「タイムリープ」の意味とタイムスリップ・トラベルとの違い
更新日:2024年10月03日
「タイムリープ」を英語表記すると「Time Leap」になりますが、「leap」には「跳ぶ・跳ねる・跳躍する」の他に「飛ぶように行く・さっと走る・急に〜に変わる・応じる・踊る」といった意味もあります。
「飛ぶ」であれば「fly(フライ)」でも良いでしょうが、「フライ」にある意味は「(翼などで)飛ぶ・飛行する」などで、「時間を」と組み合わせると考える時には「跳ぶ・飛ぶように行く」の意味を持つ「リープ」が最適と言えます。
また、「跳躍」=「jump(ジャンプ)」ですので「タイムジャンプ」でも良いのではないのかという考えも浮かびますが、「ジャンプ」は「(物の上を)飛び越える」や「(その場で)跳ねる」といった意味合いが強いため、「飛ぶように行く」の意味がある「リープ」が「時をかける」の意味には最も適しています。
よく聞く「タイムスリップ」とはどう違う?
「タイムスリップ」は、年代問わず知っている人が多い言葉です。どんな意味を持つ言葉なのかを考えた時、「タイムリープ」と同じことになってしまう場合が多いとされています。では、「タイムスリップ」と「タイムリープ」は何がどう違うのか、ご紹介していきます。
タイムスリップとは?
「タイムスリップ」のスペルは「Time slip」で、意味は「通常の時間の流れから逸脱して過去・未来の世界に移動する」ことだと説明されます。多くはSF作品やSF要素を含むフィクション作品で用いられる言葉で、「今いる時」から「別の時(過去か未来)」に「瞬間的」に移動することを「タイムスリップ」の言葉で表します。
「スリップ(slip)」には「滑る・滑って転ぶ・落ちる・そっと動く・知らぬ間に過ぎる・さっと消える・忍び込む」などの意味があり、「時間をスリップする」とした時のイメージとしては、「滑るように・落ちるように・知らぬ間に時間を移動していた」といった感じです。
タイムリープとの違いは?
「タイムリープ」は、「時間跳躍」として、「時間を飛ぶように移動する」の意味がありました。一方の「タイムスリップ」は、「時間を滑る・落ちる・知らぬ間に過ぎる」といった意味になるため、「いつの間にか時間を移動している・滑るように時間を移動した」の意味になります。
「タイムリープ」は「A時点の時からB時点に移動する」ことであり、「タイムスリップ」は「A時点から過去または未来に移動する」ことを意味します。
つまり、「タイムリープはそこへ(飛ぶように)移動」する意味で(現実的な範囲内での)時間を移動しており、「タイムスリップ」には「(自分が存在しない時代も含め)どこに行くか分からない」意味合いを含んで使うことが多いとされます。
「タイムトラベル」もあるけど?どう違うのか!
「タイムトラベル」も、「タイムリープ」と意味を混合されやすい言葉です。「トラベル」という言葉は、日本でも割と身近にありますが、「タイム」と組み合わさった時にはどういう意味を持つことになるのでしょうか。「タイムトラベル」と「タイムリープ」の違いを、見てきましょう。
タイムトラベルとは?
「タイムトラベル」のスペルは「Time travel」で、「travel」には「遠方へ旅行する・ある距離を動いて進む・次から次へと移る」などの意味があります。「タイムトラベル」とした時には「時間旅行」と和訳されることが多く、「タイムマシンを使って過去・未来を自由に移動すること」を表しています。
タイムトリップとは同じ意味?
「タイムトリップ」という言葉もありますが、これは「タイムトラベル」と同じ意味だとする説明も存在します。
「trip(トリップ)」は「トラベル」と同じように「旅行」の意味を持ちますが、「トリップ」の方が「移動距離が短い旅行(短期旅行)」の意味合いになります。すなわち、「タイムトリップ」=「ちょっとしたタイムトラベル」といったところです。和訳の意味としては、同じ意味で捉えても問題ありません。
タイムリープとの違いは?
「タイムトラベル」と「タイムリープ」との違いは、「タイムマシン」を使って過去や未来に移動するかどうかという違いがあります。「タイムトラベル」は「時間旅行」と言うように、故意に「タイムマシン」を使って「過去・未来を自由に移動する」ということです。
「タイムリープ」も「時をかける少女」の中では「故意に移動」していますが、「タイムマシン」を使っていません。「タイムリープ」は「早くその時へ移動する(飛ぶように行く)」の意味があり、「タイムマシン」を使わずにその身1つで移動します。
よって、「タイムトラベル」は「タイムマシン」を使って、「タイムリープ」は「タイムマシン」を使わずに「(未来か過去を選んで)移動する」という違いがあります。
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初回公開日:2018年01月10日
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