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金魚が動かない!水面近くや底で元気がないときの原因と対策を解説

更新日:2024年11月24日

金魚は比較的飼育しやすい魚といわれています。ですが実際に金魚の元気がないなと感じたとき、どのような対処をすれば良いのか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。この記事では金魚の元気がなくなる原因やその対処法を説明しています。ぜひ参考にしてみてください。

水温が上昇している

金魚は水温が上昇しすぎると動きが鈍くなります。低水温の場合とは異なり、水温が高すぎる場合は金魚の生死にかかわります。

適水温の約15℃~28℃までの範囲なら問題ありませんが、それ以上の水温となると水槽の底から動かなくなったり、中層から水面近くでフラフラと泳いだりするといった症状が現れます。

夏場など、水温が約28℃を超えてしまう環境であれば、水槽用冷却ファンを利用しましょう。ファンの使用で水温を3~4℃下げる効果が期待できます。ファンを使うと水槽の水が蒸発してしまうので、水位の減少には注意しましょう。

屋外飼育でファンの利用が難しい場合は、水槽の上にすだれやフタを被せて影をつくることで水温の上昇を防げます。

水を入れたばかりの水槽を使っている

水を入れたばかりの水槽の水質は金魚に適していません。体調を崩してしまったり、最悪の場合は死んでしまうこともあります。

魚のフンや餌の食べ残しを分解するために、バクテリアが必要となります。水を入れたばかりの水槽にはそのバクテリアが存在しないので、フンや餌から発生するアンモニアが蓄積して行きます。

それが原因で金魚が中毒症状を起こし、泳ぎ方がぎこちなかったり、底や水面から動かなかったりするといった、普段と違う様子が表れるのです。アンモニア中毒判断用の試薬や試験紙もあるので、それを利用すればすぐに判断できるでしょう。

この場合の対処法は、水換えをして有害なアンモニアを排出します。水換えをする水量の目安は水槽全体の半分程度です。すべての水を一度に変えてしまうと、水質の変化による金魚への負担が大きくなるので気を付けましょう。

予防策としては、水を入れたばかりの水槽に金魚を入れないことです。バクテリアが繁殖するのに必要な期間は最低でも約1週間となります。バクテリアが繁殖するのを待ってから、金魚を水槽に入れましょう。

出典:金魚の診療|愛知県日進市のいずみ動物病院
参照:https://www.izumi-ah.co.jp/goldfish

水質が悪くなっている

金魚は汚れた水で飼育されると、次第に弱って行きます。水槽の水が濁っていたり悪臭がしたり、底にゴミがたまっているといった環境で金魚が水面や底で動かないなどの症状がある場合は、水質が悪くなっていることが原因の可能性があります。

対処法としては、このような状況になる前に定期的に水換えをするようにしましょう。

通常は約2週間に1回、夏場は水が汚れるので約1週間に1回、水槽全体の1/3の水量での水換えが目安です。底砂を掃除できるプロホースを使って水換えをすると便利です。手間も減り、水質改善効果もあります。

また、餌の与えすぎも水質悪化の原因です。1日約2回、2~3分ほどで食べきれる位が適量となります。

酸欠になっている

水槽の水に溶けている酸素濃度が下がると、金魚は酸欠になります。水面辺りで口を上にして泳いでいたり、フラフラとした泳ぎ方になったりといった症状が表れます。

1匹だけではなく複数の金魚が口を上げながら水面近くを泳いでいる場合は、酸欠の可能性が高いでしょう。

酸欠状態が長く続くと、最悪の場合、金魚は死んでしまいます。エアレーションで水中の酸素濃度を上げることで改善できますので、早急に対処しましょう。

金魚を飼育する際は、室内飼育であれば電源式、屋外飼育であれば乾電池式のエアーポンプを酸欠対策のために用意しておくと安心です。もし用意がなければ、応急処置として水換えという方法もあります。一時的とはなりますが、水中の酸素濃度の回復が期待できるでしょう。

水温が高くなると、水に溶け込む酸素量が少なくなります。夏場は得に注意が必要です。

出典:金魚のエラ病 考えられる原因や症状、治療法と予防法|オールペットクリニック 動物病院
参照:http://all-p-c.com/monograph/rp15/

寿命が近づいている

金魚の寿命は平均的には約2~3年、長ければ約5年です。非常に長生きをする金魚も稀にいて、その場合の寿命は約10年~15年となります。

寿命が近い金魚は水面や水槽の底で動かないなど、動きが鈍くなってきます。体の色がくすんだり薄くなったり、体のハリもなくなるといった見た目の変化も起こってきます。

このような金魚にしてあげられることは、負担を軽くすることです。若い金魚との混泳を避けたり、水温を一定に保ったりするなどの配慮をしてあげましょう。

体力を消耗している

本来温厚な性格の金魚ですが、環境の影響や本能的な働きによって他の金魚に危害を加える可能性があります。

危害を加えられた金魚は体力が消耗して、水槽の端で動かないといった状態になることも少なくありません。ひどい場合だと、うろこが剥がれたりひれが切れたりして、見た目が悪くなります。最悪のケースでは、衰弱して死んでしまうこともあるでしょう。金魚同士のけんかは観察していればすぐにわかるので、早めに対処しましょう。

金魚のけんかの対処法は、危害が加えられている金魚を別の水槽に移してあげることです。別の水槽の準備が難しい場合は、水槽内に隠れる場所をつくってあげましょう。流木や水草、石を水槽に入れれば、逃げ込む場所となったり、金魚同士が視界に入る回数を減らしたりできます。

金魚のけんかの原因としては繁殖行動のための追尾、泳ぎの能力の差が大きい、金魚が弱っている、過密飼育によるストレスなどがあげられます。そもそもけんかが起こらない環境にするという配慮があれば、けんかの心配を減らせるでしょう。

ただ単に寝ているだけ

金魚が寝るときは、水槽の底でじっとしていて動かない状態となります。

体調不良であれば、餌をあげても動かない、または1度動き出してもすぐにまた動かない状態になってしまう場合が多いようです。単に寝ているだけなのか、体調不良なのか、誤った判断しないように気を付けましょう。

ちなみに、金魚は昼間でも寝ることがあります。昼間に金魚が動かないからといってすぐに体調不良と判断するのではなく、単に寝ているだけの場合もあるという点を覚えておきましょう。

金魚が寝ている姿を観察して、寝ていて動かない状態がどのような姿なのか、1度チェックしておくのも良い方法です。

金魚が動かないときにチェックしたいポイント

次のページ:金魚が病気になっていたときの対処法

初回公開日:2022年09月26日

記載されている内容は2022年09月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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