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「先んじて」の意味と使い方・読み方・敬語・類語・ことわざ

更新日:2024年09月04日

ビジネスでの会話において「先んじて」という言葉を聞くけれど、使ったことはないという方もいるのではないでしょうか。この記事では「先んじて」という言葉の意味やその用途、対義語などをご紹介します。仕事やスピーチでワンランク上の表現をしてみたい方はご一読ください。

「先方からの要望に先んじて、いくつかのパターンを用意する」
「他社に先んじて、商品の品質向上に努める」
このように、ビジネスシーンにおいてよく見かける表現として「先んじて」という言葉があります。

ビジネスシーンでも、主に改まった雰囲気の堅い場面で使われる言葉ですが、実は「先んじて」自体は敬語ではありません。では、「先んじて」にはどのような意味と使い方があるのでしょうか。

この記事では、「先んじて」の正しい意味や由来、使い方や類語などについて紹介していきます。この記事を読むことで、「先んじて」という表現をビジネスシーンにおいて適切に使いこなすことができるようになるでしょう。

言語を正しく使い、より格式の高いビジネス会話を目指す方は、ぜひチェックしてみてください。

「先んじて」の読み方

「先んじて」は何と読むのでしょう。「先立って」を「せんだって」「先んじて」を「せんじて」と読みがちですが、正しくは「さきんじて」と読みます。同じように「先立って」は「さきだって」が正解です。

書類上だけならば問題は無くとも、会話での使用では間違いを指摘されかねませんので、しっかりと覚えておきましょう。

「先んじて」の意味

テレビ番組やビジネスシーンにおいて、「先んじて」という言葉を耳にしたことがあるはずです。では、「先んじて」とはどのような意味なのでしょうか。また、どのような時に使うのが正しい使用法なのか。しっかりと理解して、使いこなしましょう。

あらかじめ行う様子

予定や計画に基づいて起こりうる事柄や事象を予測して、あらかじめ何かしらの行動を行うという意味を表します。ハプニングや緊急事態に備えて、手を打っておく時など「先んじて準備をしておく」といった風に使用します。

他の誰か(何か)よりも先に行う様子

「先にする」から「先んずる」になったという説もあり、自分以外の誰かに対して、相手よりも先に何かを行うといった意味もあります。

例えば、ライバル会社と競合しそうな製品をこちらがいち早く出す。といった場合にも「〇〇社に先んじて発売した」というように使用する事ができます。

「先んじて」の由来

「先んじて」という言葉は、動詞の「先んじる」に接続詞の「て」を付けた変形に当たります。元々の語源は「先にする」が訛って転じたものとされています。そのため、「先んずる」と表記することもあるようです。

「先んじて」と「先だって」の違い

「先だって」という言葉も、「先んじて」と同じよな言い回しで使うこともあります。「先だって」は「さきだって」もしくは「せんだって」と読みます。「先んじて」と同様に、「あらかじめ」「誰かより先に…」という意味です。

では、2つの違いは何でしょうか。実は「せんだって」という読みの場合には「過去を表すことができる」という特徴があります。

例えば、「先だって(せんだって)は、お誘いいただきありがとうございました」などという使い方をします。この場合は「先日」という意味を含むニュアンスになります。

「先んじて」には過去を表すニュアンスが含まれていないという点が、明確な違いと言えるでしょう。

「先んじて」の例文

ここまでは「先んじて」という言葉の意味や基本的な使い方をご紹介してきました。では、実際に使う際にはどのように使えば良いか、以下に例文をいくつかご紹介していきます。こちらを参考として、「先んじて」という言葉を使いこなせるようにしましょう。

次のページ:「先んじて」の言い換え表現

初回公開日:2018年05月29日

記載されている内容は2018年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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