Search

検索したいワードを入力してください

「ナマステ」の意味と使い方・語源|ありがとう/タイ

更新日:2024年10月02日

日本では健康・美容トレンドの波もあり、ヨガ人口が非常に多くなってきていますが、ヨガでよく聞くワードの一つに「ナマステ」があります。なんとなく聞いたことはあるけれど、詳しく意味は知らない人が多い「ナマステ」という言葉について、その意味や使い方を解説します。

「ナマステ」の意味と使い方

「ナマステ」はサンスクリット語のあいさつで、主にインドやネパールで使用されることが多いです。世界規模では母国語として使用している人数が非常に多い言葉ではありますが、日本に住んでいるとその正しい意味や使い方を学ぶ機会は少ないです。

しかし近年日本でも多くのインド人・ネパール人がビジネスシーンに参画しているので、その意味を正しく理解しておくことはスムーズなコミュニケ―ションを行う上で有利にはたらくでしょう。まずは意味を正しく理解してみましょう。

「ナマステ」の意味は「ありがとう」?

「ナマステ」という言葉は、手を合わせてお辞儀をしているジェスチャーと共に用いられていることが多いため、「ありがとう」を意味する言葉だと理解している日本人が少なくありません。しかし、正確にはインドでは「ありがとう」を意味する言葉として「ナマステ」は使用されていません。

インドでは、かしこまった言い方で「ありがとう」を意味する「ダンニャワード」や「ダンニャバード」という言葉が存在しています。

しかし、インド人は文化として「ありがとう」を伝える風習がほとんどありません。インド人は互いに助け合うことが生きる上での前提条件なので、「ありがとう」を意味する言葉が使われていないのだと考えられています。

それでは次の段落から、「ナマステ」は一体どんなシーンで使用されているのかを、正確な意味と使い方を考察しながら紹介していきます。

「ナマステ」の正確な意味と使い方

インドで使用されている「ナマステ」の正確な意味は、「おはよう」「こんにちは」「こんばんわ」「さようなら」といったあいさつです。朝から晩まで、「ナマステ」の一言であいさつができます。「ナマステ」は非常に便利な意味合いを持つ、世界的に見ても稀有なワードです。

「ナマステ」という言葉を分解すると、「ナマス」と「テ」という2語に分けられます。「ナマス」とは、相手に敬意を示す言葉で、「テ」はあなたという意味を持ちます。

「ナマステ」の使い方は非常に簡単です。人と目が合ったときに「ナマステ」と発音すれば問題ありません。「ナマステ」と同じ意味を持つより丁寧な敬語表現として、「ナマスカ」や「ナマスカール」があります。

ナマステ以外のインドのあいさつ

インド旅行に行く際、基本的には「ナマステ」と英語が活用できれば困ることはありません。もしも、よりインドの人と親しくなりたいと考えるのであれば、現地の言葉をいくつかマスターしてから出掛けるとよいでしょう。「ナマステ」以外で汎用性のある、挨拶で使える言葉を紹介しておきます。

■「アッチャー」(意味:いいね)
元気であるとき、物事を肯定する時など、HAPPYな気持ちを表現するときに使える言葉です。おいしいものを食べたときなどに活用できます。

■「ティケ」(意味:OK)
「OK」「いいよ」「まあまあ」という意味合いで使用します。短い単語で英語に近いので、比較的使いやすいでしょう。

■「ハーン」(意味:はい)
YesやOKの意味合いで使用することが多い単語です。相手の意見に賛成する・肯定や納得の意を表すときなどに「ハーン」と回答します。首を横にかしげながら発するのが特徴です。

「ナマステ」の意味の語源

ここからは「ナマステ」がどのようにして生まれたのかそのルーツについて探っていきます。

「ナマステ」のルーツ

「ナマステ」という言葉や意味の語源を探ってみると、ルーツは仏教にあることがわかります。先ほど「ナマステ」の「ナマス」は、相手への敬意を意味するとお伝えしましたが、その「ナマス」を漢字で表現したものが、仏教の「南無阿弥陀仏」の「南無」であるという説が有力です。「南無阿弥陀仏」は阿弥陀仏へ帰依することを意味しています。

そのことからも「ナマス」は歴史的にも非常に宗教的意味合いが強く、神聖な言葉を語源としていることが理解できます。インドやネパールで「ナマステ」とあいさつをする時はこれらの歴史的背景・意味を踏まえた上で、合掌・お辞儀のマナーによって相手に敬意を払うとよいでしょう。

サンスクリット語のあいさつ「namaste」

「ナマステ」はもともとはサンスクリット語で、ローマ字表記では「namaste」と書きます。サンスクリットとは国や地名ではなく、「洗練された」や「完成された」という意味をもつ言葉です。日本に浸透している言葉の中で、サンスクリット語に由来を持つものが実はたくさん存在しています。

なかでもやはり「ナマステ」というワードの認知が高い要因に、ヨガブームの影響があります。ここからはヨガでの「ナマステ」の使い方や意味合いについて紹介します。

ヨガでの「ナマステ」の意味と使い方

インドでは「ありがとう」の意味で使用されることはほとんどない「ナマステ」ですが、日本でブームとなっているヨガでは、感謝の意味を込めて「ナマステ」を使用するシーンが多いです。

ヨガでの「ナマステ」の意味や使い方を解説していきます。意味を理解しているかいないかで、ヨガでのひとつひとつの動作やふるまいが変わってくるはずです。

ヨガでの「ナマステ」の意味

次のページ:タイでの「ナマステ」の意味と使い方

初回公開日:2018年03月16日

記載されている内容は2018年03月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests