金魚が動かない!水面近くや底で元気がないときの原因と対策を解説
更新日:2024年06月12日
「水面や底から金魚が動かない、どうすればいいの?」
「金魚が水面でぷかぷかしているけど、どうすればいいの?」
金魚は比較的丈夫な魚といわれていますが、水面近くや底で動かない状態が続くと、このまま死んでしまうのではと不安になりますよね。金魚も生き物なので、体調を崩してしまうこともあり、適切な処置ができないと死んでしまう場合もあります。
この記事では、金魚が水面や底で動かない原因を説明し、それに対する対処法をわかりやすく紹介しています。
金魚の見た目はとても愛らしく、飼育してみれば、お部屋の雰囲気もがらりと変わります。そして、上手に飼育すれば長生きする魚です。稀なケースですが、10年以上も長生きする金魚もいるそうです。
この記事を、金魚が水面や底で動かないときの原因を判断するための参考としていただき、早めに対処することを心がけましょう。
金魚が水面近くや底で動かないのはなぜ?
金魚に普段と違う様子がみられる場合、金魚に何か問題が発生していることが考えられます。
例えば、水面や底から動かない、水面辺りで口を上にパクパクしている、ただ漂うように力なく泳いでいたり餌を食べなかったりするときは、金魚に何か問題が起こっている兆候の可能性があります。
なぜ金魚がこのような様子を見せているのか、なるべく早々に原因を追究し、回復の方向へ導ける対処法を探してみましょう。
金魚が動かないときに考えられる原因と対策
ここでは、水面近くや底で金魚が動かない、元気がないときの原因と対処法を10とおり説明します。
ちなみに購入直後の金魚の場合、金魚が慣れない場所で緊張して動かない場合があります。購入直後の金魚については、水面や底で動かないからといって水槽をゆすったり、餌をあげたりせずに、静かな場所でそっとしておきましょう。環境に慣れてくれば元気に泳ぎ出します。
しばらくしてもまだ金魚が水面や底から動かないということであれば、これから説明する原因を参考にして、適切な対処法を選んでみてください。
消化不良で体調を崩している
餌の与えすぎが原因で金魚が消化不良を起こすと、水面から動かない、水面あたりをぎこちなく泳ぐといった、普段とは違う様子が表れます。
さらに症状が悪化すれば、腹部が上になってぷかぷか水面に浮かぶ、転覆病という病気になってしまう場合があります。
餌の与えすぎで餌の消化がおいつかなくなると、ガスが発生して体内にたまります。ガスによる浮力でバランスがくずれ、このような症状が表れてしまうのです。
また、この金魚の体内で発生したガスは、フンの中に気泡として含まれることもあります。長くて白っぽいフンや、フンの中に透明な部分がある、フンが水面に浮かんでいる場合などは、金魚が消化不良を起こしている可能性があることを覚えておきましょう。
餌の与えすぎは、金魚の便秘といった症状にもつながります。便秘の場合はフンが長くなるのが特徴です。長さ3cm以上のフンをしている場合は、便秘で元気がない可能性もあることを覚えておきましょう。
餌の与えすぎは金魚にとって良いことはありません。このような症状が見られた場合は、餌の量を見直してみましょう。また、普段から適切な餌の量を確認し、その量を守って飼育することも大切です。
出典:金魚の便秘|マイクリニック大久保名古屋
参照:https://myclinicohkubo-ngy.com/blog/3152/
病気になっている
金魚が病気になったとしても、初期症状では明確に判断できないケースが多いようです。ですが、金魚が病気になった場合、泳ぎ方がぎこちなかったり、水面や底からあまり動かなかったりといった形で、兆候がでるといわれています。
金魚の体に体表、カビの付着やヒレが白くなるといった症状が現れたら病気と判断できる場合が多いので、それぞれの症状にあった魚病薬を使用して薬浴を行いましょう。
ですが、普段と様子が違うといった初期症状だけで薬浴の判断はできません。その場合は、塩水浴を試してみることをおすすめします。塩水浴については後半で説明しているので、その説明を確認してみてください。
水温が低下している
金魚の飼育に適している水温は約15℃~28℃です。約15℃を下回ると活動量が減り、約10℃に近づくにつれ動きが鈍くなり、餌もあまり食べなくなります。
屋外に水槽がある場合は、冬季に水温が5℃前後となると金魚は冬眠します。冬眠中は餌を与えなくても死ぬことはありませんが、水槽の水が凍ってしまうと金魚は死んでしまうので、その点の注意は必要です。
金魚は水温が低下することで死んでしまうことはありませんが、水槽の中で元気に泳いでいる姿を見たいということであれば、水槽用ヒーターを使用するなどして、約18~25℃に水温を調節してあげましょう。
また、冬季に室内の暖房を使用するなどで、室温の温暖差が激しい場合、水槽の温度にも影響を与えます。金魚に負担がかかる場合もあるので、水槽用ヒーターを使用して、一定の温度を保つようにしましょう。
もし、金魚を屋外で飼育して冬眠させるということであれば、水量の調節や水槽の上を覆うなどの工夫で水の凍結を防ぎましょう。冬眠中の金魚はエアレーションの水流が負担となります。冬眠中はエアレーションの使用を避けましょう。
初回公開日:2022年09月26日
記載されている内容は2022年09月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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