜と30年の合計とは言え年間1の高知県を上回る数字が記録されています。また2は宮崎県えびの市で4,393㎜、3は高知県安芸郡馬路村の魚梁瀬で4,107.9㎜という数字が記録されています。

約30年の記録の中でも4,000㎜を超えているのはこの3か所だけで、雨が多い地域であることがわかります。また魚梁瀬はダムがある場所でもあり、雨が多いのも納得できるのではないでしょうか。

対して降水量が少ないのはどこ?

一方このデータでは1022までの地域が記録されていて、下から3番目がオホーツク地方の湧別町で715.5㎜、2番目がカーリングでも有名になった北見市の留辺蘂で701.9㎜、ワーストが同じく北見市の常呂町の700.4㎜と、オホーツク地方で下位を占めるという結果になっています。

やはり冬は寒いと言っても比較的北海道自体が雨が多くなく、雪が降ったとしても降水量としてはさほど多くはない事が影響しています。現にこのデータでも993から1022まではすべて北海道の地域が記録されていて、この影響を裏付けるものとなっています。

降雨量50㎜は記録的短時間大雨情報の基準

気象庁の気象予報用語は統一されているものがあり、1時間に30㎜以上50㎜未満の雨は「激しい雨」という言い方をされていると同時に、天気予報によっては「バケツをひっくり返したような雨」という表現がありますが、これはこの降雨量50㎜未満を指す言葉と言われています。

また1時間に50㎜の降水量を超えると80㎜未満が「非常に激しい雨」、それ以上は「猛烈な雨」という表現になり、気象庁から記録的短時間大雨情報が発表される基準がこの降水量です。

降雨量100㎜は危険領域とも言える雨量!

1時間に100㎜の降水量は年間でもあまり記録されないものですが、ひとたび起きると道路の冠水や河川の氾濫など水害が非常に起きやすい降水量とされています。もともと気象庁が1時間に80㎜以上の猛烈な雨では「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感じる」というイメージを持つと表現をしています。

2013年には東京都世田谷区で実際に1時間に100㎜を超える雨が降ったこともあり、その映像もあるので気になる人はご覧になってみてはいかがでしょうか。

降雨量は降水量のうち雨だけを指したもの!

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初回公開日:2018年04月02日

記載されている内容は2018年04月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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