異動願い書き方・理由|人間関係/体調不良/うつ/退職/封筒
更新日:2024年08月03日
異動願いの理由の書き方や例文にはなにがある?
「会社を辞めたくはないが、今の部署にはいたくない」「他の部署に行きたい」など、不満や個人的事情から、他の部署に移りたいと希望する人は意外と多くいます。その希望を伝える方法として「異動願い」という書類があります。必要事項を記入し、提出することで、部署の異動を願い出ることができる書類です。
異動願いの必要事項には、なぜ他の部署へ移りたいのか、その理由を記入する欄もあります。人によって内容はさまざまですが、理由にも書き方のポイントがあり、どう書けばよいか戸惑っている方もいるのではないでしょうか。この項目では、異動願いの理由の書き方と例文をご紹介します。
人間関係
異動願いに限らず、転職や退職などでも、ネガティブな理由として挙げられやすいのが人間関係です。しかし、そのまま正直に部署異動を希望している理由が人間関係によるものと書いてしまうのは良くありません。そのため、できるだけ前向きな理由を考える必要があります。
大切なのは、そこで無理のある理由を作り上げないことです。心にもない理由を書いてしまうと、後々バレてしまう可能性が高くなります。したがって、完全な嘘を書くのではなく「前からおもっていた一番以外の理由」を前向きに書くのがポイントです。
体調不良
異動願いがとおりやすい理由の1つとして挙げられるのが、体調不良です。体調不良は、自分の意志だけでどうにかできる問題ではないため、現在の部署で与えられる仕事内容に差しさわりがあると判断されれば、受理される可能性は高いです。
そのため、異動願いの理由を書く際は、具体的にどこが悪いのか、仕事への悪影響はどんなものかなど、簡潔に詳しくまとめましょう。できれば体調不良の証拠として、医師からもらった診断書も添付すれば、より説得力が増します。
うつ
うつも体調不良と同じく、異動願いがとおりやすい理由の1つとして挙げることができます。ただし休職になったり、ひどい場合は退職に追い込まれる場合もあるので、できるだけ使いたくはない理由です。
体調不良は身体的な問題ですが、うつは精神的な問題です。社会的に認知度が高くなってきたうつですが、体調不良と違い、うつは他人から見て分かりにくいことも多いため、書き方を工夫する必要があります。
現在の部署で働いていて苦痛に感じる部分、希望している部署に配属されることで何が変わるのかなど、うつではない人にも理解がしやすいように書きましょう。また、体調不良と同じく精神科などで医師の診断書をもらい、異動願いと一緒に提出することもおすすめします。
結婚
異動願いが受理されるかどうか、判断のつきにくい理由として挙げられるのが結婚です。結婚をきっかけに異動願いを出すことになる理由の多くは、住む場所の変化による職場との距離の問題です。
共働きだった場合、結婚をして相手の家に引っ越した時、自分の職場と距離が離れてしまい、通勤が以前よりも大変になることもあります。
異動願いの書き方としては、そのまま正直に書いた上で、仕事への悪影響や体調面の変化など、今の状態が続くのは良くないことを強調するのが良いでしょう。
家族
結婚と同じく、異動願いが受理されるかどうか、難しい理由の1つとしてあげられるのが家族です。家族を理由に異動願いが出される理由は、配偶者や親などを介護、または世話を積極的にする必要が出たという内容が大半です。そのため、なぜ現在の部署ではダメなのかを説明しなければいけません。
したがって、自分以外に家族の面倒を見る人がいない、病院の関係で引っ越しをするので通勤に時間がかかり、仕事に支障が出るなど、できるだけ具体的に書きましょう。しかし、家族の状況と会社の考え方によっては、受理されない可能性も高いため、先に上司へ相談してみるのもおすすめです。
上司
人間関係と同じく、上司と折り合いが悪いことを理由に、異動願いを出す人もいます。しかし、上司に提出する異動願いに、理由をそのまま書くのは、余計に事態を悪化させてしまうことでしょう。また、仮に異動願いがとおり、希望の部署に配属されたとしても、異動の理由はそこの上司にも伝えられています。
そのため、配属先の上司と話す前から、溝ができている状態でスタートすることになります。したがって、人間関係の項目で先述したように、異動願いは上司と関係のない前向きな理由を書くのが無難です。
例文
異動願いの理由は先述したように、人によってさまざまですが、ネガティブな理由は受理されにくいので、あくまでも前向きな理由を書くのがポイントです。しかし、自分ではどうにもならない問題に関しては、前向きな理由でなくとも、会社によって配慮してもらえる場合があります。
以下に挙げた例文では、現在の部署で積み上げた知識や経験を活かしたいという、前向きな理由を具体的に説明しており、簡潔で分かりやすい異動願いだと言えるでしょう。
私は入社以来▲年間、営業部にて〇〇の販路拡大のため業務に邁進してまいりました。現場でクライアントと直接対話し、〇〇に関する意見や希望をうかがう経験を積む中で、データに基づいて販売戦略を練る業務への意欲が強くなった次第です。
出典: https://www.rirekisyodo.com/study/internal-change.html |
市場調査については大学で専攻していたこともあり、入社後も営業部に所属しながら独自に学びつづけてまいりました。営業現場での経験をマーケティング部で生かしたいと考え、このたび異動を希望いたしました。
退職する前に異動願いを出した方が良い理由とは
初回公開日:2018年03月17日
記載されている内容は2018年03月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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