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2018年03月19日

趣旨と主旨・要旨の違いと使い分け方法|会議での使い方/法律

「○○のシュシ」という表現を使いたいときに、正しい漢字は「趣旨」だったろうか、「主旨」だったろうかと、迷うことがあります。同音の「趣旨」と「主旨」について、意味や使い方の違いをご紹介します。相手に自分の意図が伝わるよう、言葉の意味をきちんと確認してみましょう。

趣旨と主旨の違い

趣旨と主旨・要旨の違いと使い分け方法|会議での使い方/法律

「趣旨」と「主旨」は、どちらも「しゅし」と読みます。「趣旨」には 、「ある事をする理由・目的。趣意」や「話や文章の言おうとする肝心なこと。要旨」という意味があります。「主旨」には、「考え・文章・話などの、中心となる事柄。主意」という意味があります。こうして、「趣旨」と「主旨」の意味を並べて見ても、違いがわかりにくい似た言葉です。

「趣旨」と「主旨」の意味を、もう一度ながめてみましょう。「趣旨」には、「理由・目的」という意味が含まれており、「主旨」には「中心」という意味が含まれています。したがって、話の意味に関して伝えたい際は、「趣旨」という漢字が使われ、話の主題について伝えたい際は、「主旨」という漢字が使われます。

要旨

「趣旨」の意味の中には、「話や文章の言おうとする肝心なこと。要旨」という意味があります。ここでさらに「要旨」の意味を確認してみると、「述べられた事の、大事な筋」「要点をかいつまんだ内容」という意味があります。「話の大筋」という意味では、「主旨」の意味とも似通っています。

「趣旨」と「主旨」、「要旨」は、それぞれが類語として使用することができ、それぞれの持つ意味の一部は、重なり合っています。

趣旨と主旨の使い分け方法

趣旨と主旨・要旨の違いと使い分け方法|会議での使い方/法律

「趣旨」と「主旨」は、類語に属することもあり、使い分ける際に混乱してしまうことの多い熟語です。どちらの熟語を使っても問題ない場合もあります。明確に使い分けたい場合に、「いくつの「シュシ」があるか」によって使い分けることもあります。

「この研究の趣旨について、説明の場を設けてもらった」という文章の場合、「研究の目的を説明する場」という意味になります。「趣旨」で表される「研究目的」とは、1つとは限りません。その研究の目的は「歴史の見直し」「新規事項の発掘」など、複数個あります。複数の「シュシ」は、「趣旨」と記載されます。

「この研究の主旨について、説明の場を設けてもらった」という文章だと、「研究内容の大筋を説明する場」という意味になります。大筋というのは、ひとつの研究で複数こあるものではありません。そのため「主」という漢字を用いた「主旨」が使われます。

会議

会議の前に、「本日の会議のシュシは、○○です」という宣言があっても、言葉として聞いただけでは、「趣旨」の意味で使われているのか、「主旨」の意味で使われているのか、わかりません。その後に、続く言葉から、会議の目的や開催理由について述べられているのか、会議の大筋を説明しているのか、判断することになります。

会議の開会宣言として、「趣旨」の意味で捉えても、「主旨」の意味で捉えても、大差はないでしょう。しかし、宣言する側としては、出席者に宣言の意図が明確に伝わるよう、「シュシ」という言葉を使わずに、「目的」や「概要」と言い換えて使った方が親切です。

「シュシ」の文例

趣旨と主旨・要旨の違いと使い分け方法|会議での使い方/法律

「趣旨」や「主旨」を使った文例をご紹介します。同じ文章でも異なる意味を表すために、「趣旨」や「主旨」をそれぞれ使うこともできます。また、どちらかの熟語しか使えない文例もあります。

「趣旨」を使った文例

先にもご紹介したように、「趣旨」は「目的」と言い換えることができる内容を表す言葉です。これからご紹介する文例も、「目的」に言い換えてみると、「趣旨」の使い方が理解しやすくなるでしょう。

・会合の趣旨に賛同します
・会社の運動会開催の趣旨は、社員間のコミュニケーション向上にあります
・法律の趣旨に沿って実施する
・財団設立の趣旨
・ファンクラブの趣旨に反するために、退会勧告を受けた

