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お正月飾りは東北ではいつまで飾る?飾りの意味・期間・処分方法も解説

更新日:2024年01月08日

お正月飾りについて、いつまで飾るべきなのか疑問に思ったことはありませんか?この記事では地域ごとに異なるお正月飾りを飾る期間、飾りの意味や処分方法も含めて解説します。お正月飾りについて知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

「お正月飾りはいつまで飾るのがあってるの?」
「お正月飾りの意味ってなんだろう?」
「飾ったあとのお正月飾りをどう処分したらいいのかわからない」
お正月飾りについてこのような疑問をお持ちではありませんか?

この記事では、お正月飾りについて、東北・関東・関西の地域別にいつまで飾るべきなのか、飾りの意味・期間・処分方法も含めて詳しく解説します。

この記事を読めば、お正月やお正月飾りが古来より日本でとても大切にされてきたことやお正月飾りを飾っておく期間や処分の仕方がわかり、例年の行事であるお正月をこれまでと違った気持ちで迎えられるでしょう。

ぜひ、お正月飾りはいつまで飾るのかを知りたい人はぜひ参考にしてください。

お正月飾りにはどんな意味がある?

古来より、「お正月」とは「年神様」を各々の家にお迎えし祀る行事とされています。

「年神様(としがみさま)」とは、「お正月様」とも呼ばれる五穀豊穣や稲の神様です。
農耕民族だった日本人にとって、豊作の神様である年神様はとても大事な神様と考えられてきました。

「お正月飾り」は、年神様を迎えるための大切なものです。お正月飾りは、神様がいらっしゃる時の目印となり、神様に正月の間滞在していただく「依り代(よりしろ)」になります。

そのような大切なお正月飾りの意味について、以下に詳しく解説します。

門松

家の門前や玄関前などに飾る門松は、年神様が各家を訪れるための目印とされています。そのため、年神様が迷うことのないように入口付近の目立つ場所に置かれます。

また、門松に飾られる松・竹・梅にも意味があります。日本では古来より、常緑樹である松は寒い冬でも緑を保ち、また樹齢数百年のものがあるように非常に長寿であることから、「長寿・不老不死」を象徴するとされています。

竹は天に向かってぐんぐんと伸び、また地面に根を張り巡らせて成長しますが、その力強い生命力と早い成長が「子孫繁栄」の象徴とされています。

梅はまだ寒い時期に美しい花を咲かせます。門松の松・竹・梅には、このように不老長寿や繁栄の縁起物としての意味があるのです。

鏡餅

鏡は古来より、神様が宿る神聖なものとされてきました。同じく丸い形の餅を鏡に見立てて「鏡餅」と呼ぶようになりました。

鏡餅は神様に捧げるための神聖なものとされお祭りなどで使われてきましたが、正月には鏡餅をお供えして年神様と新年をお祝いし、1年の幸せを願うという意味が込められています。

また、2つの餅は陰(月)と陽(日)を表し、重ねた餅は、「幸福と財産が重なる」や「円満に年を重ねる」といった意味が込められています。

しめ飾り

家の門や玄関につけられるしめ飾りは、「神様を祀る神聖な場所」を表し、神社で見られるしめ縄と同じような意味とされています。

しめ飾りは、しめ縄に縁起物を飾り付けたものです。飾りの例としては、裏が白いことから純白な心を表す「裏白(うらじろ)」、神様への捧げ物を意味する「御幣(ごへい)」、子孫繁栄を願う「ゆずり葉」などおめでたい意味があります。

破魔矢

破魔矢(はまや)は初詣などで神社やお寺で授与してもらう「魔除けの縁起物」です。身にかかる「災い=魔」を破り、幸せに1年を過ごせますように、という願いや、好機を射止められますように、という願いが込められています。

この破魔矢の由来は、古く農耕社会だった日本の正月に行われていた「射礼」という豊作占いにあるといわれています。地域ごとに選ばれた子どもたちが、矢を放ち上手く当てた子どもの地域が豊作になるという占いです。

この占いで使われる的を「はま」、矢を「はまや」、弓を「はまゆみ」と呼び、これが破魔矢の由来と考えられています。

羽子板

羽子板は女の赤ちゃんの無病息災を願うお守りとされています。羽子板でつく黒くて堅い玉を「無患子(むくろじ)」と呼びますが、これは「子供が患わない」ということを表しているのです。

また、羽子板の由来である「羽根つき」とは、「魔(厄)をはね(羽根)除ける」という意味があります。羽根をつく「カーン」という音も魔物が嫌う音と考えられていました。

お正月飾りはいつ飾る?

お正月飾りを飾る時期は、暦での「正月事始め」とされる12月13日以降ならいつ飾っても問題ありません。現在の日本では、一般的にクリスマスが過ぎた26日頃から飾り始めることが多く見受けられます。

お正月飾りは大掃除を終えて、家の中が清められた状態になってから飾るのが良いでしょう。基本的にいつ飾っても問題ありませんが、良くないとされる日付があります。

29日は「にじゅうく(二重苦)」「苦松=苦が待つ(末)」となり不吉、31日は元旦前日であり「一夜飾り」となり神様に失礼にあたるので避けたほうが良いと言われています。

一方、28日は、末広がりの八を含み、正月飾りを飾るのに縁起が良い日とされます。12月29日と31日に飾るのは避け、28日までに飾れなかったら30日に飾るのが良いでしょう。

飾る場所・飾り方

門松やしめ飾りなどは、一戸建ての場合は門や玄関の外に飾りますが、マンションの場合は玄関ドアから外は共用部分なので飾ることができるかはマンション規約によります。飾る前に調べてみましょう。

鏡餅を飾る場所は、神棚や床の間が一般的ですが、台所や子ども部屋など、ぜひ年神様に来ていただきたいような場所に飾るのも良いでしょう。

最近では、様々な住宅スタイルに応じて簡略化されたようなもの、モダンに洋間にも合うようなものが販売されています。ご自身のライフスタイルに合うものを選んでみましょう。

しめ飾りは神様を祀る神聖な場所の印であり、神聖な場所(神域)と現世とを区別する境界線でもあります。玄関の中央に飾るのが一般的です。神棚などに飾るのも良いでしょう。

破魔矢や羽子板は、神棚や玄関、居間などに飾ることが多いです。

お正月飾りを飾る松の内はいつまで?

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初回公開日:2022年10月03日

記載されている内容は2022年10月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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