「ふれなばおちん」の意味と使い方・由来|nhkドラマ
更新日:2024年09月26日
冒頭でもお話ししたとおり、2016年6月にNHKのBSプレミアム「プレミアムよるドラマ」枠で同名の「ふれなばおちん」というドラマが放送されていました。このドラマについてお話ししながら、ドラマにこめられた意味や「ふれなばおちん」という言葉の意味についてもう少し掘り下げてみましょう。
ドラマ「ふれなばおちん」とは
NHKBSプレミアで放送されていた「ふれなばおちん」は同名漫画の実写化です。原作者は「小田ゆうあ」さんで彼女の作品は過去にも実写化されたことがあります。過去に実写化されたのは観月ありさ主演の「斉藤さん」です。かなり人気ドラマとなりましたので名前ぐらいは聞いたことがある方も多いはずです。
しかし「ふれなばおちん」は「斉藤さん」をご存知の方にはかなりイメージが異なります。「ふれなばおちん」のテーマは「主婦の純愛」です。豪快な女性が悪を成敗する痛快ドラマであった「斉藤さん」とはかなり印象が異なるのがお分かり頂けることでしょう。
「ふれなおちん」のあらすじ
主人公の主婦「上条夏」は子供二人と、夫の4人暮らし。家事は完ぺき、料理に関しては超一級レベルと太鼓判を押せる腕前ですが、家族のことばかりにかまけ自分の身なりには疎く、家の中でも外でもいつもすっぴん、髪はぼさぼさ、服は常にゆるくて楽なもの、そのようなオンナの部分が見当たらない女性です。
家族にももう少し身だしなみをと言われててもわれ関せずでいたはずなのに、同じ社宅に住む「小牧 莉絵」が家族を置いてパート先の年下である若い店長と駆け落ちをしたと聞き衝撃を受けます。
そんなころ、偶然隣の部屋に越してきた劇団員をやっているという若い男が現れます。夏の夫は冗談めかして「うちの妻を誘惑してくれないか」ともちかけます。その男性は「佐伯 龍」といい、実は夏の夫が社宅に住むように斡旋していました。
偶然を装われて出会ってしまった2人。しかし二人は最初からうまくいくわけではありません。どんな女性でも簡単に落としてきた龍にたいし、夏は全く関心をみせませんでした。そんな夏を本気で誘惑し始める龍。そうこうしているうちに二人はどんどん本気の恋へと堕ちていきます。
「ふれなばおちん」のドラマの結末からみるメッセージ
夫のことが好きだと言い切る主人公の夏。もちろん息子のことも娘のことも愛しているからこそ、この恋は秘密の恋だと、内緒だといいます。母でも妻でも女性には変わりません。それを思い出させようとするドラマのつくりには、視聴者の女性陣の心を鷲掴みにしました。
ラストは原作でもドラマでも夏と龍は思いを断ち切って別々の世界へ足を踏み出します。しかし距離ができることでさらに思いは加速してしまうのですが、夏は事故でこの世を去ることとなり、夏と龍の恋は幕を下ろします。
若い時とは異なる大人の恋愛。若い時には簡単で簡潔だった恋愛も、齢を重ねれば重ねるほど難しくなるということを思い知らされる内容です。そこにこの「ふれなばおちん」のメッセージが隠されています。
年齢を重ねることは、大切なものや手放せないものが増えていくばかり。その中で心を揺さぶる突然の恋に堕ちてしまったらどうなるか。主人公の夏に自分を重ねながら、忘れられない最後の恋を体験できるのがこのドラマの醍醐味です。
「ふれなばおちん」忘れかけた感情が揺さぶられる言葉
「ふれなばおちん」という言葉には、あまりよいイメージが沸かない可能性があります。
しかし、NHKのドラマ「ふれなばおちん」を見ると、それだけではないことが見えてくるはずです。忘れかけてた欠落した自分の感情。どこかにそっとしまったはずなのに無理やり目の前に突き付けられてしまった感情。それを思いだすのに「ふれなばおちん」というタイトルは絶妙です。原作漫画も完結していますので、忘れかけている感情をバーチャル体験してみるのもおすすめです。
初回公開日:2017年12月27日
記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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