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「銃」はどんな数え方をする?関連する単位や由来もあわせて紹介

更新日:2024年11月04日

「銃」の数え方をご存じでしょうか。また「銃」と同じ数え方をするものが思い浮かびますか。本記事では「銃」の数え方や関連する数え方の単位、なぜそのような単位になったのかの由来まで詳しく説明していきます。ものの数え方を知りたい人はぜひ参考にしてください。

「丁」という単位の由来

「丁」という単位は鍬や鋤といった農具などの、手で持てる長いものを数える際に使われたことが由来と言われています。

銃も細長く手で持てるもののため「1丁2丁」という数え方ができるようになったのでしょう。

また、手で持つ(担ぎ上げる)ことから、人力車や駕籠(かご)の持ち手を数えるのにも使われます。1台2台のように「台」を使う場合もありますが、1丁(挺)とも数えられるのです。

「銃」と同様に数え方に「挺(丁)」を使うもの

「銃」と同様に数え方に「挺(丁)」を使うものをご存じでしょうか。

日常で馴染み深いものもあれば、普段めったに目にする機会のないものまで、「挺(丁)」を使ったものはいくつもあるのです。

「これも銃と同じ数え方なの?」と驚く方もいるかもしれませんが、ぜひ知識として参考にしてください。日常で正しく使ってみましょう。

数え方に「挺(丁)」を使うもの

  • 豆腐
  • バイオリン
  • 三味線
  • パンツ

豆腐

「丁」を使った単位でみなさんが最初に思いつくのは「豆腐」ではないでしょうか。

元々、豆腐は2個で1組(1丁)として販売されており、1個だけ買いたいときは「半丁ください」と言うのが一般的でした。

博打で使う「丁か半か」はこれが由来だとされており、サイコロの目が偶数(丁)か奇数(偶数の半分)かの意味はここから来ています。

また、当時の豆腐は形が細長かったため、長いものを数える際に使われた「丁」が用いられるようになったそうです。

今では細長くもなく正方形や長方形、小判型などさまざまな形の豆腐があります。

バイオリン

つづいての「バイオリン」も「挺(ちょう)」と数えます。

しかし、手で持てるとはいえ、そのフォルムは細長いとは言えません。では、なぜ「挺」を使うのでしょうか。

理由は、バイオリンが弓を持って演奏する弦楽器だからです。そのため、バイオリン以外にもチェロやコントラバスも1挺2挺と数えます。つまり、バイオリン本体ではなく弓に対しての単位ということです。

ただし、長いネックがあるギターは「本」、電気を使うエレキギターは「台」で数えます。すべて同じ弦楽器ですが、楽器によって数え方の単位が違うことを知っておきましょう。

三味線

日本の代表的な和楽器「三味線」も弓を使って演奏することから単位は「挺(丁)」です。また、三味線の柄(え)の部分を「棹(さお)」と言うことから「1棹」とも数えられます。

ちなみに、棹は箪笥や羊羹を数える際の単位としても使われ、羊羹の場合切る前は1棹、切ったあとは1切れのように単位が変わるのです。

このように、日頃馴染みのない楽器でも単位を知れば「豆腐や銃と同じなんだ」と感心するでしょう。

パンツ

最後に紹介するパンツも「丁」で数えられます。

みなさん、とくに男性の方は「パンツ1丁で寝てしまった」経験はありませんか。また、パンツ1丁で家のなかをうろうろして、家族に怒られたことがあるかもしれません。

このとき自然に使っている「丁」は、なぜシャツを数える際の「枚」やセーターやコートを数える際の「着」ではないのでしょうか。

これは「パンツ」の前身である「ふんどし」に由来しているからです。

パンツが主流になる以前はふんどしを身に着けており、その際使われていた単位が「丁」であったことから、現代にも受け継がれています。

諸説ありますが、ふんどしを身に着けた男性の後姿が「丁」の字に見えたことから、「丁」が使われるようになったとも言われています。

「銃」の数え方について理解を深めよう

本記事では「銃」の数え方や定義、関連する単位に加え、「銃」と同様に「挺(丁)」と数えるものについて解説してきました。

「銃とバイオリンが同じ単位なの?」と驚いた方がいるかもしれません。また、「丁」以外に、常用漢字でないにしても「挺」「梃」で数えられることをはじめて知った方もいるはずです。

無理して難しい感じを使う必要はありませんが、知識として知っておくとよいでしょう。

日常的に「銃」に触れる機会はないと思いますが、数え方について理解を深めることで、正しく数を人に伝えられます。

さまざまな数え方を知って、ぜひ日常生活で活かしてみてください。

初回公開日:2022年09月01日

記載されている内容は2022年09月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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