メールでの「とんでもございません」の使い方|言い換え・例文も紹介
更新日:2024年09月28日
相手から褒められたり賞賛されたりした時に、「とんでもございません」の言い換えとして使えるのが「恐れ入ります」です。「恐れ入ります」は、目上の人や上司に対して、感謝の気持ちを表します。また、感謝の気持ちだけでなく、謙遜の気持ちも同時に込められます。
例えば、上司から業績を褒められた時には、「恐れ入ります。今後ともご指導よろしくお願いします。」などと使えるでしょう。いつも「とんでもございません」と使っている人は、「恐れ入ります」という言葉もバリエーションの1つに、加えてみてはいかがでしょうか。
恐縮です
「恐縮です」は、「恐れ入ります」と同じく、謙遜の気持ちを表す時に使います。相手の好意に、恐れ身がすくむ思いという意味です。
「とんでもございません」や「恐れ入ります」と同じく、目上の人や上司に対して使います。例えば、上司が自分の作成した書類に目を通してくださった場合など、「お忙しい中、書類を確認していただき恐縮です。」などと使えるでしょう。
「恐縮です」は、主にメールなどの書き言葉として使われることが多いです。口語にすると、堅苦しい印象を持たれる場合があります。また、多用すると、気に障る人もいるため、使い方に注意しましょう。
光栄です
謙遜する意味での「とんでもございません」は、「光栄です」に言い換えられます。光栄とは、行動などを褒められたり、重役に任命されたりして名誉に思うという意味です。
相手から褒められたり賞賛されたりした時に、「光栄です」と言うと謙遜した気持ちを表せます。「とんでもございません」は少し否定的な印象を持たれる場合もあるため、「光栄です」と返答すると良いでしょう。
こちらは、口語、メールどちらに使用しても、問題ありません。
滅相もありません
「滅相もありません」という言葉も「とんでもございません」の言い換え表現として使えます。「滅相もない」という言葉を丁寧にした言い方です。
「滅相もない」には、「とんでもない」や「あるべきことではない」という意味はあります。相手の言葉を否定する言葉で、「とんでもございません」と同じように使えるでしょう。
例えば、業績を褒められた場合などに「滅相もありません。」と言うと、相手に謙虚な印象を与えられます。否定の言葉ではありますが、強い否定ではないため使いやすいでしょう。
「とんでもございません」の英語表現は?
「とんでもございません」という言葉を、直接表現できる英語はありません。「とんでもございません」に近い意味合いの英語を使うといいでしょう。
例えば、相手から感謝された場合には、「Don’t mention it.」がつかえます。この言葉は、直訳すると「お礼を言わないで」という意味です。他にも、「どうってことない」という意味の「No problem.」などが使えるでしょう。
また、褒められて謙遜する場合には、「褒めてくれてありがとう」という意味の「Thank you for praising me.」が使えます。程遠いという意味の「far from it.」も、「とんでもございません」の英語表現として使えるでしょう。
「とんでもございません」を正しく使おう
「とんでもございません」という敬語について紹介しました。相手のとらえ方によっては、強い否定に感じてしまいます。特に、相手の感情が伝わりにくいメールなどでは、使い方に気を付ける必要があるでしょう。
メールなどで「とんでもございません」を使う場合は、相手が誤認しないかしっかりと確認し、必要に応じて言い換え表現を使うのがおすすめです。「とんでもございません」の成り立ちや意味を理解して、正しく使いましょう。
初回公開日:2022年12月09日
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