「柴刈り」と「芝刈り」の違い・柴刈りの道具・時期|桃太郎
更新日:2024年10月06日
桃太郎のおじいさんはどこに柴刈りにいったのか
昔話の「桃太郎」では、おじいさんは柴刈りに行っていました。この時に、草刈と勘違いしていた人も多かったのではないでしょうか。テレビ番組などでアニメ化されている桃太郎を見た時には、おじいさんが木の枝を集めて背負っているシーンを見て芝を刈るんじゃないんだと気が付いた人もいるでしょう。
昔話の時代ですので、現代のように、電気やガスがあるわけではありませんでした。おじいさんは畑仕事をしていたのではなく、生活のために柴を刈っていたのでしょう。
近くの里山
「桃太郎」でのおじいさんは、山に柴刈りに行っていました。この「柴刈り」は、高い山の奥というわけではなく、家のすぐ裏にあるような里山みたいな感じだったのでしょう。遠くの山まで柴を刈りに行って持ち帰るとなれば、重さもあることからかなりの体力が必要になるので、家のすぐ裏が山だった可能性があります。
なぜおじいさんは柴刈りをしていたのか
昔話の「おじいさん」や二宮金次郎などは、なぜ柴刈りをしていたのでしょうか。これは、先ほどもご説明した中にもあったのですが、日常生活における炊事で火を起こすのに必要だったのは当然の話なのですが、最も大きな意味を持っているのは、お金になる商品になるからです。焚き木として売れるからです。
柴刈りした焚き木の値段
柴刈りで手に入れた焚き木ですが、良い値段で売ることができます。細い木を拾ったようなものは売られていないのですが、木の種類などによって、値段はバラバラです。
安いモノで1kg当り100円代から、高いモノで1200円くらいのものまであります。ヒノキやブナ・ナラなどの木材で400円程度で売られています。
燃焼用や焚火用など使用用途にもよるのでしょうが、意外と高い値段で売られています。
芝刈りと間違えないように柴刈りを理解しよう
今もなお、「桃太郎」のおじいさんがしば刈りをしたのは、芝刈りというイメージを持った方も多いでしょうが、今回取り上げました柴刈りではイメージはどうでしたでしょうか。柴刈りでは、木材を伐採したり拾い集めたりする作業でしたので、おじいさんが草刈りをしていたわけではないということがお分かりいただけたでしょう。
ほんの数十年前までは、一般の家庭でも焚き木を使って炊事している家庭も多かったのですが、今ではガスや電気に変わってしまい、アウトドアや一部の炊事などで使うくらいになってしまっています。しかし、ご説明したとおり、需要はあるため、良い値段でも焚き木は売買されています。
あまり日常的に柴刈りという言葉を聞かないため、イメージは庭やゴルフ場の芝の手入れというイメージになってしまっている柴刈りですが、ぜひ、昔ながらの柴刈りという言葉も理解して、どのような作業であるのか覚えておきましょう。
初回公開日:2018年04月09日
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