お稲荷様の祟りの例・祀り方・お供えするもの・ご利益・撤去方法
更新日:2024年07月23日
お稲荷様の神棚の作り方
お稲荷様は、屋外で祀らなければならないという決まりはありません。室内でお祀りする場合は、神棚や祭壇が必要となります。その際は、神具店などでお稲荷様専用の神棚(祭壇)を購入しましょう。もしお稲荷様の他にお祀りしている神様がいても、お稲荷様と他の神様を絶対に一緒にしてはいけません。
神棚は、北向きを避け、日当たりの良い清浄な場所に設置するのがいいでしょう。神棚の飾り方は、まず社の前に神鏡を置き、榊立て一対、眷属像(白狐の置物)一対、ローソク立て一対を順に配置します。もしスペースに余裕があれば、朱色の鳥居・灯籠・のぼりを飾り付けましょう。
お稲荷様にお供えするもの
お稲荷様を祀る際は、お供え物を欠かさないようにしましょう。神棚でお稲荷様をお祀りする場合は、米・塩・水を毎日欠かさず供えて、毎月1日・15日には新しい榊をお供えします。その他のお供え物としては「お神酒・油揚げ・初午団子」があります。初午団子とは、繭の形をした白い団子のことです。稲荷神社では、2月の最初の午の日に「初午祭」を行う習わしがあります。
油揚げ
お稲荷様へのお供え物といえば「油揚げ」ですが、なぜ油揚げがお稲荷様へのお供え物になったのでしょうか。農家にとって、お稲荷様の使者であるキツネは、農作物を荒らすネズミを食べてくれるありがたい存在でした。それゆえ、お稲荷様へのお供えにネズミの油揚げが添えられるようになりました。
しかしその後、殺生を嫌う仏教の影響もあって、ネズミの油揚げは豆腐の油揚げになったと言伝えられています。ここから、油揚げを使ったお寿司のことを「いなり寿司」と呼ぶようになったと言われています。
お稲荷様の撤去方法
「ずっと家にあるお稲荷様を撤去したいけれど、祟りが怖くてそのままにしている」という話を聞いたことはないでしょうか。科学的には「祟り」や「呪い」は存在しませんが、神様であるお稲荷様を粗末に扱うことは望ましくありません。
お稲荷様を撤去・移転する場合は、近くの稲荷神社に連絡してお祓いを受けてから撤去しましょう。近くに稲荷神社が見つからない場合は、伏見稲荷大社に連絡すれば一番近い稲荷神社を教えてくれます。仏教系のお稲荷様の場合は、総本山となる豊川稲荷に連絡してみましょう。
お稲荷様のご利益
お稲荷様にお参りしたおかげで「仕事が上手くいった」「宝くじに当たった」など、お稲荷様のご利益にまつわる話は数多くあります。時代は大きく遡りますが、あの豊臣秀吉もお稲荷様から多大なるご利益を受けた人物として知られています。
幼少期よりお稲荷様を信仰していた秀吉は、実母が大病を患った時に伏見稲荷大社に参拝し、体の悪いところを治癒すれば一万石を寄進すると約束しました。結果、見事に治癒し、そのご利益に満足した秀吉は伏見稲荷大社の祭神を歓請し、京都の左京区に「満足稲荷神社」を造営したと言われています。
お稲荷様はキツネなのか
お稲荷様の社の前にキツネがいるのを見て、お稲荷様をキツネだと思う人も多いですが、お稲荷様とキツネは同一ではありません。キツネがいつもお稲荷様のそばにいるのは、キツネがお稲荷様の使者(眷属)だからです。
そして使者であるキツネの姿は、神様と同じく人間の目には見えません。そのため、お稲荷様の使者であるキツネは「白狐(びゃっこ)」と呼ばれ、お稲荷様と同じように崇められる存在になりました。
豊川稲荷
名前に同じ「稲荷」がつく神社仏閣でも、主祭神がお稲荷様(ウカノミタマ)ではない場合
があります。具体的には、愛知県にある「豊川稲荷」は、仏教由来の女神とされる「荼枳尼天(ダキニテン)」を主祭神としてお祀りしています。
荼枳尼天は人肉を食べる恐ろしい夜叉で、白いキツネに跨っています。お稲荷様と荼枳尼天のどちらもキツネを従えているので、お稲荷様と荼枳尼天は混同されるようになり、ついにはお稲荷様が恐ろしいキツネの神様だと誤解されるようになりました。
お稲荷様が出て来るアニメ
初回公開日:2018年04月26日
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