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「可能であれば」の意味と使い方・言い換え|敬語/メール

更新日:2024年08月11日

「可能であれば」という表現がありますが、実際に使ったり、使われたりした覚えのある人もいるのではないでしょうか。ではこの「可能であれば」という表現にはどのような意味があり、どういう使い方をしているのでしょうか。ここでは「可能であれば」について詳しくご紹介します。

「可能であれば」の意味と使い方

「可能であれば」という言葉の使用方法がありますが、この「可能であれば」とはどのような意味があり、どういう使い方をするのでしょうか。この「可能であれば」という表現には「可能」と「であれば」という二つの表現が組み合わされています。

では「可能」と「であれば」という表現のそれぞれの意味や使い方、そして二つの表現が組み合わされた「可能であれば」という表現が意味するものや、どのような場面で、どういう使い方をするのかといったことをご紹介しましょう。

「可能」の意味

「可能」というのは、行なうことができるということや、行おうとする物事が達成できるということです。意味として「できる」と同じであり、この「できる」ということの割合を示す場合には「可能性」という表現を用いることがあります。

「可能性」というのは何かを実現する確率がどれだけあるかということで、その割合や確率を示す場合には「○割」や「○パーセント」で表します。これは「できる」見込みがどれだけあるかということです。

また「可能」ではない、という場合には「不可能」という表現を用います。これは「できる」という意味の反対を示す表現で「できない」ということです。

「可能」や「不可能」の使い方

では、実際に「可能」や「不可能」を用いた表現にはどのような使い方があるのでしょうか。何かを行おうとして、それが実現できるのであれば「可能」であり、実現できないのであれば「不可能」を用いることになります。

実現できる場合の例としては「○○を行うことは可能です」・「それは可能なことです」・「日程を調整することは可能です」・「可能なことを優先して行う」・「このプロジェクトは実現可能なはずだ」・「その依頼を引き受けたのは可能な仕事だからです」といったことが挙げられます。

実現できない場合の例としては「○○を行うことは不可能です」・「それは不可能なことです」・「不可能なことは行わない」・「この作戦は実行不可能だ」・「その依頼は、自分の能力では実現することが不可能なため辞退させていただきます」といったことが挙げられます。

「であれば」の意味

「~であれば」という表現は、その前に述べた事柄に対して、その後に導き出す結論のための接続詞としての意味合いがあります。例えば「○○であれば○○である」という具合に「であれば」の前後には必ず具体的な表現が用いられます。

「であれば」が独立して何かの意味を表現することはなく、前の述べた事柄に対し、後に導かれる内容も変わってきます。意味としては「それならば」や「そういうことであれば」などの表現と同じような使われ方をしています。

「であれば」の使い方

ではこの「であれば」を用いた表現には、どのような使い方があるのでしょうか。その使い方としては「そうするのであればこうしよう」のように「であれば」の前後に何かしらの表現が用いられることを前提にご紹介しましょう。

「であれば」の使い方の例としては「明日の天候が晴れであれば試合を行う」・「明日の天候が雨であれば試合は中止する」・「努力するのであれば夢に近づくことができるだろう」・「あなたがそこまで言うのであればその仕事を引き受けましょう」・「良好な関係であれば長く続くことでしょう」・「良い物件であれば購入も考えましょう」などが挙げられます。

「可能であれば」の意味

先述してきました「可能」と「であれば」を組み合わせた表現である「可能であれば」の意味は「できることであれば~」ということになります。用いるケースとしては誰かにお願いや要望をするときに、相手の出方を窺う場合や、強制ではないことを強調する場合に多く用いられます。

お願いや要望をする相手に対し、その人の都合や状況を考慮したうえで、判断を仰ぐという表現方法だといえるでしょう。また、駆け引きや取り引きを行う場合でも用いられることがあり、用いる人の使い方次第でその意味も、与える印象も変わってくることがあります。

「可能であれば」の使い方

では「可能であれば」という表現には、どのような使い方があるのでしょうか。先述しましたように「可能であれば」を使うケースというのは、主に誰かに対してお願いや要望・要求をするときです。その相手が、こちらが提示する内容を実現することができる場合は、それを行ってくださいといった使い方になります。

例としては「この条件で可能であれば依頼したお仕事を引き受けてください」という使い方となります。また、駆け引きや取り引きなどを行う場合には「あなたがそうするのであればこちらはこうする」といった使い方をします。

敬語での「可能であれば」の使い方

「可能であれば」を使うケースでは、ビジネスのときなど敬語として用いる必要がある場合が多いでしょう。敬語には、尊敬語・丁寧語・謙譲語などがあり、それぞれに表現の仕方が変わってきます。どのようなシーンで、どういう言葉遣いをする必要があるのかを見極めることが重要となります。

交渉する相手が上司なのか、失礼の許されない人なのか、または気軽に接することができる人なのかによっても使用する言葉は変化します。そういったことを踏まえ、ビジネスのシーンなどで用いるための、敬語での「可能であれば」の使い方についてご紹介しましょう。

「可能であれば」を尊敬語で用いる場合

「可能であれば」を尊敬語で用いる場合には、どのような表現となるでしょう。尊敬語というのは、相手の人に敬意を表す言葉です。例えば「ここに来ることが可能であれば○○を見てください」という内容のお願いをするとします。

この内容を尊敬語にすると「ここにいらっしゃることが可能でしたら○○をご覧になってください」という表現となります。尊敬語を用いるのは目上の人で、相手が行うこと、相手が行ったことに対して用います。自分が行うことや行ったことに対しては使いません。

自分が来るということを「いらっしゃる」と表現したり、見るということを「ご覧になる」と表現したりすることは、尊敬語として間違った使い方となります。

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初回公開日:2018年04月22日

記載されている内容は2018年04月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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