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「銃」はどんな数え方をする?関連する単位や由来もあわせて紹介

更新日:2023年12月10日

「銃」の数え方をご存じでしょうか。また「銃」と同じ数え方をするものが思い浮かびますか。本記事では「銃」の数え方や関連する数え方の単位、なぜそのような単位になったのかの由来まで詳しく説明していきます。ものの数え方を知りたい人はぜひ参考にしてください。

「なぜ銃は豆腐やバイオリンと同じ数え方なの?」
「そもそもどうして丁が使われるようになったの?」
「銃と砲の違いを知りたい」
なぜそのような数え方になったのか知りたいと思っているでしょう。

本記事では「銃」の数え方について解説していきます。また、銃の定義や砲となにが違うのかに加え、関連する数え方の単位や銃と同じ数え方をするものについても記載していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むことで「銃」の数え方の単位が分かり、銃の定義や単位の由来を知ることで適切に用いることができるでしょう。

ものの数え方の単位を知りたい人、なぜ銃とは関係のないものと同じ数え方なのか知りたい人は、本記事をご覧ください。

「銃」の数え方とは?

「銃」の数え方の単位として使われるのは「丁」が一般的です。

「丁」は常用漢字で画数も少ないため、「銃」以外の数え方にも使われます。例えば、後述する「豆腐」や「パンツ」などがそうです。住所の〇〇丁目といった使い方もできます。

また、お店で「出前一丁」「ラーメン一丁」などの言葉を聞いたことはありませんか。これは諸説ありますが、景気づけのために助数詞「丁」が数詞に添えられているそうです。

このように「丁」はさまざまな場面で使われる単位であることが分かりました。

では、なぜ「銃」に「丁」という単位が使われるようになったのでしょうか。そもそも「銃」の定義とはどのようなものなのでしょう。

「銃」の定義

「銃」とは、金属の筒に充填された火薬と圧力を用いて、弾丸を高速で発射するものの総称です。また、弾丸のサイズを表す口径が20ミリ未満のものを「銃」と呼びます。

しかし、口径が20ミリ未満という基準は銃を運用する組織によって異なっているようです。例えば、米軍および陸上自衛隊は20ミリ以下で銃、それ以上で「砲」、海上保安庁(自衛隊)では30ミリ以下を銃、それ以上を「砲」と呼んでいます。

ここで登場した「砲」は「銃」と似たような言葉ですが、銃となにが違うのでしょうか。それぞれの漢字の部首に注目してみると分かるかもしれません。

「銃」と「砲」との違い

「砲」とは、石を遠くへ投げるための投石器を含む、大質量弾の投射兵器全般のことを言います。

投石器とは、中央部分の幅広の布に石を包み、両端にある紐を持ち振り回すことで回転力を得られる構造です。タイヤのついた移動式カタパルトもあります。

一方で「銃」は、既述したように金属の筒に火薬を充填させる構造となっており、石偏と金偏に明確な違いがあることが分かるでしょう。

しかし、この説明を読む限りサイズの違いによる区別はありません。元来は銃のことを「鉄砲」と呼んでいた時期があり、漢字表記は「砲」なのに構造は「銃」なのです。

それぞれ口径も構造も異なり、さまざまな定義がありますが「銃」と「砲」の区別はあいまいなようです。

「銃」に関連する数え方の単位

では「丁」以外の「銃」に関連する数え方の単位をいくつか紹介しましょう。

普段使っている漢字のほか、馴染みのない漢字もあるかもしれません。どのような場合に、なにを対象として使われるのか知っておくことで、数え方への理解が深まるでしょう。

「丁」以外の単位は以下の5つです。

  • 挺・梃・丁

挺・梃・丁

「丁」のほかに「挺」「梃」も数え方の単位として存在します。

「挺」は「てい」「ちょう」と読み「ぬきん出る」「ずば抜けている」という意味です。危険を顧みず、自分から進んで前に出る様子を表しており「身を挺して守り抜く」といった使い方ができるでしょう。

1挺2挺と数えられ、農具や銃などの長いものを数える際に用いられる場合があります。

一方「梃」は「てい」「ちょう」のほか「てこ」とも読み、重いものを動かすための棒(または原理)を表す言葉です。同じく1梃2梃と数えられます。

ただし「挺」「梃」のどちらも常用漢字ではないため、数える際は「丁」が充てられるようになりました。

「銃」の数え方に関連する単位として「門」というものがあります。

これは「砲」の数え方で使われることが多く、大砲の弾が発射される口を意味する「砲門」に由来していると言われているのです。

また、船の側面にいくつもの大砲が乗せられていた時代、大砲を撃つ際には小さな扉が開く仕組みになっていました。つまり「大砲」の「門または扉」を開くという意味で、単位としての「門」が使われるようになったのでしょう。

「銃」そのものではなく、弾丸が発射される穴「銃口」の数に対しては「口」が用いられる場合があります。

既述した「丁」「挺」「梃」は手に持って扱う武器を数える際に使われ、「口」も大銃、小銃にかかわらず用いられるため例外ではありません。

しかし、数を表す語に添える助数詞としては「合」や「門」のように対象が限定的なため、1口2口以外の使い道は少ないでしょう。

「発」も「銃」に関連した数え方の単位の1つです。

1発2発といったように、発射された銃弾の数に対して使われることが多く、「銃」でも「砲」でも区別はありません。ただし、まだ撃っていない状態の銃弾に対しては「個」を使う場合があり、発射前と後で助数詞が変わる珍しい例です。

ほかに助数詞が変化するものとして「ミサイル」があります。発射前の状態では、据え置いているものを数える「基」を使い1基2基のように、発射後は1発2発として数えられるのです。

何気なく使っている「発」ですが、ものの状態によって変化する場合があることを覚えておきましょう。

次のページ:「丁」という単位の由来

初回公開日:2022年09月01日

記載されている内容は2022年09月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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