「併せて」の意味とは?使い方や似た意味を持つ言葉との違いも解説
更新日:2024年08月27日
「『併せて』と『合わせて』の二つは漢字が違うけど、どう意味が変わってくるんだろう」
「『併せて』の使い方にはどんなものがあるか知りたい」
「『併せて』と似た意味を持つ言葉は他にもあるのかな?」
このように、よく目にする言葉でも実際に使おうとしたときに悩むことがある人も多いでしょう。
本記事では、「併せて」の意味や使い方など例文を用いて解説をし、似た意味を持つ言葉との違いや言い換え表現も紹介します。
この記事を読むことで、「併せて」の意味や使い方がわかるようになります。さらに他の言い換え表現も知ることができるため、さまざまな分野で役立つでしょう。
同じ読み方でも漢字が違うと、意味も使い方も変わります。ビジネスシーンにおいても多用される言葉ですので、ぜひ参考にして活用してみてください。
「併せて」の意味
「併せて」は「あわせて」と読みます。
「併」という漢字は「同時に」や「並ぶ」といった意味を持つため、「併せて」は2つ以上のものを並行して進めるという意味になります。
他に「2つ以上のものを融合させること」という意味もあります。
同じ読み方をする「合わせて」と混同されやすい「併せて」ですが、2つの言葉は微妙に意味合いや用途が違いますので、前もって区別して使い分けておくことが大切です。
公用文において「並行して」という意味のときは、「併せて」を使うことになっているので間違えないようにしましょう。
「併せて」の使い方・例文
ここでは「併せて」の使い方を、場面によって3つの例文を用いて紹介していきます。
「合わせて」と混同しないように、漢字の持つ意味から考えていくと良いでしょう。
確認を促す場合
ある物事と同時に確認をしてほしい場合に、「併せてご確認ください」を使います。
ビジネスメールにおいて「並行して」や「同時に」を表したいときには、「合わせて」ではなく「併せて」の漢字を使うようにしましょう。
「合わせて」を使うと、意味がわからなくなってしまうので注意してください。
例文
- ご注文いただいた商品とともにカタログをお送りいたしますので、併せてご確認ください。
- 書類をお送りいたしました。別紙も併せてご確認ください。
- 必要な書類をお送りいたしますので、免責事項も併せてご確認ください。
依頼する場合
ある物事のほかにお願いを付け加えたい場合には、「併せてお願いします」を使います。
ビジネスシーンにおいて、頼みたいことが1つだけではなく複数のときも多くあるでしょう。お願いすることを具体的に示しておくと、相手にとってもわかりやすい文章になります。
また、関連性のないお願いをしたいときに使われることもあります。
例文
- 見積もりの作成も、併せてお願いします。
- 文章構成の変更と、誤字脱字の修正を併せてお願いします。
- 不具合対応も、併せてお願いします。
お礼を述べる場合
ある物事に追加でほかの物事についてお礼を述べたい場合には、「併せてお礼申し上げます」を使います。
相手に報告しつつ、してもらったことに対してお礼を伝えることが大切です。
「申し上げます」は「言う」の敬語で謙譲表現となるため、目上の人にも使える表現です。
また、お礼ではなく謝りたいときには「併せてお詫び申し上げます」となり、謝罪するときの表現として一緒に覚えておくと良いでしょう。
例文
- 今週から仕事に復帰しました。先日はお見舞いにお越しいただきましたこと、併せてお礼申し上げます。
- 資料をお送りいただきありがとうございます。サンプルを添えていただきましたこと、併せてお礼申し上げます。
「併せて」と似た意味を持つ言葉との違い
「併せて」と似た意味を持つ言葉として、「合わせて」と「重ねて」があります。
ここでは、似ているけれども意味や使い方の違う「合わせて」と「重ねて」について解説していきます。
「合わせて」との違い
初回公開日:2018年04月17日
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