「主旨」を使った文例

「主旨」は、話の主題や大筋を意味する熟語です。長い話を要約して、概略を説明する際に、その話の「主旨」という形で説明することができます。

1:卒業論文の主旨は、弱者保護に関するものである
2:計画書の主旨を説明する
3:話の主旨がわからない

これらの文例は、「趣旨」を使って成り立たさせることもできますが、伝える意味が変わってきます。「主旨」を使った場合は、「卒業論文を要約すると、弱者保護に関するものだ」「計画書の概略を説明する」「話の筋がわからない」と言い換えられる内容を表しています。

「趣旨」を使って書き換えてみると、「卒業論文の目的は、弱者保護に関するものだ」「計画書の目的・方向性を説明する」「話の意味がわからない」という内容を示します。

「趣旨」と「主旨」の類語

「趣旨」と「主旨」は、お互いに類語の関係にあります。しかし、意味が重ならない部分については、類語として使うことはできません。ここでは、「趣旨」と「主旨」の持つ意味に応じて、類語として使うことができる熟語をご紹介します。

「趣旨」の類語

文章の中で「趣旨」は、「主旨」と共通して使える意味もあり、共通して使える意味に関しては、お互いが類語の関係にあります。「趣旨」という熟語が文章の中で使われている場合、「大意」「主題」「目的」などの意味で使われています。それぞれの意味に応じて、「趣旨」に変わって使うことができる類語をご紹介します。

・大意:旨趣/意味合い/主旨/要旨/意義/大意など
・主題:主意/趣意/骨髄/要領/要項/要点 /骨子/主点/主旨/要旨など
・目的:眼目/趣意/狙所/狙い所/狙い/ねらい所/目当て/使い処/機能など

「主旨」の類語

文章の中で「主旨」は、「大意」「主題」「もっとも重量な部分」「表面的な概要」といった意味合いで使われます。それぞれの意味に応じて、「主旨」に変わって使うことができる類語をご紹介します。

・大意:趣/意味/趣旨/要旨/意義/大意など
・主題:主意/趣意/大旨/要領/要項/要点 /骨子/主点/趣旨/要旨など
・もっとも重要な部分:主意/中枢/核心/眼目/エッセンス/本質/核/要領/エキス/心臓など
・表面的な概要:略筆/一通り/要覧/略叙/概論/荒筋/概略 /概括/筋書き/粗筋など

法律での趣旨と主旨の違い

趣旨と主旨・要旨の違いと使い分け方法|会議での使い方/法律

法律の中でも「主旨」が使われることもありますが、ほとんどの場合、「趣旨」が使われています。「趣旨」を使う際の意味は、一般国語と同じく「目的」を示します。法律で使われる「趣旨」は、単なる目的を示す言葉というよりも、「目的を意識すること」を示す言葉として使われています。

「法律のシュシ」というものが、テレビのニュースや情報番組で説明されることがあります。この場合の、「法律のシュシ」とは、「趣旨」を示しています。「法律の趣旨」とは、その法律の目的、目指すべき社会等のことを意味しています。

法律の適用について説明する場合には、「法律全体の趣旨が個々の条文の趣旨に落とし込まれ、条文の文言の解釈や、警察・行政の運用の指針として用いられる」という形で表現できます。

「趣旨」と「主旨」は使い分けが肝心

趣旨と主旨・要旨の違いと使い分け方法|会議での使い方/法律

「趣旨」と「主旨」は、類語であり、似た意味で使うこともできます。それぞれの言葉に特化した意味として使う場合は、きちんと書き分ける必要があります。書き分けの目安としては、「目的・意味」といった意味を示したい場合は、「趣旨」を使います。「主題・大筋」の意味を示す場合は、「主旨」を使います。

正しい熟語を使うことは大切ですが、記述した文章ではなく、口頭で伝えるときには、どちらも同じ「シュシ」になってしまい、明確な使い分けができません。意味を使い分け、明確に伝えたい場合は、「シュシ」ではなく、それぞれの意味を示す単語に言い換える工夫が必要です。

「シュシ」と一言でまとめた方が、スッキリしてクールな印象になりますが、意味を正確に伝えるためには、言葉の使い分けにも配慮する必要があります。

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