「唐突」の意味と使い方5つ・類語|「突然」との違い
更新日:2024年07月20日
唐突の意味
「唐突」は、「出し抜け」という意味です。唐突は通常、人の言動や行動を指す目的で使われる言葉です。人が、前後の発言や行動と全く関係の無い事を、急に行う際によく使用されています。
似た言葉に「突然」がありますが、「突然」は人以外の物、事象にも使用する言葉なので、唐突とは使い分ける必要があります。今回は、唐突について、語源や類語、例文を交えて詳しく解説していきます。
読み方
「唐突」は、「とうとつ」と読みます。「とおとつ」と間違いやすいので注意しましょう。ただし、口頭で使用する際は「ぅ」を子音とする「と」に続く「う」は、「お」の読みをしても聞き受けとして問題ないことが多いとされます。
しかしながら、本来は「とうとつ」が発音としては正しいため、「う」の発音を意識した方が正しい意味で伝わりやすくなります。
語源
唐突の語源は、「突き当たる」の意味をもつ漢語です。「唐」は「口」+「庚」で成り立つ漢字であり、口を庚(ピンと張る)という事で、「大きなことを言う」と繋がったと考えられています。また、国名としての唐には、大きな国という意味もあります。
しかし、「口をピンと張る(大言)」「大きな国」という意味と、「突き当たる」の意味は結び付かないため、「唐突」の語源「突き当たる」の漢語に関しては不詳な点が多いです。
唐突の使い方5つ
唐突は、日常会話やビジネスシーンで使える言葉です。また、文章の中で効率的な使い方をすれば、豊かな表現力を持たせる事に繋がります。
ここでは、5つの場面を例に出して、唐突の使い方をご説明します。基本的に、人に対する事柄で使う事が多く、物事に対してはあまり使われません。
唐突を使う場面2つ
唐突を、会話や行動で使える場面を2つご紹介します。唐突は、突然のお願いや、質問をするときによく使われます。
いきなりの発言や行動は相手に失礼にあたる場合がありますが、唐突という言葉を使う事で、本題に入る前のワンクッションを与える事ができます。
場面1:人の発言に対して使う
唐突は、会話の中で使える言葉です。前後の会話と全く関係の無い話題を提供しようとする際、「唐突ですが」と前置きすれば、相手に話の転換を伝える事ができます。
例文としては、「唐突ですが、明日の会議の相談をしてよろしいでしょうか」、「唐突ですね、わかりました」などです。話しかける際、話しかけられた際どちらでも使える言葉となっています。
場面2:人の行動に対して使う
唐突は、人の行動に対しても使える言葉です。前触れの無い、急な気分の転換で、行動を開始する際に主に使います。例文としては、「何かを思い出したのか、唐突に走っていった」、「唐突にピザが食べたくなった」などです。
唐突の文章の中での使い方3つ
唐突は、文章の中でも使う事ができます。唐突と書く方が、「いきなり」や「急に」といった同じ意味の言葉より丁寧な印象を相手に与える事ができるので、積極的に使っていきましょう。
ここでは、唐突の文章中での使い方を3つ、ご紹介します。
使い方1:唐突に
「唐突に」という言葉は、「出し抜けに」、「不意に」、「いきなり」などの多くの類義語を持っており、使い分けは少し難しいです。しかし、「唐突」が、前後の繋がりが無く不自然な状態を表すという事を覚えておけば、正しく使えるようになります。
例文としては、「唐突に話を切り出した」、「唐突に感じた」などです。人が、突然の行動を起こす時に、こういった例文が使えます。
初回公開日:2018年01月12日
記載されている内容は2018年01月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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