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関西弁の方言「ダボ」の意味と使い方・用例|アホ/大阪

更新日:2023年12月19日

関西弁の中でも兵庫県南西部でよく耳にする「ダボ」という言葉、皆さんは意味をごぞんじでしょうか?主に播州地域の男性が、人を罵る時に使うイカツイ言葉の一つです。そんな「ダボ」にも、シチュエーションによって様ざまな意味が発生し、時には女子高生だって使います。

「ダボ」の一般的な意味は、人を罵る時に使う「バカ」や「アホ」の最上級といったところですが、「ダボ」を使いこなしている地域では、かなり微妙にいろんな意味合いで使われる言葉でもあります。

怒った時に相手を罵る意味で使う時

例えば、車の運転中に危険な運転をする車に遭遇し、危うく事故に巻き込まれそうになったような場合に、運転手の男性が怒って興奮気味に言う時のセリフは、「危ないやろが!お前ダボかっ!!シバくぞ!!」となります。

子供同士の口喧嘩でも、口達者な相手に対抗するために、とりあえず出てくるのが、「アホ!ボケ!ダボ!」というようなセリフとなります。播州の人は気の荒い人が多いのでしょうか。

さびしさ・口惜しさを表現する意味で使う時

心底呆れた相手、裏切られ絶交した相手、自分より先に亡くなった悪友など、心の底に実は「こんなはずじゃなかった」というさびしさや口惜しさを抱えた状態で、その相手を指して使います。吐き捨てるように言うことが多いです。

葬式の後、お酒を飲みながら「あのダボ。俺をおいて先に逝きやがって」

馬鹿にする意味で使う時

どちらかというと、「アホ」は憎めないニュアンスがあるのですが、「ダボ」は見放すようなイメージがある相手に使います。

(学生A)「○○がクラスメートの財布盗んだんやって」

(学生B)「あいつ、前から思っとったけど、ほんまダボやな。人間のクズや。」

誰にもあたれないくやしさを表現する独り言で使う時

例えば電車にギリギリ間に合わなかった時に、独り言として悔しさを吐き出す場合があります。関東方面の「ちくしょう」などと同じような意味でしょう。

「あ~っ!電車行ってもうたぁ~、クソダボっ!」

誰も悪くありませんので、持っていき場のない怒りが込められているのでしょう。このように「ダボ」の前に「クソ」などをつけて使うこともあります。

「ダボ」の同義語や類語は?

「ダボ」は、そのシチュエーションによって、若干意味の変わる言葉です。ですが基本的には、相手を悪く表現する意味合いの言葉です。同義語や類語としては、「バカ」「アホ」「どうしようもない奴」「許せない奴」と言った表現が一般的になるでしょう。

「ダボ」も時には可愛くつかってね!

基本的には男性が使うことの多い「ダボ」ですが、時おり若い女性の間でも使われていることがあります。軽いノリの会話やラインの会話などの中で、自分や仲の良い友達を指して使います。

(女子高生A)「ダイエット中やのに、うっかりチョコ食べてもたぁ。私、超ダボやわ。」

(女子高生B)「めっちゃダボや~ん!太ってまうでぇ~!」

よく使われている「ダボ」は、主に男性が使うイカツイ言葉だけに、可愛い女子高生が上記のように使うのを聞くと、案外無邪気で可愛らしく聞こえてしまいます。

ひどく相手を罵る意味で「ダボ」を使うのではなく、近い未来にはお茶目な可愛らしい意味合いをもって、みんなから愛される「ダボ」になっていると、播州弁も少しは評価が上がるのではないでしょうか。

初回公開日:2018年01月10日

記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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