嘆願書の意味と使い方・会社へ提出する嘆願書の文例3つ
更新日:2024年11月27日
嘆願書の意味
嘆願という言葉を使った文書があります。それが今回ご紹介する「嘆願書」です。
嘆願書とは法的に裏付けのある書類ではなく、刑事処分を行う側(裁判所や検察庁)に対して、被害者の気持ちや加害者の気持ち、被害者と加害者の関係を説明するための参考資料という位置づけになります。
嘆願書をどんな場合に使うのかをご紹介していきます。
嘆願書が使われる場面
嘆願書が使われる場面は、交通事故の刑事罰の軽減、税務署への還付請求、保育園入園の嘆願、行政への嘆願書(署名含む)などです。
交通事故を起こしてしまった場合に加害者は被害者への保障はもちろん行わなければなりませんが、それ以外に刑事罰の対象となる場合があります。そのとき、刑事罰を軽減させる方法として、嘆願書の提出があります。
例1:役所
嘆願書を役所へ提出する場面が多々あります。
税務署への還付請求のための嘆願書提出があります。税務署に対して1年経過後に還付請求を行う場合などに、更正の嘆願書を提出することが暗黙のルールになっていることがあります。
行政への嘆願書(署名含む)提出とは、行政や司法に対して庶民の意向では動かない場合に、目的をはっきりとさせて署名を集め、政府や行政に対して提出することです。署名には、住所や氏名などを書きます。
例2:保育園
保育園入園について嘆願書を提出する場合があります。
保育園に入りたくてもなかなか空きがなく入れない場合に、市町村に対して保育園入園の嘆願書を提出することがあります。ただし、ただ入りたいですという内容のものを提出してもあまり効果はありません。
なぜその保育園が良いのか、どんな事情があるのかなどのしっかりとした詳細を書いた上で、その保育園に入りたいという意思を嘆願書に書かなければなりません。
会社への嘆願書の書き方と例文・3つのメリット
嘆願書の書き方は以下のようになります。
・タイトル:タイトルとして、お願いする内容を簡潔にわかりやすく書きます。
・日付:○○年○○月○○日
・宛名:~殿、など丁寧に書きます。
・嘆願の理由と内容:このような理由で困っている、このようにして欲しいなど詳細に書きます。
・自分の氏名と住所
パワハラに対しての嘆願書
パワハラに対しての嘆願書は、被害状況を具体的な日付とともに記載することがポイントです。
その他にも、嘆願書に賛同する人が知っておいた方が良い情報があれば書いておきましょう。
長々とした前置きなどは避け、問題の核心をついた文書になるようにします。嘆願の相手方に共感されるような内容を書くようにつとめましょう。ポイントを押さえて書くと、読み手に訴えかける良い嘆願書ができあがります。
文例1
パワハラの嘆願書には、言われたことやされたことを、具体的な年月日とともに詳しく記載していきます。
【例文】
わたくしは、○○部○○課の○○係長から平成○○年○○月○○日ごろから現在まで、下記に記載するパワーハラスメント行為を受けております。
この件に関しまして○○課長に相談しましたがいっこうに改善がみられないため、申し入れいたします。
このあとに、具体的なパワーハラスメントの実態を記述していきます。
不当解雇に対しての嘆願書
不当解雇に対しての解雇取り消しの嘆願書には、解雇通知を受けた本人と他の従業員が書くケースの二通りあります。
また、「必ずしも嘆願によって思い通りの結果にならないとこもある」ということも頭において臨みましょう。なお、書くべきか迷うような内容であれば書かない方が無難です。
また、取り組む時期について説明し、なぜこの嘆願をしているのか緊急を要するか否か、など必要な事項はなるべく目につくように書きましょう。
文例2
初回公開日:2017年08月02日
記載されている内容は2017年08月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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