関西弁の方言「ダボ」の意味と使い方・用例|アホ/大阪
更新日:2024年11月13日
「ダボ」の一般的な意味は、人を罵る時に使う「バカ」や「アホ」の最上級といったところですが、「ダボ」を使いこなしている地域では、かなり微妙にいろんな意味合いで使われる言葉でもあります。
怒った時に相手を罵る意味で使う時
例えば、車の運転中に危険な運転をする車に遭遇し、危うく事故に巻き込まれそうになったような場合に、運転手の男性が怒って興奮気味に言う時のセリフは、「危ないやろが!お前ダボかっ!!シバくぞ!!」となります。
子供同士の口喧嘩でも、口達者な相手に対抗するために、とりあえず出てくるのが、「アホ!ボケ!ダボ!」というようなセリフとなります。播州の人は気の荒い人が多いのでしょうか。
さびしさ・口惜しさを表現する意味で使う時
心底呆れた相手、裏切られ絶交した相手、自分より先に亡くなった悪友など、心の底に実は「こんなはずじゃなかった」というさびしさや口惜しさを抱えた状態で、その相手を指して使います。吐き捨てるように言うことが多いです。
葬式の後、お酒を飲みながら「あのダボ。俺をおいて先に逝きやがって」
馬鹿にする意味で使う時
どちらかというと、「アホ」は憎めないニュアンスがあるのですが、「ダボ」は見放すようなイメージがある相手に使います。
(学生A)「○○がクラスメートの財布盗んだんやって」
(学生B)「あいつ、前から思っとったけど、ほんまダボやな。人間のクズや。」
誰にもあたれないくやしさを表現する独り言で使う時
例えば電車にギリギリ間に合わなかった時に、独り言として悔しさを吐き出す場合があります。関東方面の「ちくしょう」などと同じような意味でしょう。
「あ~っ!電車行ってもうたぁ~、クソダボっ!」
誰も悪くありませんので、持っていき場のない怒りが込められているのでしょう。このように「ダボ」の前に「クソ」などをつけて使うこともあります。
「ダボ」の同義語や類語は?
「ダボ」は、そのシチュエーションによって、若干意味の変わる言葉です。ですが基本的には、相手を悪く表現する意味合いの言葉です。同義語や類語としては、「バカ」「アホ」「どうしようもない奴」「許せない奴」と言った表現が一般的になるでしょう。
「ダボ」も時には可愛くつかってね!
基本的には男性が使うことの多い「ダボ」ですが、時おり若い女性の間でも使われていることがあります。軽いノリの会話やラインの会話などの中で、自分や仲の良い友達を指して使います。
(女子高生A)「ダイエット中やのに、うっかりチョコ食べてもたぁ。私、超ダボやわ。」
(女子高生B)「めっちゃダボや~ん!太ってまうでぇ~!」
よく使われている「ダボ」は、主に男性が使うイカツイ言葉だけに、可愛い女子高生が上記のように使うのを聞くと、案外無邪気で可愛らしく聞こえてしまいます。
ひどく相手を罵る意味で「ダボ」を使うのではなく、近い未来にはお茶目な可愛らしい意味合いをもって、みんなから愛される「ダボ」になっていると、播州弁も少しは評価が上がるのではないでしょうか。
初回公開日:2018年01月10日
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