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「旦那様」の意味と使い方・対義語・敬称一覧|敬語/おかしい

更新日:2024年01月19日

「旦那様」は配偶者の男性の呼び方でよく使われる言葉です。しかし、この「旦那様」という言葉の意味や、その使い方について「これが正しい」ということを知っている人は少ないのではないでしょうか。この記事ではそんな「旦那様」という言葉についてご紹介します。

敬語での「旦那様」の使い方

「旦那様」という言葉は、自分や他人の配偶者を呼ぶときに使う表現です。この言葉を敬語にすると、どのように呼ぶことができるのでしょうか。この項では、敬語の中でも謙譲語と尊敬語ではどのように呼ぶのかについて、ご紹介します。

謙譲語で「旦那様」と呼ぶときは

「謙譲語」は「自分や自分に関係する人や物、こと、動作に関してあえてへりくだっていう言葉遣い」のことを意味します。つまり「自分に関係することを謙遜していう言葉遣いが謙譲語である」ということができるでしょう。それでは、この謙譲語で「旦那様」を表すと、どのような表現になるのでしょうか。

謙譲語にするということは、自分の立場を低く見せることですので、自分の身内にあたる配偶者について語るときには、「旦那様」と「様」をつけて呼ばないことになります。

これは「様」というのが「尊敬の意味」をもつ言葉であるからです。自分の配偶者に「様」をつけて呼ぶと、自分に関わる人であるのに、話しかけている相手よりも、身内に敬意を向けていることになり、謙譲語の表現ではなくなってしまいます。

したがって、謙譲語で「旦那様」を呼ぶときには、「旦那」や「主人」と呼びます。

尊敬語で旦那様と呼びたいときには

尊敬語は「目上の人や目上の人に関係する人や物、こと、動作に対して使う言葉遣いのこと」です。ここでいう、目上の人というのは、「自分にとって特別敬意を払いたい/払うべき相手」ということです。したがって、尊敬語で「旦那様」と呼ぶということは、こうした人の配偶者について呼ぶときにはどのように呼ぶのが良いのか、ということになります。

この場合、「旦那様」と呼んで良いといえます。これは「様」には、先にお話ししたように、「尊敬する意味」があるからです。もう少し、丁寧な呼び方をしたい場合には、「ご主人様」と呼ぶのが良いといえるでしょう。

「旦那様」の意味と使い方

そもそも、「旦那様」の「旦那」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。この項では、「旦那様」という言葉に使われている、「旦那」という言葉の意味とその由来、使い方についてご紹介します。

「旦那様」の「旦那」の意味

「旦那様」の「旦那」とは、「成人男性に対する軽い敬称」や「一家を取り仕切る主人」という意味をもつ言葉です。この「旦那様」という言葉に使われている「旦那」という言葉は、古代インドで使われていた、サンスクリット語が由来の言葉であると言われています。

「旦那様」の「旦那」という言葉の由来となった、サンスクリット語は「ダーナ」という言葉です。これは中国や日本では最初、僧侶が使う言葉であったそうです。

このサンスクリット語の「ダーナ」という言葉には、「面倒を見てくれる人」や、「精神的な支え」、「お金を出してくれる人」などの意味があり、この言葉がいつしか一般の人にも広まったときに、「面倒を見てくれる人」や「お金を出してくれる人」という意味で使われるようになったのが、「旦那」という言葉の起源であると言われています。

男の人の敬称

「旦那」の意味のところでも少し触れましたが、「旦那」とは「成人男性に対する軽い敬称」です。「敬称」というのは「敬意を示す言い方」のことですので、「旦那様」というのは「〇〇さん」と呼んだときの「さん」や、「〇〇様」と呼んだときの「様」と同じような、誰かを呼ぶときの軽い敬意を示す表現であるといえます。

「旦那」の元となっているサンスクリット語の「ダーナ」という言葉の意味を踏まえると、成人男性の中でも「きちんと収入がある人」や「所帯を持っている人」を呼ぶのが、「旦那様」という言葉であるといえそうです。

「ご主人様」と「旦那様」の違い

配偶者の男性のことを呼ぶ言葉に、「旦那様」の他に「ご主人様」という呼び方があります。この二つの呼び方にはどのような違いがあるのでしょうか。

言葉の意味が少し違う

「旦那様」も「ご主人様」もどちらも、他人の配偶者を呼ぶときにふさわしい敬称であるといえます。したがって、「旦那様」という呼び方が間違っていて、「ご主人様」という呼び方が正しいということはありません。二つの言葉はそれぞれ少し違った意味がある言葉であるといえます。

「旦那様」はこれまでご紹介して来たように、「人の世話をみる人」や「お金を払ってくれる人」というような意味のある言葉です。これに対して、「ご主人様」は「自分の仕えている人」という意味のある言葉です。

したがって、「旦那様」より「ご主人様」の方が、やや固い表現であるといえます。目上の方には「旦那様」より「ご主人様」という呼び方の方が、親しみがあるといえるでしょう。しかし、中には「ご主人様」という言葉には「男尊女卑」のニュアンスがある、と感じる方もいるので、注意が必要です。

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初回公開日:2018年04月16日

記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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