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「階段を上る」の意味と使い方

更新日:2024年10月21日

階段を上るの正しい意味と使い方や、類語との違いをご存知でしょうか。本記事では、階段を上るの意味と使い方を解説し、混同されやすい類語との違いや階段を上るの英語表現を紹介します。階段を上るという表現について詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

登るは、頑張りを伴って上に向かうときに使われます。「山に登る」や「壇上に登る」のように、上に向かうために肉体的・精神的な努力が必要な場面で使われる言葉です。

ただし、登るは、階段をのぼるときにはあまり使用されません。階段は、日常的に使われる場所のため、上にいく努力が必要だとされていないからです。怪我を負っている場合や非常に長い階段をのぼる場合など、上に向かうことが大変なときに限り、上るではなく登るが使用されます。

「階段を上る」と類語「階段を昇る」の違い

「階段を上る」の類語には、「階段を昇る」という表現もあります。上ると昇るは、どちらも上にいく意味がある言葉のため、違いがわからない人も多いでしょう。しかし、これらはニュアンスが異なることから、同じ使い方はできません。

上るという言葉が、かなり幅広い用法で使われるのに対し、昇るは限定的な場面でしか使えません。階段を使って上へ向かうことを表現するときも、上ると昇るでは大きく意味が変わってきます。階段を昇るの意味と特徴を理解して、階段を上ると使い分けられるようにしましょう。

昇るの意味

昇るは、天や空に向かうという意味の言葉です。例文としては、「太陽が昇る」や「星が天高く昇る」のように使われます。実際に何かが天や空に向かっていくことを示す表現です。他にも、昇るには精神的なニュアンスも含まれています。

そのため、「魂が天に昇る」や「出世の階段を昇る」のように、目には見えないものが上へ向かうときにも使われます。特に、昇給や昇進など、地位が上がったことを示す言葉に使われることが多いです。これは、天や空が天上人と同じく崇められていたことが由来になっています。

昇るの使い方

昇るは、何かが天や空に向かっていくときに使われる言葉です。太陽が昇るのように、実際に天や空に向かっているときと、出世の階段を昇るのように、役職が上がるときに多く使われます。他にはエレベーターなど、人力ではなく機械で上へ向かうときにも、昇るが使われます。

階段を使って上にいくとき、「階段を昇る」と使われることはあまりありません。その場合は、「階段を上る」が適切な表現です。ただし、「天国に続く階段を昇る」のように、精神的なニュアンスが表現されている場合に限って、階段を昇るは使われます。

「階段を上る」の英語表現

ここからは、「階段を上る」と同じ意味を持つ英語表現を紹介します。階段を上るの英語表現はいくつかありますが、ニュアンスが異なるものもあるため、使い分けることが大切です。違いが把握できていないと、コミュニケーションがうまくいかない可能性があります。

英語表現の中には、日本語の表現と共通している特徴もあります。そのため、日本語表現と英語表現の両方について知ることで、階段を上るという表現への理解が深まるでしょう。それぞれの意味と特徴を知り、状況に応じて使い分けられるようにしてみてください。

go up the stairs

「階段を上る」を英語表現にすると、「go up the stairs」になります。go upが上に向かうという意味で、the stairsが階段を意味する単語です。階段を使わないで上へ向かうときも、go up the stairsが使われます。階段を使うことを強調するときは、「go up stairs」とも言います。

go up the stairsは、下の位置から上の位置へ向かうときに使われるスタンダードな英語表現です。そのため、階段を上るを意味する言葉の中で使われる頻度が多い言い回しになります。

ascend the stairs of advancement

「ascend the stairs of advancement」は、出世の階段を昇るという意味です。ascendは、昇るを意味する言葉で、advancementは、昇進を意味します。the stairsが入っており、日本語訳にも階段という言葉が使われていますが、昇るが正しいです。

出世や昇級など、役職や地位があがった場合、日本語では上るではなく昇るが使われます。この法則は、英語表現でも同じです。階段をのぼるという意味でも、出世の階段の場合は「go up the stairs」ではなく、ascend the stairs of advancementが使われます。

次のページ:「階段を上る」の意味や漢字表記について正しく理解して使い分けよう

初回公開日:2022年06月30日

記載されている内容は2022年06月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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