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「趣旨」の意味とは?「主旨」との違い・使い方・例文を解説

更新日:2024年08月30日

「趣旨」という言葉の意味や、主旨との違いについて自信を持って説明できますでしょうか?本記事では、ビジネスでも使える趣旨と主旨の類語の意味や例文、使い分けをご紹介します。言葉の使い分けについて、不安があれば、参考にしてみてください。

「趣旨ってよく使うけれど、意味や読み方は?」
「趣旨と主旨って似てるけれど、違いは何だろう?」
「意義・趣意・論旨とは、どのように使い分けるの?」
このように「趣旨」という言葉1つだけでも、多くの疑問を感じる方もいるでしょう。

本記事では、「趣旨」の意味や読み方や、使い方について紹介していきます。

この記事を読むことで、「趣旨」についてだけではなく、似ている言葉「主旨」や類語「意義・趣意・論旨」の、意味や使い分けが理解できるでしょう。ビジネスシーンで、使用頻度の高い言葉なので、自分が正しく使い分けが出来ているのか考える機会にもなります。

また、ビジネスシーンで使える英語表現や使い方、法律用語なども併せて紹介していきます。「趣旨」という言葉の使い分けについて知っておきたい方は、是非参考にしてください。

「趣旨」の意味・読み方

「趣旨」の意味とは?「主旨」との違い・使い方・例文を解説

会話のなかで「話の趣旨は?」などと聞かれることがありませんか?「趣旨」とは、物事を行うときの目的や理由のことを意味し「しゅし」と読みます。

趣旨の「趣」はおもむくと読み、「ある場所や状態に向かう」または、「考えがその方に向くこと」などの目的を意味し、「旨」はむねと読み「考え」や「心のうち」などの意図のことを意味します。「趣旨」は、その2つを組み合わさせて作られた言葉です。

形式的な表現の為、ビジネスにおいても会議やメールなどで使われます。また、日常会話の中でも多く使われるため、しっかり意味を理解して答えられるようにしておきましょう。

「趣旨」と「主旨」の違い

「趣旨」と似た「主旨」との違いはご存じでしょうか。どちらも「しゅし」と読み、意味も似ているので使い分けに迷ってしまう方も多いようです。

「趣旨」が物事を行うときの目的や理由を意味するのに対し、「主旨」は物事の中心となる部分を意味します。例えば、ある課題解決について会議で話し合う場合、課題が「主旨」であり、会議を行う目的や狙いが「趣旨」にあたります。つまり主旨はあくまで、趣旨の主眼点のことです。具体的な主旨の意味についても併せて参考にしてみて下さい。

「主旨」の意味

「主旨」とは、物事を行うときの中心のことを表します。主旨の「主」は、「中心」や「大切なこと」などを意味し、考えている内容を意味する「旨」との組み合わせて出来た語です。

主旨が指すものは非常に幅広いなかで選択する必要がある為、ピンポイントで需要な点をくみ取って示す必要があります。先ほど会議の例を出しましたが「会議で話し合われたことの主旨は?」と聞かれた際のために、会議の内容のキーワードを簡潔にまとめるようにしておくとよいでしょう。

使い方に迷ったら「趣旨」を用いるのが無難

「趣旨」と「主旨」は意味が少し重なる部分があります。そうなると「結局どっちを使うのが正しいの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

そんなときは「趣旨」を用いるのが無難です。先ほどの会議の例に合ったように、会議の趣旨(目的)の一部が、主旨(話の中心)のことです。趣旨の中には、主旨の意味も含まれているということになります。そのため、「主旨」よりも「趣旨」を用いることが無難であるといえます。

また一般的に用いられる頻度も「趣旨」が多く、テレビ業界や新聞界では「趣旨」に統一していることが多いようです。

「趣旨」の使い方・例文

「趣旨」の使い方は、物事の本質を示す具体的な目的にあたる部分を表す時に使います。会話の中だけでなく、手紙などの書物、会議や計画の内容などにおいての目的や理由、さらには意図を示すときなど様々な場面で使える言葉です。

以下の例文から分かるように「趣旨」の部分を「目的」や「意図」に変えて読んでみても文章が成り立ちます。つまり、会話や物事の目的や意図を伝えるときに使うと、間違いないでしょう。また、目的は狙う対象のことを指すので、目的よりも趣旨を使うことでより意思も伝わるかと思います。

  • 「彼の言っている事の趣旨が伝わりました。」
  • 「メールの内容の趣旨を理解した。」

「趣旨」の類語

「趣旨」の意味や使い方についてお伝えしてきました。「主旨」との違いや使い分けについては理解できたのではないでしょうか。しかし、「主旨」以外にもまだまだ似た言葉が存在するようです。

普段何気なく使っている言葉が、ビジネスシーンでは「マナーがなっていない」と批判されてしまう事があるかもしれません。そこで、趣旨の類語「意義」「趣意」「論旨」の言葉の意味や、使い方・例文について紹介します。趣旨と比較して、正しい使い方を理解しましょう。

意義

「意義」とは、物事の価値や重要性を意味します。考えを意味する「意」と、条理や正しい道を意味する「義」の2つの漢字から作られた語です。趣旨が物事の目的を意味するのに対し、その物事自体が重要かどうかを表すのが「意義」です。

2つの例文を比べてみると、会議の目的を示すのが「趣旨」であるのに対し、会議自体の重要性について示すのが「意義」である事が分かります。物事を行うときの目的以前に、その物事自体の必要性があるのかを問う場合に使います。

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初回公開日:2018年03月19日

記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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